フィリピンの噴火、二酸化硫黄が沖縄周辺にも

社会・くらし
2020/1/16 9:23

15日、フィリピン・マニラ南方のタール火山から上がる噴煙(ゲッティ=共同)

15日、フィリピン・マニラ南方のタール火山から上がる噴煙(ゲッティ=共同)

【マニラ=共同】米航空宇宙局(NASA)は16日までに、フィリピン・マニラ南方のタール火山(標高311メートル)の噴火に伴う二酸化硫黄が沖縄周辺まで達していたとのデータを公開した。紀伊半島の南方海上にまで及んでいる。

フィリピン政府は火山から半径14キロ以内の自治体の住民に避難を勧告、これまで約4万3千人が避難した。フィリピン火山地震研究所によると12日の噴火以降、火山性地震は500回を超えた。

NASAが公開したのは、日本の気象衛星「ひまわり8号」が12~13日に撮影した、噴煙が北部ルソン島全域を覆う映像と、NASAの衛星「スオミNPP」による二酸化硫黄の濃度のデータ。火山地震研究所によると、12日に最高で約1万5千メートルの噴煙が観測され、15日は千メートルほどだったという。

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