ご無沙汰しております。EastMtです。
前回の記事(https://eastmt72.hatenablog.com/entry/2019/02/05/131438)からなんと9ヶ月も経ち、このブログ内にも広告が表示されるようになってしまいました。反省しなさい反省!
最近になってガルパを再開したんですが、楽しすぎてヤバいですね。楽曲も豊富でいいないいないいなー!今日からお前もRe:birth dayで生まれ変われ!
──────────────────────────────────────────────────────
Firers!!!について、たくさんのご視聴やコメント等ありがとうごさいました。
この動画からもすでに丸3ヶ月過ぎてしまいましたが、遅ればせながら編集後記をば。
前回とは比べもんにならんくらい長くなっちゃった(14,000字ほど)のでもう飛ばし飛ばし読んでください。ほんとごめん。情報量絞れ。
もくじ
0.使用ソフトとか
[音声]
REAPER v5.70/64x, WaveTone, VocalShifter
└─使用VST
- [Compressor] MCompressor, GranComp, GranComp3, Buzmaxi3, TLs-Pocket_Limiter, ReaComp, W1 Limiter
- [Equalizer] Marvel GEQ, Kuassa basiQ, ReaEQ, ReaFir, TDR Nova
- [Distortion] Temper, FuzzPlus3
- [Stereo Imager] Ozone Imager, Wider
- [Other] MSaturator, SPITFISH, SK10, VocalDoubler, Amplio2, ThrillseekerXTC, FreeClip, epicVerb, La Petite Excite, YOU WA SHOCK!, ITDPanner, Doublinger, T-RackS CS Metering, MSED, SPAN
[映像]
AviUtl(+スクリプトいっぱい), Google Earth Studio
[素材等]
カリ蔵(https://calligra.design/), videvo(https://www.videvo.net/) など(覚えてない)
1.構成や裏話など
・あらすじ
来たるは2019年夏、ミリシタはサービス開始2周年を控えていました。
昨年の1周年イベントは大規模かつ激戦で、Pたちは阿鼻叫喚、死屍累々の様相を呈していて、僕もその波に呑まれ塗炭の苦しみを味わうことに(今年もそうだけど)。
そんな中で2018年7月26日、SHUNION!!を投稿しました。
SHUNION!!の投稿日は積み重なるトラブルによって押しに押してこの日付になったのですが、Firers!!!は意図的にちょうど一年後にしました。しかし今年もとある問題が発生していたわけで…
─────実は一番最後にできた「最高目指して Firers!!!」のところの映像はなんと投稿予定時刻の3時間前にやっと完成。かなりギリギリだったのです(マジで死んだかと思った)。結果的に間に合ったからよかったものの、もしエンコなんかでクラッシュでもしていたら遅刻もありえました。セーフセーフ。
話がずれました。
全体的な構成として、2周年記念ライブを控えた修造Pが、シアター開始直後からの歴史を振り返りつつアイドルたちと共にライブに臨む、といった粗筋となっています。
ミリマス要素が強すぎてその方面を知らない人お断り色が濃くなってしまったのは反省点ですね。そういった方々にもミリマスを知ってもらいたいという思惑もあるのにこれでは本末転倒。今度から気を付けます。
名刺のシーンやサビ前の展開にて修造さんがPであることがアピールされています。
実際、修造さんがPになったらその持ち前の話術や真摯さなどで有能さを発揮しそう。クロスオーバーじゃないですけど、SS化しても面白そうな組み合わせに感じます。そういった文章をロクに書いたこともないのでやりませんけど。書いてもいいのよSS作家さん
Firers!!!はところどころでSHUNION!!を意識、また踏襲しているので、見比べてみると面白いかもしれません。
・細かいネタ
①ついに来たね~
ど初っ端からめっちゃ加工しています。ここは元映像の逆再生です。
技術的な話は後述しますが、エレベーターをスポットライトの眩い光条や光芒などの差すステージに見立て、舞台裏からそちらのほうへ歩かせることでのちのサビ前~サビの展開の伏線としています。
直後の名刺のシーンと併せて「この動画では修造さんはPとしてライブにかかわるんだな」みたいに世界観を提示できればなおよし、ということで。わかりづらかったかな
②今年の修造さんのテーマ(捏造)
Flyers!!!の歌詞は、シアターデイズ以降のミリオンライブ全体のシンボル「パピヨンマーク」にも投影されている蝶を思わせます。
ここでは、蝶とはアイドルのことであり、スポットライトに照らされたアイドルたちはその本質を羽化させ、ライブを以て羽ばたいていく。そんな情景が思い浮かびました。
見当違いだったらクソ恥ずかしいことこの上ありませんが、この「飛翔」という捏造テーマには、そんな修造Pのアイドルたちと共に飛んでいく決意を込めてみたつもり。あくまでテーマのくだりはこの動画の世界観での話なのであんまり深く考えないでください(?)
変に込み入った世界観想定しすぎてわかりづらくね?これ
③住所
〒443-1106(修造さんの誕生日:11/6)
東京都自分らし区輝け─────
こんな区があってたまるか。
コメントで多少は触れられるかなと思ったけどからっきしだったし、これ気付けた人凄いと思う(俺が見逃してるだけかもしれんけど)。
郵便番号についてはちゃんと調べて実在していないことは確認済みです(2019年7月現在)。
名刺を持っている手ですが、これは僕の手です。片手ずつコンデジで撮ってから切り抜きました。変に機材があるとこういう時便利。
ちなみに〒443-~の番号が振られている地域は愛知県蒲郡市周辺。意外と近くてびっくり。
④サビ前
緊張なり茫然自失なりしているであろう(失礼)アイドルたちへ向けた言葉です。粗筋でも述べました通り、この動画内での修造さんは彼女らのPです。よってライブ直前になって舞台袖でアイドル達を叱咤激励している修造さんの姿は想像に難くない。そういうことです。
コメントでも指摘されていますが、この流れでサビの歌手が修造さんというのも不自然すぎますよね。作ってて思った。でもどーーーーしてもサビ前のこの掛け合いがやりたかったんですよね。仕方ない。うん。ミリシタ内のセリフでそれっぽいの引っ張ってくるの結構苦労した
⑤サビ前半
Google Earth Studioパートです。
2019年、ミリオンライブは3+1の全国公演、「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!!」を行いました。現地参戦組マジで羨ましい(血涙)。
これもコメントで反応ありましたが、それらの公演会場を順々に映しています。
An ───── 2019.04.27-28 ゼビオアリーナ仙台 : 宮城県
Pr ───── 2019.05.18-19 神戸ワールド記念ホール : 兵庫県
Fa ───── 2019.06.29-30 マリンメッセ福岡 : 福岡県
Ex ───── 2019.09.21-22 さいたまスーパーアリーナ : 埼玉県
思っていたよりは意外とこの背景の意図が伝わってなかったかな?という印象。
ライブを見てすらいない僕がSSAを見て「Google Earth Studioで見た光景まんまやん」とか言って軽く感動したくらいですから、現地参戦組の方々などはその感動はひとしおでしょう。そうだといいな。
⑥サビ後半
この辺のセリフはミリシタの一周年イベント以降に実装された楽曲の歌詞から修造さんに合うものを抜粋し、それぞれ落としこんだものになります。
それぞれの場面の背景のMVがネタ元です。
ちなみにIIKOのとこは「更年期のみんなーーーーー!!!!!」って言ってます(o・∇・o)
⓻「
この三人はいわゆる「ミリマス信号機トリオ」であり、ミリシタを始めるとチュートリアルでまず登場するメンバーです。そんなミリシタにおける「元始の面子」ともいえるこの三人の名をとった演出をどこかに盛り込みたいとは常々考えていましたが、ここでついに解放することに。
①の修造さん決意表明のところで個人的なFlyers!!!の歌詞の見解を書きましたが、それに即し頑張って文章を考えました。その結果がこの演出になります。
元の歌詞自体「この先もアイドルとして輝いていくぞ!」という決意表明みたいなところがありますが(※あくまで個人の見解です)、それを受けてのこの文章は本当にきれいにハマったと思っています。思いついた時の鳥肌ヤバかった。静香だけ苗字なのは許してほしい。さすがに全員名前で縛るのはキツい。。。
この画像の通り配置する際、それっぽくするため一応身長差を考慮しています。
信号機トリオは平均158.666…cmですが、修造さんは188cmあります。たかい。
30cmも違うため、実際に横に並んだ場合頭一つ分以上は差が出ると思います(EastMtさんの頭でも多分25cmないくらい)。さすがに身長差に忠実になりすぎると構図的にイビツになりそうだったので控えめにしてありますが。
⑧全員シアターデイズ
何言わせてんねん。
一応はっきりとしたSHUNION!!踏襲要素ではありますが、自分でもどういう意味かさっぱりわかりません。前作ではミリシタを推す修造さんという構成があったからまだよかったものの、今回はさすがに流れに無理があることは否めませんね。
まあ来年もし3rd記念に作るとしたら絶対最後にこのセリフは入れますけども。なんとなく恒例行事にしたい。ただここまでで温存してたネタ全部放出しちゃったから来年どうなるかわかんないんだよな~…構成思いつかなかったら作らないかもしれない。避けたいけど
2.音声※以下技術的な話になります
総トラック数は49、制作時間は確か一週間くらいでした。
前回同様に書きたいことを全部書こうとしてたらすごいことになってしまったので、本当に時間に余裕があるときにでも読んでください。これでもまだ書けてないことあるんすよ…
こんだけ考えてるくせにその程度のもんしか作れねぇのかとか言わんといてください。それは俺に効く
【ミックス】※この項だけでもめちゃくちゃ長いので注意 ──────────────
SoundCloudにはこっそりセリフと人力を抜いたものをアップしています。
いつもそうなのですが僕は原曲抜きでもそれなりに聴けそうなくらいには音を作りこまないと気が済まないタチでして、そうなってくるといい塩梅かつ自分好みのミックスの実現もかなり面倒くさくなってきます。
何も考えずにミックスしていくと例外なくゴチャつくので、パンを振って音が被らないように配置したり、EQで音域分けをしたりといった調整が欠かせません。
というわけで僕がいつもミックスや音作りなどで気にしていることをざっくり箇条書きで挙げてみました。
【一応…】 ─────────────────────────────────────
※以下にて列挙していることはいつも「基本的に」やっていることであり、毎回絶対に遵守しているわけではありません。作風によってはベースのパンを振ったりとか普通にすると思います やったことないけど
そのためあくまでも参考としてどうぞ。どれだけパクるかは各々の裁量に一任します。
というか好きなように作ろうぜみんな
─────────────────────────────────────
[メロディ]
- 基本的にMidに置く。
- 音に厚みを持たせるためオクターブ下 or 上のトラックを複製して重ねる。
- そのままだとセリフとかと被って邪魔になりそうなときはステレオイメージャーで音像を広げる。(今回は裏の音だけWiderで広げている)
- 2kHz~3kHzらへんを残しほかは結構ガッツリカットする。(これ以下の周波数はセリフやドラム、ベースなどが補ってくれる)
- 今回は抜けをよくするためbasiQでHighをブースト、Midを軽くカット。GEQ意味ないじゃんとか言わない
- リバーブはセンドリターン*1を用いる。
わざわざセンドリターンを使ってリバーブをかける理由としては、先述した通り音域を気にしているためです。
センドリターンを介在せずに直接リバーブをかけた場合、その音のすべての音域にリバーブが適用されます。このままだとほかのパートと意図しないところで音域が被りかねません。低音域とか特に。
そこでセンドリターンを使い、狙った音域にだけリバーブをかけられるようにします。以下が手順です。知らなかった方は今すぐりーぱーを開いて同時進行でやってみよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
──────────────────────────────────────────────────────
①新しく空トラックを用意します
②リバーブを突っ込みます(今回はepicVerb)
③もしWETが全開になっていなかった場合100%にしておきます
④同じトラックにEQを突っ込んで低音域をカット、高音域をブーストします
⑤ステレオイメージャーを突っ込んでリバーブの音像を広げます(任意)
⑥リバーブをかけたいトラックの図のとこをクリック
⓻[Add new send…]→さっきのリバーブのトラック
⑧このままだとリバーブがデカすぎるので適宜音量を落とす
──────────────────────────────────────────────────────
以上。できました?
④ではこうしていますが、時と場合に応じてカットやブーストする音域は変えること。
また⑥以降を繰り返せば複数のトラックにこのリバーブを適用できます。いちいちリバーブのトラックを複製しなくてもいいです。
[リードやアルペジオとかその辺]
- このへんの音域の主役はあくまでもメインのメロディなので、基本的にはその邪魔にならないよう調整する。
- リードはステレオイメージャーできつめに音像を広げる。
- アルペジオはMTremoloとかで左右往復するようにピロピロさせることが多い。
- コードはオクターブの重ね方の異なるトラックを二つ用意し、それぞれLRにガン振りして左右から挟み込むようにする。またピッチはほかの音よりも高めにする。
使ってる素材が違うためピッチも違いますが音程自体は同じです - およそ音域はメインメロディと同じかそれより高め。
さてここいらでWiderとOzone Imeger、Doublingerの違いとこれらを併用している理由について述べておきましょう。細かいことなので「んなことどうでもインド!」って方は読み飛ばしていただいて結構です。
WiderとOzone Imegerはどちらもステレオイメージャーで働き自体は同じです。しかしVSTをかけた後の音の風体が異なります。
Widerは音像を広げるとほかの音から浮いて聞こえます。それゆえ混じりづらいですが、逆に言えばかけすぎると悪目立ちしやすいです。
一方のOzone Imegerはより自然に音像が広がりますが、Widerよりはほかの音と混じりゴチャつきやすいように思われます。
わざわざ2つのステレオイメージャーを使用している理由は、同じ効果ではあるもののこういったVSTとしての特色がそれぞれにあるからです。この2種類のVSTは相反する特色をもっているため、適当に片方のVSTをかけてみて違和感があったらもう一方、と場面に最適な音作りのための選択の幅が生まれます。
Doublingerをここで挙げた理由としては、VSTをかけた後の聞こえ方が比較的ステレオイメージャーに近いからです(僕がそう思ってるだけ)。
Doublingerはその名の通りダブリングという効果を簡単に生み出せるVSTです。ダブリングとは、端的にいえば同じ音を左右でわずかにタイミングをずらし再生することで音に厚みを持たせるもの。手動でも可能だけど、これを用いるほうがトラック数も抑えられるしなにより楽。
しかしステレオイメージャーの二つに比べ、メロディなどに用いると仕組み上めっちゃ浮いて聞こえてしまうイメージがあります。
そのためこのDoublingerはベースやチラ見していましたがピアノパートなどの裏の音など、あまり目立たない音にかけることが多いです。
こんなんで何が言いたいかというと、同じ効果のVSTでも微妙に音の風体が違い、それにより音の差分化を図れるということ。音を区別させるための手段として、こういったVSTの使い分けというのは細かいながらも有効ですので、ぜひ頭の片隅にでも置いておいてくだされば。
パン振りはREAPER既存の機能でも当然できますが、僕はいつもITDPannerでパンを振っています。
ITD Panはフワッと位相が変わっている感じがします。逆にBalanceはガッツリめに変わります。既存の機能を使うよりは音が混じりづらい気がしますね。比べたことないから知らんけど
この二つのパラメータにより、さらに細かいパン振りが可能なので重宝しています。
[ベース]
- バスドラとめっちゃ音域が近いので、きっちりイコライジングをする。
- 音域は100Hz~200Hzと1kHz~2kHzらへん。バスドラと被る音域はガッツリカット。
- パンは基本振らない。
- たまにDoublingerをかけてMidを空ける。こうするとバスドラが聞き取りやすくなる(気がする)。
- 曲の土台となるパートなので、コンプレッサーをきつめにかけて音量を均す。
- 毎度ディストーションという種類のVSTを複数かけ音を歪ませる。音が分厚くなる。
- 大抵オクターブ下の音を重ねるが、却って音が濁ることもあるためその辺はベースとご相談。
- 最近はSK10で低音を強化している。
[ドラム系]
- バスドラやスネアのパンは振らない。シンバルとかハイハットとかは振る。
- バスドラの音域は50Hz~100Hzと、3kHz~5kHzらへん。
- バスドラにはいつも軽くコンプをかける。SK10もほどほどに。
- スネアはバスドラの音域に加え500Hz~700Hzらへんも。
- ハイハットとシンバルは結構適当に高音域だけブーストしてあとはカット。
- シンバルにはFreeClipをかけて無理やり音を均す。FreeClipは音を歪ませて音量を設定した値まで削り、均すもの。コンプのゴリ押し版みたいな感じ。
[セリフ]
- 音域はまちまち。女声か男声かとか音質とかによって変わるので一概には言えない。スペクトラムアナライザ(SPANとか)で音域を探るべし。少なくとも300Hz以下はガッツリ削る。
あくまで今回の例。めっちゃ適当じゃん - さまざまな素材を放り込むため音量差が著しく、Shift+Ctrl+Nによるノーマライズだけでは限界がある。コンプは必須。最悪上記のFreeClipでゴリ押す。
- 歯擦音がキツいときはディエッサー。
- 今回はYOU WA SHOCK!のAを3/4ほどまでツマミを回し、ReaEQで低音域をカット。こうするとなんとなくセリフがハキハキ聞こえるようになる。
- 下車を作ってる時のクセで、トラックは少なくとも5つ作る(内訳 : 親トラック、Mid2、LRそれぞれ1)。刻みのレパートリーを手軽に増やせるのでいつもやっている。
- セリフに限った話ではないが、どうしても音が埋もれるときはほかのパートの音をいじる。だいたい埋もれるときはほかの音の調整がうまくいっていない。
音MADは、基本的に原曲にさらに音を載せていくことになります。そのため原曲をいじることで音を整え、また音圧を高めることができます。
画面上部のプルダウン[View]から[Master Track]、あるいはCtrl+Alt+Mからマスタートラックを呼び出し、そのマスタートラックにスペアナを突っ込み音域の分布を見て、足りないと思われる音域を原曲のイコライジングにより補うようにします。スペアナを見ずに耳を頼りに調整するのもいいでしょう。
原曲は音MADの基礎、土台になりますから、この調整は音圧を高めるに際して非常に重要です。するのとしないのとでは大きな差が出ることも往々にしてあります。
こうしたミックスにおいて気を付けなければならないことは、ずっと一つの音を聞くことでそれに耳が慣れてしまい、平時とは異なった聞こえ方のままミックスを進めてしまうことです。これだとミックスが偏り、あとで再び聞いたときにめっちゃ変なミックスになっていた、なんてことになります。
それを防ぐために、聞こえる音の偏りを感じた際はしばらく音を聞くのをやめ休憩するか、あるいはリファレンス曲というミックスのお手本を用意しておいて、それと聞き比べながらミックスを進めていく、ということが重要です。
マスタリングまで書こうと思ってたんですけど、すでにミックスだけで約4,000字とかいうアホみたいな量になってしまったので今回は飛ばします。箇条書きってなんだよ…
書くかはわからんけどまた別の記事で書くかも。ここでよければ追記しますが…
【人力】────────────────────────────────────────
まだまだ終わらないZO~~~~~!!!!!今度は人力です。正直最近は自分の人力の精度について自信がなくなってきていてこんなエラソーにご高説を垂れてていいのかと思うのですが、それでも誰かの役に立つことを信じて…
今回はREAPER+VocalShifterを用いる方法を採用しました。ほかにはREAPERだけで済ませるパターン(KeroVeeを使うものや、モモモモ望月杏奈のようにREAPERだけで十分なものなど)や、UTAUを使う方法(確かダンコヒとかSHUNION!!とかはこれ)など。
普段はよくこの組み合わせを使います。アスノゲンゴウ令和班もこの方法。
なんでこんなに伸びたの
VocalShifterってのがこれまた優秀で、元からなんつってるかわからなかったり音質がクソだったりしない限りはどうにかなります。ひとえにボカシフのストレッチ機能のおかげです。その話だけ少しします。
[手順]
まず適当にREAPERで音素を並べます。この際子音しか聞こえないような音素は避けましょう。あとで伸ばすとき困ります。
どうしてもなかった場合、モモモモ望月杏奈の編集後記でも述べた通り音素を合成して凌ぐこと。ストレッチ(音を伸ばすこと)はボカシフでやるのでここでは放っといても大丈夫です。
次は音素だけレンダリング。ボカシフで調教してからREAPERに再度読み込んだ時に二重にVSTがかかってキモくなるので、マスターや音素を置いたトラックのVSTを切ることをお忘れなく。あくまですっぴんの状態で。
特定の範囲のみレンダリングしたい場合は、範囲を選択したのち以下のように。
次にVocalShifterに移ります。さっきレンダリングした音素の塊をD&Dしたらこんなのが出てくるので、今回は男性ボーカルを選択します。
音声合成方式は単音ボーカル用を選択。他のモードは僕もよくわからんけど間違えて単音楽器用を選んじゃったときにピッチベンドしたら声質がガッツリ変わったからこれが無難
さて、読み込みも済んだところで音素のストレッチに移りましょう。
D&Dしたアイテムをダブルクリック、左のPITやらFRMやら書いてあるとこから「TIME」を選択してから以下の画像をご覧ください。
これはちょうど保存してあった某合作向けに作った人力VOCALOID。オレンジの線が入っているのがわかります。
これは制御点といい、これを打つことで初めてストレッチが可能になります。
再生位置を合わせ、右クリック→[再生位置に制御点追加(N)]から。
制御点の打ち方のコツとしては、子音と母音、そして空白の部分それぞれの境目を狙うことを意識するのがわかりやすいかと思います。
ちょうどいいスクショがあったので流用。文字見づらくてごめん。
これを繰り返すことで音素を引き伸ばしていきます。
この後はピッチベンドをしてからREAPERに読み込み直してあーだこーだやりますがここでは割愛。
3.映像
ここまで9,700字くらい。
全部読み進めてきた方、本当にお疲れ様でした。まだ続きます。
映像の制作時間は10日くらい。
タイムラインはこんな感じになりました。
平均20ちょいですかね。ちょっと作りこむといつもこれくらいかな。
確か今までの動画でレイヤー数が50を突破したことはなかったはずです。シーン制御使ってなかったらわからんけど
たまにタイムラインのスクショをそのままTLに放流するんですが、需要あるんすかねこれ。ないよね普通に。
[技術的なかいせつ]
さて技術的な解説です。
00:00~00:01
ここについて。ど初っ端からガッツリ編集しています。
元映像は「Shuzo CAN!!」。
細かいネタのところで述べた設定を表現するため、まずは逆光の状態を作ることが肝要でした。が、それには背景と人物とを切り抜くことにより区別し、それぞれ加工しなければいけません。切り抜かずにやろうと思うとちょっと厳しいかな。というわけで
切り抜きました。実際には拡大率などは全く同じですが便宜上変更しています。あくまでイメージ。
成果物はこちらからどうぞ→[切り抜き - Google ドライブ]
ガッツリ色調補正をかけ、明るいところと暗いところではっきり差をつけることで逆光らしさを表現しています。
二つの色調補正で明るさは-50、コントラスト+60、輝度+174。
色調補正での「明るさ」と「輝度」の違いは、「明るさ」が画面全体、暗いところもろとも明るさを変えるのに対して、「輝度」は一定以上暗いところには干渉しないというもの。このイメージ持っとくといいと思います。
縁取りTについては以下の記事でやったことと同じです。
このGifを作ってる時にふと背景だけ非表示にしたらなんかよりそれっぽくなってしまい、背景を残しておく必要はなかったのでは…と…やむ…
00:03周辺 ほか
ここのシーンの「飛翔」というテキストについて。フォントに関して該博な方が「昭和書体?」と仰っていましたが、このテキストは「カリ蔵」(https://calligra.design/)というサイトで入手できるものです。フォントじゃないです。
この動画内で使用している筆文字は大体ここのものです。
単語や四字熟語など毎に素材があり、種類は潤沢です。見つけてからはしょっちゅうお世話になっています。そろそろフォントなにか契約したいね…おすすめあったら教えて♥
00:42~00:44の謎の実写素材
全部videvo(https://www.videvo.net/)より。楽器や機材の映像から謎の地図、また空など汎用性の高い映像までニッチな素材が豊富です。素材量が多すぎてまだ全部目を通せてません。
だいたいフリーですが勿論有料素材もあるサイトなので間違えないように。
こういった映像素材とか、ショックウェーブなどの素材を検索するときは、「○○(効果名) Footage Free」などと入力することで結構すぐにありつくことができます。
効果名を知ってるだけ列挙すると、ShockWave、Smoke(Fog)、Glitch、Noise、Grange、(Lens) Flare、Film Burn、Light Leaks、Ink、Shapes、Handwritten(引っかかったので一応)、Spark、Particles、Ignite、など。
グランジ、フレア、フィルムバーン、ライトリークスらへん見た目似てるけど一応分けた。
そのほかDetonateとかVolumetric Light、あと(https://www.rocketstock.com/free-after-effects-templates/25-free-action-compositing-elements/)を参照すると幸せになれます。
00:58らへんの燃えてる足
ここ一秒もないわりにかなり時間をかけてます。元素材はこの足だけで、まず燃えてません。
