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新型コロナウイルス 国内で患者確認、中国・武漢で発生
厚労省は、中国の武漢市で相次いでいる新型のコロナウイルスに感染した肺炎患者が国内で初めて確認されたと発表しました。
「新型コロナウイルスに感染した肺炎患者の発生が国内で確認されたのは今回が初めてです」(厚生労働省の会見)
政府関係者によりますと、患者は中国籍の30代の男性で、神奈川県在住です。中国の武漢に住む親族を訪問中だった3日から発熱があり、6日に帰国した後に神奈川県内の医療機関を受診し、10日から入院していました。
厚労省によりますと、医療機関からの報告を受け、国立感染症研究所が患者の検体を検査したところ、15日夜、新型コロナウイルスであることが分かったということです。
男性は、武漢市で肺炎の患者と濃厚接触した可能性があるということです。男性は症状が治まり、15日に退院して自宅療養しています。
武漢市では、新型コロナウイルスの肺炎を発症した人が今月12日までに41人に上り、1人が死亡しているほか、タイを訪れた武漢市の女性の感染も確認されています。
厚労省は、このウイルスについて家族の間など限定的なヒトからヒトへの感染の報告はあるものの、持続的なヒトからヒトへの感染は今のところ認められないとしていますが、武漢市から帰国・入国した人で咳や発熱の症状がある場合は、滞在歴を申告した上で医療機関を受診して欲しいと呼びかけています。
一方、政府は、総理官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、情報収集を行うなど対応にあたっています。