新型肺炎 国内初確認 武漢で患者に濃厚接触
中国・湖北省武漢市に滞在歴のある、神奈川県在住の中国国籍の男性から、新型コロナウイルスの陽性反応が出ていたことがわかった。
日本国内での確認は、これが初めて。
厚生労働省によると、神奈川県に住む中国国籍で30代の男性は、武漢に滞在中の1月3日から発熱があり、6日に帰国した際、医療機関を受診し、入院していた。
その後、症状が回復し、15日には退院したが、国立感染症研究所で検体を検査した結果、15日夜、新型コロナウイルスの陽性反応が出たという。
日本国内で、新型コロナウイルスが確認されたのは初めて。
男性は、これまで中国で患者の多くが出ている海鮮市場には立ち寄っておらず、中国で肺炎患者と濃厚接触した可能性があるため、ヒトからヒトへの感染の疑いがある。
コロナウイルスとは、人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルス。
人への感染症はこれまで6種類が知られているが、重症化しやすい「SARS」や「MERS」を除いては、風邪のような軽い症状にとどまることが多いとされている。