ある新聞が「老後に2000万円問題」を説明する図を作っていたのですが、その書きぶりにびっくりしました。
老後の生活費の収支をグラフで対比しているのですが、収入の部の一番上に不足額5万4519円を赤字で記載し、支出の部の一番上には食費6万4444円を対比させていたのです。
これをみると「国のねらいは、自分の食費くらい貯めておけということか」「食費も捻出できないくらい老後の年金生活は苦しいのだろうか」とイメージします。
もしかすると、みなさんの「老後に2000万円」のイメージはそれに近いかもしれません。しかしこのイメージは間違いです。「食費」「日用品費」「被服費」「医療費」などは公的年金収入でカバーできている現状があるからです。
つまり、「毎月の不足額 5万4519円」に相当する支出は何かといえば、
・教養・娯楽費 2万5077円
・交際費 2万7388円
合計 5万2465円
なのです。