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【政治】

伝統建築技術を再申請 ユネスコ 無形遺産へ政府決定

「伝統建築工匠の技」に含まれる「選定保存技術」の一つ、檜皮ぶき

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 政府は二十五日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の関係省庁連絡会議を開き、二〇二〇年秋の登録を目指す候補として、宮大工らが継承する「伝統建築工匠の技 木造建造物を受け継ぐための伝統技術」の申請を決めた。三月末までにユネスコに申請書を提出する。一八年にも申請したが、登録審査の件数が上限を超えるとして一九年の審査が見送られていた。

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 申請するのは、建造物の彩色や檜皮(ひわだ)ぶき、こけらぶきなど社寺や古民家の修理に不可欠な十七分野の技術。いずれも国が文化財保護のため「選定保存技術」に選んでいる。

 国内選考を担う文化審議会が、奈良・法隆寺をはじめ日本の伝統的な木造建築を支えてきた高度な技術だとして、登録候補に選んでいた。

 登録の可否を審査するユネスコ政府間委員会は毎年秋に開催。一九年はコロンビアで開かれるが、日本は登録済みの遺産数が多いため、二〇年秋の審査に回されることが決まっている。伝統建築工匠の技の登録が実現すれば、国内二十二件目となる。

 昨年の政府間委員会はインド洋の島国モーリシャスで開かれ「男鹿のナマハゲ」(秋田)など十行事で構成する「来訪神 仮面・仮装の神々」の登録が決まった。

 

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