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【政治】菅氏、加工認め「極めて不適切」 桜名簿 部局名隠し国会提出
菅義偉(すがよしひで)官房長官は十四日の記者会見で、昨年の「桜を見る会」を巡り、内閣府が国会に提出した推薦者名簿の一部に部局名を隠す加工をしていたことを認めた。「極めて不適切な対応だ。今後このような行為を厳に慎むよう徹底した」と述べた。野党は「国会にうその資料を出した」と批判した。 (中根政人) 菅氏は、加工は内閣府の事務方の判断で行われたと説明した。理由については「最終的な推薦者は内閣府人事課だったので、それと異なる記載を消し、(国会に対し)その旨を説明しなかった」と述べた。「内閣府で改めて確認したところ、他にこのような事案はない」と強調した。 政府は昨年十一月二十二日、参院予算委員会の理事懇談会に各府省庁が保管していた約四千人分の推薦者名簿を提出。内閣府はこのうちの名簿一枚から「内閣官房内閣総務官室」の部局名を消した。本紙の情報公開請求に開示された名簿には部局名が記され、加工されていたことが分かった。 政府側は、参院予算委に推薦者名簿を提出する二日前の衆院内閣委で、内閣総務官室の推薦者名簿は廃棄済みと答弁していた。名簿の加工は、この国会答弁と整合性を取るためだった可能性がある。 内閣府によると、内閣総務官室からの依頼で内閣府人事課が人事課の枠で一人を推薦した際、内閣総務官室の部局名を書き換えなかったという。担当者は国会提出時に部局名を消したのは「誤解を招きかねないため」と本紙に話している。 野党新会派の山井和則衆院議員は十四日に国会内で開かれた桜を見る会追及本部で「これは改ざんだ。白塗りになっていたら、そこに(記載が)あったことすら分からない。大問題だ」と語った。 PR情報
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