晴れ。
広告会社の人と話をしていて、いかに中の人が自社の支払いに関して知らないのか、びっくりしたので、まとめることにしよう。
広告会社が、外部に仕事を発注する際に、外注を受けた方は、資金力がないと耐えられないのだ、ということが広告会社の中にいる人にはわかっていない。
外注先に無理がかかるのは次の二点である。
1)完成して納品するまで対価は支払われないから、その間の支出はすべて外注先が立て替える
2)支払いも、多くは約束手形だから、現金化するまで3ヶ月~4ヶ月かかり、この金利は外注先持ち
の二点である。
1月上旬スタート、3月末日納品及び請求、というケースについて考えてみよう。
発注金額は1000万円、としよう。
プロジェクトは1月上旬からスタートする。
1)外注を受けた制作会社などは、この月から支払が発生する。社員だけで成立するプロジェクトなら給料。もし、カメラマンもコピーライターもデザイナーもみんなフリーランスを使う、などということになれば、外注費が支払われる。この支払いは、早ければプロジェクトがスタートする月から発生し始め、多くの場合は納品の翌月まで続く。広告会社から支払いがあるまでは、この費用は全て外注先持ちである。
プロジェクト金額が巨大で、とても外注先には立て替える資金がないぞ、という時には稀に前払金で一部受け取れるケースもあるが、たいがいその手続が大変面倒くさいので、大きな金額のプロジェクトは、この金額を立て替えられるような規模の会社に発注されることになる。
2)納品されると、やっとこの金額を請求できる。でも、電通や博報堂の支払いは、現金ではなく約束手形である。
電通は、300万円までは翌月銀行口座に振り込まれるが、300万円をを超えた分は90日の約束手形となる。
博報堂は、プロジェクト1本1本ではなくて、その月合計請求金額が100万円を超えたら全額約束手形となる。しかも、この期限は120日である。
約束手形というのを知らない人も多いと思うのだが、「電通はM月D日にYY円を支払います」という証文で、これを銀行などの金融機関に持ち込んで手形割引というのをしてもらうと、手数料を引かれて現金化する。この手数料がおしいか、さらに立て替えるチカラのある外注先は、この約束手形を手形割引しないで取り立てにまわす。
わかりづらいかもしれないので、図にしてみた。
小さくて見えないと思うので、クリックして拡大して見てみてほしい。

電通は末締め翌月末日支払だから、3月31日に請求すると4月30日に300万円は振込で、残りの700万円は約束手形で渡される。取り立ての場合は7月30日に現金化することができる。
博報堂の場合、20日締め翌月20日支払いだから、3月31日付の請求書は4月20日に締められて 5月20日約束手形が振り出される。取り立ての場合、120日後の9月下旬に現金化できる。
つまり、1月からスタートする1000万円のプロジェクトの対価が現金になるのは、電通の場合7月末、博報堂だと9月になるのである。
1)制作期間中はもちろん、納品後もすぐにはお金がもらえるわけではないので、外注先はこの間の支出は全部自分のお財布で立て替える
2)支払ってもらっても、約束手形での支払いなので、金融機関に手数料を支払うので、まるまるこの金額が手に入るわけではない。
ということなのである。
広告会社の社員でいると、外注先からは直接文句は言われないせいか、「外注先って長期にわたってお金を立て替えないといけないから大変」という意識はつかないみたい。
私は、いまや、電通や博報堂から仕事をもらうこともないので、書いてみた。
広告会社勤務の皆さん、外注先の経営が大変なのも、わかってあげてね。
広告会社の人と話をしていて、いかに中の人が自社の支払いに関して知らないのか、びっくりしたので、まとめることにしよう。
広告会社が、外部に仕事を発注する際に、外注を受けた方は、資金力がないと耐えられないのだ、ということが広告会社の中にいる人にはわかっていない。
外注先に無理がかかるのは次の二点である。
1)完成して納品するまで対価は支払われないから、その間の支出はすべて外注先が立て替える
2)支払いも、多くは約束手形だから、現金化するまで3ヶ月~4ヶ月かかり、この金利は外注先持ち
の二点である。
1月上旬スタート、3月末日納品及び請求、というケースについて考えてみよう。
発注金額は1000万円、としよう。
プロジェクトは1月上旬からスタートする。
1)外注を受けた制作会社などは、この月から支払が発生する。社員だけで成立するプロジェクトなら給料。もし、カメラマンもコピーライターもデザイナーもみんなフリーランスを使う、などということになれば、外注費が支払われる。この支払いは、早ければプロジェクトがスタートする月から発生し始め、多くの場合は納品の翌月まで続く。広告会社から支払いがあるまでは、この費用は全て外注先持ちである。
プロジェクト金額が巨大で、とても外注先には立て替える資金がないぞ、という時には稀に前払金で一部受け取れるケースもあるが、たいがいその手続が大変面倒くさいので、大きな金額のプロジェクトは、この金額を立て替えられるような規模の会社に発注されることになる。
2)納品されると、やっとこの金額を請求できる。でも、電通や博報堂の支払いは、現金ではなく約束手形である。
電通は、300万円までは翌月銀行口座に振り込まれるが、300万円をを超えた分は90日の約束手形となる。
博報堂は、プロジェクト1本1本ではなくて、その月合計請求金額が100万円を超えたら全額約束手形となる。しかも、この期限は120日である。
約束手形というのを知らない人も多いと思うのだが、「電通はM月D日にYY円を支払います」という証文で、これを銀行などの金融機関に持ち込んで手形割引というのをしてもらうと、手数料を引かれて現金化する。この手数料がおしいか、さらに立て替えるチカラのある外注先は、この約束手形を手形割引しないで取り立てにまわす。
わかりづらいかもしれないので、図にしてみた。
小さくて見えないと思うので、クリックして拡大して見てみてほしい。
電通は末締め翌月末日支払だから、3月31日に請求すると4月30日に300万円は振込で、残りの700万円は約束手形で渡される。取り立ての場合は7月30日に現金化することができる。
博報堂の場合、20日締め翌月20日支払いだから、3月31日付の請求書は4月20日に締められて 5月20日約束手形が振り出される。取り立ての場合、120日後の9月下旬に現金化できる。
つまり、1月からスタートする1000万円のプロジェクトの対価が現金になるのは、電通の場合7月末、博報堂だと9月になるのである。
1)制作期間中はもちろん、納品後もすぐにはお金がもらえるわけではないので、外注先はこの間の支出は全部自分のお財布で立て替える
2)支払ってもらっても、約束手形での支払いなので、金融機関に手数料を支払うので、まるまるこの金額が手に入るわけではない。
ということなのである。
広告会社の社員でいると、外注先からは直接文句は言われないせいか、「外注先って長期にわたってお金を立て替えないといけないから大変」という意識はつかないみたい。
私は、いまや、電通や博報堂から仕事をもらうこともないので、書いてみた。
広告会社勤務の皆さん、外注先の経営が大変なのも、わかってあげてね。