新しいものづくりがわかるメディア

RSS


AIで高齢者の健康を見守るウェアラブルデバイス「CarePredict Tempo」#CES2020

エレクトロニクス国際見本市「CES 2020」において、AIで高齢者の健康を見守るウェアラブルデバイス「CarePredict Tempo」がイノベーションアワードのWearable Technologies部門賞に輝いた。

体温、脈拍、呼吸数などの生理学的測定値を検出する他のウェアラブルデバイスと異なり、手首に着けたTempoと呼ばれる小型デバイスが、高齢者の食事、ウォーキング、睡眠、料理、シャワー、トイレを含む日常生活動作と行動パターンを把握する。それらの変化から、CarePredictはAIと機械学習を使用して栄養不良、UTI(尿路感染症)、軽度の認知障害など健康状態の低下を予測/防止する。睡眠不足、夜中に頻繁に起きるといった状況から転倒リスクの増加を予測したり、食事をしない、明るい場所を避ける、活動が低下するなどの状況から、うつ病の可能性を検知したりすることもできるという。

photo

日常生活や行動のパターンは専用のアプリで確認でき、CarePredictからのアラートは自動的に家族に通知される。

CarePredictは、手首に着ける小型デバイスと、浴室、寝室、台所、居間などに取り付けるビーコンで構成され、販売価格は500ドル。1カ月70ドルでサブスクリプション契約も可能だ。

関連情報

今人気の記事はこちら

  1. ストローの中の気泡はなぜ動かないのか——100年前からの物理学上のミステリーを大学生が解明
  2. 有機半導体の電気伝導度を歪みで制御できることを発見——オプトエレクトロニクスへの応用も
  3. ラジカセの重低音時代はここから始まった 初代“DoDeCaHORN” 「SONY TV/FM/AM STEREO CASSETTE-CORDER CFS-W60」
  4. 鳥は抗力を使って飛び立つ——これまでの常識に一石を投じる観察結果
  5. IoT用各種センサーやプログラム例を実装——オープンソースの開発ボード「Open Sens IOT board」
  6. 日本最大級のテクノロジーDIYイベント「Maker Faire Kyoto 2020」、出展者などの募集を開始
  7. 流体力学における乱流を説明する、重要な法則の数学的証明に成功
  8. 村田製作所、ハプティクス技術を提供するミライセンスの買収を発表——産業領域への「3D触力覚技術」の活用を狙う
  9. 知識や経験なしでも出来たてビール造りを楽しめるスマート醸造機「INTHEKEG」 #CES2020
  10. 電子工作を基礎から学ぶワークショップから、週末の3日間で企業と事業展開について体験できるイベントまで(1月11日~)

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る