「叡王戦」の仕組みや特徴について
更新:2020年01月14日 15:30
叡王戦は、全棋士と女流棋士1名およびアマチュア1名で行う棋戦で、段位別予選と本戦トーナメントで構成されています。主催はドワンゴです。
本戦トーナメントは段位別予選を勝ち抜いた棋士とシード棋士の24名で行われ、勝ち上がった2名による挑戦者決定三番勝負を行い、七番勝負の挑戦者を決めます。
2015年に一般棋戦として創設され、2017年(第3期)にタイトル戦となりました。
叡王戦の仕組み
*第5期叡王戦 本戦トーナメント表はこちら
*第5期叡王戦 本戦トーナメント ベスト4出揃う
段位別予選
段位別にトーナメントを行います。本戦トーナメント出場枠は、九段4名・八段3名・七段3名・六段3名・五段2名・四段1名の合計16名です。組合せは予選抽選時の段位で決められます。
本戦トーナメント
段位別予選を勝ち上がった棋士16名と、シード棋士8名を加えた24名でトーナメントが行われます。本戦トーナメントの組み合わせは改めて抽選で決められます。
シードの条件は以下の通りです。
- 前期叡王戦ベスト4以上(前期七番勝負の敗者を含む)
- タイトル保持者(序列順)
- 全棋士参加棋戦優勝者(対象棋戦:朝日杯将棋オープン戦、銀河戦、NHK杯戦)
- 前期叡王戦成績優秀者
挑戦者決定戦
決勝進出者2名による三番勝負で行われます。
開催時期と持ち時間
一日制の、変則持ち時間制で行われます。
段位別予選 | 本戦 | 七番勝負 | |
---|---|---|---|
開催時期 | 6月~9月 | 11月~翌年2月 | 4月~6月 |
持ち時間 | 1時間 チェスクロック使用 (秒読み60秒) |
3時間 チェスクロック使用 (秒読み60秒) |
下記「七番勝負の持ち時間について」参照 |
対局開始時間 | 【1】10:00 【2】14:00 【3】19:00 |
15:00 | ※持ち時間により 開始時間が異なる 【1】10:00 【2】14:00 【3】19:00 |
七番勝負の持ち時間について
第1局から第6局までの持ち時間は、振り駒の結果を受け以下のルールで各対局者が決定します。第7局までもつれ込んだ場合は持ち時間は6時間となります。
【A】持ち時間1時間 チェスクロック使用(秒読み60秒)
【B】持ち時間3時間 チェスクロック使用(秒読み60秒)
【C】持ち時間5時間 チェスクロック使用(秒読み60秒)
第1局・第2局:第1局の先手が上記【A】【B】【C】の中から1つ選択
第3局・第4局:第1局の後手が残り2つから選択
第5局・第6局:最後に残った1つを採用
第7局:持ち時間6時間 チェスクロック使用(秒読み60秒)
永世称号と歴代タイトル保持者
現在、永世称号については未定です。第3期叡王の高見泰地七段は、初挑戦で自身初となるタイトルを獲得、第4期叡王の永瀬拓矢二冠は、タイトル挑戦3回目にして自身初のタイトルを獲得しました。