2017年のサイン盗み問題により大リーグ機構から今季終了までの職務停止を命じられた後、アストロズから解雇されたルノーGMが、弁護士を通じて非難声明を発表した。13日の球団地元紙ヒューストンクロニクルなどが報じた。
「私はズルはしない。(中略)ルールが破られていたとは知らなかった。コミッショナー声明にあったように、いかなる不正行為をも監督、指揮、従事しはしなかった。サイン盗みの主導権は、管理層により計画、監督されたものではない。『ごみ箱たたき』は選手たちにより、映像によるサイン解析はベンチコーチと働く低位の球団職員たちにより、発案、実行されたものだ。私にはいかなる不正行為も知らされなかったことに深い憤りを覚える。知っていたら、止めていた」。
だが、大リーグ機構の調査報告書によれば、同GMに送られた2通のEメールは、サイン盗みの手法を記していたとされる。
アストロズは2017年、相手捕手の股間にフォーカスするサイン盗み専用のビデオカメラを観客席などに設置。自軍ベンチ横にあるビデオ映像分析室で選手たちがサインを解析し、ごみ箱をたたいて音を出すなどして打者にサインを伝達していたとされる。