こんにちは!
僕が他の人に双極性障害の説明をすると「それって普通の人にもあるんじゃないの??」なんてことを言われたりします。なので、今回のBlogは僕自身の双極性障害の症状を振り返ってみますね。
「双極性障害とは!?」と「僕の双極性障害はこんな感じ(診断に到るまで〜なさけなくなる)」を書きます。後編で、「僕のうつ状態」と「まとめ」という感じで続けたいと思います。
<双極性障害とは!?>
双極性障害とは、
うつ状態に加え、激しい躁状態が起こる双極性障害を「双極I型障害」といいます。うつ状態に加え、軽躁状態が起こる双極性障害を「双極II型障害」といいます。 双極性障害は、精神疾患の中でも治療法や対処法が比較的整っている病気で、薬でコントロールすれば、それまでと変わらない生活をおくることが十分に可能です。しかし放置していると、何度も躁状態とうつ状態を繰り返し、その間に人間関係、社会的信用、仕事や家庭といった人生の基盤が大きく損なわれてしまうのが、この病気の特徴のひとつでもあります。
引用元:双極性障害(躁うつ病)|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省
躁状態や軽躁状態だと本人がそれを病気だと気づかないことが多く、病院を受診するのはうつ状態の時が多いという報告があります。実際、気分症状が始まってから双極性障害の治療薬である気分安定薬の開始まで平均9.6年かかっているようです。詳しい解説は、筑波大学精神神経科の松崎朝樹医師のYouTubeが参考になります。
<僕の双極性障害はこんな感じ>
・双極性障害の診断に到るまで
高校生くらいから希死念慮や自殺念慮を抱くようになり、担任教師と進路指導に関して喧嘩をしたりしていました。学校生活がとても苦になり、退学するための手続きを進めたりと自暴自棄になったりもしました。
家では兄妹に八つ当たりをしたり、父親と取っ組み合いの喧嘩をしたりとこれまた荒れ放題。このままでは自分が駄目になると思い、日本経済新聞奨学生制度を利用して2011年3月に上京しました。当時、19歳でした。
上京した直後に東日本大震災。震災により新聞配達は特別輸送体制、連日報道される悲惨な被災地の状況、慣れない一人暮らし、寮生活...精神的なストレスが半端なかったです。夜な夜なベットにこもって泣いていました。ばったばたな1年でしたが、仕事をして、受験勉強をして大学に合格しました。
大学に入学後も、死にたい時期と調子がいい時期が交互にやってくる、そんな感じでした。そして、死にたい時期が来た時に「これって病気なんじゃないか」と思い初めて2015年6月に精神科クリニックを受診しました。
はじめて受診した精神科クリニックでは、うつ病や双極性障害の診断ではなく単に「抑うつ状態」ということでした。投薬治療は、SNRIと抗不安薬が出されました。この薬を服用してから、数日の間、ベッドから全く起き上がることができず、飲食もできない状況になりました。自殺念慮も強く、号泣しながらドアノブにロープをかけて首を絞めたりしました。
この精神科クリニックは、院長がスピリチュアルに傾倒しており所属カウンセラーも臨床心理士ではなくスピリチュアル系カウンセラーだったので通院しなくなりました。
2015年11月に新たに受診した精神科クリニックにおいて双極性障害との診断を受け、ここから僕の双極性障害の治療がスタートすることになります。
その後、双極性障害の治療をしても状態が安定しなかったので、2016年7月に現在通院している精神科クリニックでセカンドオピニオンを受けました。その結果、双極性障害と注意・欠如多動症(ADHD)との診断を受けました。過去、僕の病気を診察してくれた医師よりもしっかり話を聞いてくれ、しっかり薬を処方してくれたのでそのまま通院することに決めました。
長くなってしまいましたが、僕が双極性障害と診断され現在の精神科クリニックに通院するまでの流れです。僕の場合、気分症状が始まってから双極性障害の治療を開始するまでに約8年かかっています。よく生きていたなと思います。
・僕の躁状態
記録を付けていないので、どれくらいの周期で躁状態になっているのか記憶が定かではないです。最近だと、2019年4月から6月初旬くらいが躁状態でした。その時の症状を箇条書きにした後にサクッと説明します。
ハッピーな気分
とても満たされていて自己肯定感がめちゃめちゃ高まる感覚。
睡眠欲求の減少
3日間は全く睡眠を取らなくても活動できる。
過活動
思い立ったら直ぐに行動してしまう。例えば、某9monで会いたい人がいたので、連絡とってそのためだけに北海道まで会いに行ってしまったり。1日に3人とかリアルしまくる。仕事でバリバリ動きまくる。とにかくじっとしていられないなど。
クリエイティブになる
めちゃくちゃ頭の回転が速くなる感覚がある。アイディアが湧いてくる。
性欲が高まる
とにかくセックスしたい。頭の65%はそれで支配される。
性的に逸脱した行為
躁状態でない時は恋人としかセックスできなかった。しかし、躁状態になると誰彼構わずセックスしてしまった。湧き上がってくる性衝動を理性で抑えられなかった。
金銭的浪費
過活動にあるように、思い立ったら後先考えずに行動してしまうため、金銭管理が破滅的になる。昨年の躁状態の時はおそらく100万円以上は使ってしまった。何にお金を使うか...思い立って日本各地に行ったり、5つ星の高級ホテルに泊まったり、外食がめちゃめちゃ多くなったり...とこんな感じ。
自尊心の肥大
自分が偉くなった気分がする。これは自分が勝手に思っていることだけど、偉くなった気分がするから5つ星の高級ホテルに泊まったりするのかなと...。わからんけど。
・躁状態からの別れ
当時、付き合っていた彼が6月の僕の誕生日に合わせて、マンダリンオリエンタル東京のランチビュッフェに招待してくれました。その夜はいつものホテルで彼と一緒に宿泊しました。そして、その夜、僕は泣きながら彼にお金を使いすぎてしまったことを告白しました。彼は僕の話を受け止めてくれました。たぶん。問題は翌日の僕の行動にありました。
翌日、僕は彼とバイバイした後にアプリで知り合った人と東京のホテルに泊まりました。彼からの「茨城についたー?」というLINEに僕は「東京に泊まることにした」と返信しました。彼は「どう選択するのがベストなのか、自分の置かれた状況を考えて選択してくれ」というような内容の返信がありましたが、僕は欲求のままに行動しました。
その結果、どうなったかというと、この一件以降、距離を取ろうということになりました。彼は我慢の限界を超えたのだと思います。これ以外にも悩んでいることはあっただろうけど。
そして、4年半の交際に終止符が打たれました。
・大切なものを失った
双極性障害の躁状態は、家族や恋人などを困らせ、社会的信用を失くすと言われますがまさに僕の信用は無くなり恋人も失いました。病気とは言え、こんな悲しいことがありますか。
とても虚しいです。
悲しいです。
なさけないです。
後編へつづくd( ̄  ̄)