「お金を稼げない人」にある残念な考えの共通点

副業・独立時代の知っておきたい仕事のコツ

働き方を自由に決めるフリーランスで働く人も増えていますが……(写真:mapo/PIXTA)
「先行きが不安で、新たな仕事を始めるにしても、大した実績がないから、結局何もできない……」
「副業を始めたけど、思うように仕事が増えない……」
こんな悩みを抱えている人も少なくないのではないでしょうか。いま、キャリアの多様化が進んでいるものの、自分らしく働いて食べていける人とそうでない人が、はっきりと分かれつつあります。
そこで、副業・フリーランスで人気の講師業を始め、自身の収入を3倍にした五十嵐康雄氏に、著書『稼げる講師、稼げない講師どこが違うか』から稼げない人が陥りがちな2つの残念な考え方について紹介してもらいました。

何でも屋は何の専門も持たない人と思われてしまう 

残念な考え方① セルフイメージが定まる前に収入を優先してしまう

稼げない人は、収入を優先するあまり、多くのことを手掛けようと頑張るうちに 「何でも屋」になっていることがあります。

「何でもできることも売りになるのでは?」と思うかもしれませんが、長い目で見ると、幅広い分野の知識、情報を身に付けるべく、一つひとつを深めていくのは大変です。だからと言って浅い知識では、人の心に響くコンテンツやサービスを提供できないため、相手の印象に残りません。結果的に、心からの満足が得られず、評価もよくなりません。

このように「何でも屋」と思われるのは、「何の専門分野も持たない人」と、マイナスに思われるリスクが大きいのです。

一方で、稼げる人は、仕事において“この分野といえばあの人”といわれるオンリーワンのポジションを確立しています。そのために仕事を断ることもあります。セルフイメージをしっかり作ることで、ポジションが明確になり、「この人に頼めば大丈夫。安心だ」と、さまざまなところからお声がかかりやすくなるからです。

例えば、女性だけをターゲットにしてセミナーをしている女性の講師がいます。女性の悩みや、課題の解決を目的とした彼女のセミナーには、男性は参加できません。

「ターゲットが女性だけだと顧客層が狭い分、損をするのでは?」と思うかもしれませんが、むしろこれがまた1つの売りになるのです。実際、彼女はそのジャンルで“女性の悩みに強い女性講師”というセルフイメージをつくることに成功しています。

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  • 今日のご飯はf81b0319ab5a
    フリーランスで稼ぐって、非常に大変だと思います。失敗する人が大勢いるので、稼ぐことができる人がいるのです。みんなが、稼ぐことができるのであれば、みんな稼ぐことができなくなります。「合成の誤謬」ですね。

    「成功者は、たくさんの失敗者の屍の上に立っている」と感じます。

    話は少し変わりますが、先日大手銀行系のセミナーを受けましたが、講師は、数十冊の著作があり、年間200回以上の講演をしているとのことでした。
    内容は、非常にためになる話でしたが、個人的には大変な仕事(わたしはやりたくない)だなって感じました。
    up38
    down2
    2020/1/14 09:23
  • 名無しdc17334f3540
    フリーランスをやればいかに、
    労働者が便利な点が多いのか分かります。

    労働だけなら、何も考えなくてもいいからね。
    up35
    down3
    2020/1/14 09:34
  • #lt2673658595f83fc
    コネも重要だと思います。
    独立開業の本も読みましたが、仕事を貰えるあてが5つ程あるなど書かれていましたよ。
    またBtoBだから個人には仕事をくれないなどと話す人もいました。
    簡単に誰もが稼げるなら、皆フリーランスになってますよ。
    up20
    down6
    2020/1/14 10:03
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