伊藤隼也

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伊藤 隼也(いとう しゅんや)はフリーランスカメラマン出身の医療ジャーナリストである。東京都出身[1]

略歴[編集]

出版社勤務を経て、1982年よりフリーランスカメラマンとしてスタート。1994年に自身の父親を亡くした事をきっかけに医療問題に深い関心を持ち、2000年から医療ジャーナリストとして活動を開始した[1]。2003年から、約10年に渡ってフジテレビ情報プレゼンター とくダネ!』にて、取材・出演・監修を務める。株式会社医療情報研究所代表[2]

2008年10月に起きた「都立墨東病院妊婦死亡事件」では、東京都の周産期救急搬送システムの不備を検証した記事(週刊文春)が、2009年第15回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」大賞を受賞した。

活動[編集]

  • 主婦の友社写真部勤務[1]
  • 1982年代からはフリーランスカメラマンとして活動[1]、女優やグラビアアイドルの写真集を多数手がける(#写真集参照)。
  • 日本医学ジャーナリスト協会 会員 (2000)
  • 東京都医療安全推進事業評価委員会 委員 (2003)
  • グッドデザイン賞 新領域デザイン部門受賞 (2007)
  • 医療機能評価機構 広報委員会 外部委員 (2006 - 2011)
  • 週刊文春誌上で日本のがん治療実績、拠点病院、専門医、緩和ケア等の現状紹介記事を連載。(2010)
  • SAPIO誌上にうつ病診療で自殺誘引事例の紹介記事を執筆。(2011・2012)
  • 厚生労働省新型インフルエンザ (A/H1N1) 対策総括会議 構成員 (2010 - 2011)
  • 厚生労働省新型インフルエンザ専門家会議「広報・リスクコミュニケーション作業班会議」構成員 (2010 - 2011)
  • 厚生労働省新型インフルエンザ専門家会議「総括会議」構成員 (2010 - 2017.2)[3]
  • 内閣官房新型インフルエンザ等対策有識者会議 構成員 (2012 - 2018)

写真集[編集]

著書・監修[編集]

雑誌記事[編集]

  • 月刊宝島 (宝島社
    • 連載「伊藤隼也が行く!ニッポンの医療現場」 (2010年 - )
    • 3.11後のニッポン「子どもの『命』を守る社会性に目覚めた母親たち」 インタビュー (2011)
  • アンフィニ(日本看護連盟
    創刊号より「伊藤隼也が行く」として、大学病院からグループホームまで様々な医療福祉施設の探訪記を連載。
  • SAPIO (小学館
    • 製薬会社からバイト代をもらった医師が『診療基準』を作っていた (2015)
    • 『医療のウソ』を暴く (2014)
    • “怠け者”や“KY”と言われ・・・「大人の発達障害」と共に生きる (2014)
    • 薬が危ない (2014)
    • 対談井原裕×伊藤隼也「うつは薬では治らない」 (2013)
    • 短期集中連載「エイズ 忘れられた病禍」 (2013)
    • 第二弾精神科医療連載「うつで病院に行くと殺される!?」 (2012)
    • 精神科医療連載「うつ病で病院に行くと殺される!?」 (2011)
  • 女性セブン (小学館
    • 短期集中連載「子供たちが薬漬けにされている!」 (2014)
    • 著者インタビュー「ボケない『長寿脳』の作り方」 (2014)
    • 新常識医療編-ながら運動でアルツハイマー型認知症を予防 (2013)
    • 長寿・認知症予防後編「ボケずに長生きなら、スプレー醤油・野菜大盛り味噌汁ほか食の秘けつ」 (2013)
    • 長寿・認知症予防前編「認知症はながらクイズ・速く大きな歩き・15分昼寝で防ぐ!」 (2013)
    • 口のアンチエイジング (2011)
    • 著者インタビュー オトコの病気 新常識 オンナの病気 新常識(講談社) (2011)
    • 里子虐待死 ブログにつづっていた仮面の下の本性 (2011)
    • 東京江東区に放射能高濃度エリアがあった (2011)
    • 震災で立ち上がった女たち (2011)
    • 特別付録 自分で治す・予防する 腰痛・首痛・肩こり マッケンジーエクササイズ (2011)
    • 追悼 あの「余命半年」乳癌の妻死去 死の2日前夫に託した命のブログパスワード (2011)
    • 新われらの時代にvo.403 『余命半年』乳がんの妻 (2011)
    • 女性セブン告発レポート 増加する「めんどくさいから病院No!」の妊婦 (2010)
    • 手術で治せる認知症『iNPH』があった (2010)
    • 3才里子女児『非業の死』里親制度の知られざる闇 (2010)
    • 失敗しない『レーシック』知っておくべき5か条 (2010)
    • 自分で腰痛解消 マッケンジーエクササイズにトライ! (2010)
    • 短期集中連載「乳がんと生きる」 (2010年; 全3回)
    • 新われらの時代に 『NICU』という家から帰れない子供たち (2009)
    • 追跡 意識不明の妻と乳飲み子『往復2時間半の毎日』 (2008)
    • 74才の乳房再建〜取り戻したのはおっぱいだけじゃなかった (2006)
    • 新われらの時代」〜民夫、お母さんはあきらめない〜 (2005)
    • お母さんのおっぱい誰が食べたの? (2005)
    • 成功のための新常識 ダイエットの嘘 YES?NO? (2004)
    • 子供、老親、女性が入院したいのはこんな病院 (2004)
  • 週刊ポスト (小学館
    • 腰痛で病院に行くと「抗うつ薬」漬けにされる! (2014)
    • 最新ヘルス・リポート (2009; 全3回)
    • 万波医師が奪い去った老婆の腎臓 (2006)
    • これでいいのか!患者の生命を握る問題医師たちの「独断な論理」 (2006)
    • 東海大学“死の小児病棟”両親が涙の告発! (2000)
    • いま「大学病院」が怖い (1999; 全4回)
  • 文藝春秋 (文藝春秋
    • 手術の苦痛を取り除く画期的メソッド (2014)
    • 看護師の笑顔でいい病院がわかる 石田昌宏 参議院議員 (2014)
    • 医療と健康新常識 糖尿病・認知症 (2013)
    • 糖尿病 透析を防ぐ新しい特効薬 (2013)
    • 予防は毎朝30分の昼寝から (2013)
    • 「最高のがん病院」大研究〜チーム医療がすべてを変える〜 (2012)
    • 巨大津波現地密着PTSDとの闘い (2011)
  • 週刊文春 (文藝春秋
    • 認知症予防最新レッスン (2013; 全23回+拡大版スペシャル)
    • あぶない高齢出産 後編 (2012)
    • あぶない高齢出産 前編 (2012)
    • 江戸川病院臓器移植問題 (2012)
    • 自宅で死ぬために準備しておきたいこと (2012)
    • 『4歳児と7歳児に甲状腺がんの疑い!』 私はこう考える (2012)
    • 9月1日号:「杉並3歳里子虐待死 美魔女声優」 (2011)
    • セシウム汚染牛公表されない大手スーパー、出荷者の『実名』」」(2011)
    • 臓器売買執刀医万波グループを放置した厚労省の大罪 (2011)
    • 抗がん剤 イレッサ和解拒否 薬害を隠蔽した『官邸の4人組』 (2011)
    • 「反響続々!告発キャンペーン」(2010; 全4回)
    • 医療最前線「認知症」を治す手術があった (2010)
    • 「医療機関」インフルワクチン争奪戦が始まった (2009)
    • レーシックに横行する『違法ビジネス』 (2009)
    • 院内感染だけではなかった 被害者9人の告白 『レーシック手術』が危ない (2009)
    • 医療再生プロジェクト
      • 産婦人科『裏切られた約束』(2009; 全3回)
      • 「産婦人科の戦慄」(2008; 全4回)
    • 「新型インフルエンザ」徹底検証 麻生官邸「対策マニュアル」敗戦 (2009)
    • 小誌キャンペーンに猪瀬直樹都副知事独占インタビュー『もう東京都で妊婦たらい回しは許さない!』 (2008)
    • 里親同居一年で「転落死」 杉並3歳女児に医師が抱いた疑問 コメント掲載 (2010)
    • 救急崩壊 最前線 (2008; 全3回)
  • サンデー毎日 (毎日新聞出版
    • 労働安全衛生法改正 ストレス・チェック義務化法案の中身 (2014)
    • 「ボケない『長寿脳』の作り方」紹介 (2014)
    • 厚労省の健康づくり運動不毛な中身 (2012)
  • 週刊朝日 (朝日新聞出版
    • ツウの一見インタビュー 映画「鉄くず拾いの物語」 (2014)
    • 崩壊 ニッポンの医療 これが元凶だ! (2008)
  • Domani (小学館
    • 性差医療 (2011)
    • 子宮頸がんワクチンの公費助成 30代女性が対象外なのはなぜ? (2011)
    • 新型インフルザにも効果のあるマルチワクチンが登場 (2011)
  • 週刊現代 (講談社
    • その治療法は本当に効くのか 行って、見て、聞いた ニッポンの最先端医療 (2009; 全26回)
    • 名医5人、奇跡の手術室――そして鼓動は甦る!『これが「心臓治療」最先端の現場だ メディカル立体ノンフィクション』 (2007)
    • 切らずに治す!ガン医療の最先端 (2006)
    • 超高級老人ホーム (2005)
    • 日本一のリゾート病院 患者に優しい医療を考えるフォト・ルポ (2005)
    • 「一流病院のVIP個室」スペシャル公開 (2005)
    • 医者が選んだ〜脳・心臓の名医〜70人 (2004)
    • 新指標〜患者力〜で選ぶ病院ベスト100 (2004)
    • 心臓手術最前線 (2001)
    • これが「医療革命」最前線だ (2000)
    • 巻頭カラー9P 「老人介護」 (2000)
    • 癒しの病棟 (1999)
    • 心の病クリニック」最前線 (1999)
    • 巻頭カラー10P 「驚異の人工肉体」 (1999)
    • 一目で分かる「脳研究」新時代 (1997)
    • 医療過誤の現場から「8人の患者たちの叫びを聞け」 (1996)
    • 素顔の香港 (1996)
    • 医療過誤「患者10人の叫びを聞け」 (1996)
  • クリニックばんぶう (日本医療企画
    • 「クリニックばんぶう 2月号「“かかりたくない”開業医像ランキング 患者1万人大調査」」(2009)
    • 「クリニックばんぶう 5月号「経営の“源泉”となる新患を獲得せよ!初診患者が重視するチェックポイント」」(2008)
    • 「特集:第三評価の時代がきた!〜日本医療機能評価機構の評価活動はこのままでいいのか〜」 (1999)
  • フライデー (講談社
    • こうなる日本!2009年大予測65連発!! (2009)
    • 人体はここまで創造された! (2007; 全3回)
    • 出産前に子供の病気を治す最新医療の現場〜子宮内の胎児の顔〜撮った! (2006)
    • ミスターにも食べてほしい全国調査ランキング〜患者にやさしい病院!〜旨い入院食編ベスト15 (2004)
    • うつ病に勝つ(秘)ノウハウと28病院リスト (2003)
    • 猛威インフルエンザの超特効薬はコレだ! (2003)
    • これが「最新心臓手術」の現場だ (2001)
    • “脳にワイヤ突き刺し事故”日本医大病院を遺族が悲痛告発 (2001)
    • 医療ミス“割りばし死亡事故”裁判で母親の怒り爆発 (2001)
    • 繰り返される〜出産の悲劇〜日本の“産科医療”に異議を唱える遺族の叫び (2000)
    • 6週間連続掲載『告発「医療過誤の現場から」』企画・写真 (1999; 全6回)
    • モノクロ5P 『告発「医療過誤の悲劇」〜被害者と家族の声を聞け!〜』 (1998)
  • AERA (朝日新聞社
    • 不妊治療の盲点:「つくる」と「育てる」の溝 (2006)
    • 不妊治療の盲点:薬のリスク〜排卵誘発剤の二重の壁 (2006)
    • 不妊治療の盲点:多胎のリスク〜複数移植は時代遅れ (2006)
    • 「ランキングを賢く使うには」インタビュー記事 (2006)
  • 女性自身 (光文社
    • 「女性専用人間ドックの見つけ方」インタビュー記事(2005)
    • 「シリーズ人間」〜兄貴と僕の花火大会は四畳半に響く音だけでした〜 (2005)
    • 東京・大阪〜24時間頼れる!病院リスト小児救急〜 (2004)
  • フラッシュ (光文社
    • 日帰り手術はチョ〜多忙30代の救世主となり得るか? (2005)
    • いまのままでは患者は病院に殺され続ける! (2004)
    • 全国〜入院するならこの病院!〜ベスト20 (2004)
    • 魔都・上海の表裏街道を往く (2003)
    • 「ブラックジャックによろしく」大ヒット漫画モデル医師驚愕の執刀現場肉迫撮 (2003)
  • 週刊宝石 (光文社
    • 男が知りたい オトコのカラダ (2000)
    • 「ハゲ」は治るのか? (2000)
    • ロボット最前線 (1999)
    • 巻頭カラー8P 「出産 最前線」 (1999)
    • 巻頭カラー8P 「ガン新時代へのプロローグ」 (1998)
  • 「週刊SPA!「医療破綻」」(2013)(扶桑社
  • 「週刊プレイボーイ「ips治療だけじゃない!医療業界にはびこる研究ロンダリングの実態!!」」(2012)(集英社
  • 「CanCam「女子の論点 医師不足・女性特有の病気」」(2011)(小学館
  • 「赤ちゃんが欲しい 民主党・衆議院議員 仁木博文×医療ジャーナリスト 伊藤隼也 スペシャル対談 保険適用に期待大!不妊治療をとり巻く環境はどうなっているの?」(2010)(主婦の友社
  • 「日刊スポーツ「再び起きた『たらい回し』の悲劇 縦割り弊害 母体の救命が後手に」(2008)(日刊スポーツ
  • 「広告月報 10月号「新聞6紙共同企画『新聞広告の力』 読者の『読み解く力』を与える新聞記事と広告を」」(2008)(朝日新聞社
  • 「エコノミスト臨時増刊 マイドクター 「痛み!」の最強ドクター128人」(2008)(毎日新聞社
  • 「Weeklyぴあ 映画『シッコ』特集 命を救う(!?)ロングインタビュー マイケル・ムーアの処方箋コラム記事掲載」(2007)(ぴあ
  • 「建築ジャーナル「国民の命の保障を放置した医師免許・専門医制度」インタビュー記事掲載」(2006)(建築ジャーナル
  • 「医学書院「病院」病院アウトカム情報の開示・提供の新たな局面 鼎談記事 掲載」(2006)(医学書院
  • 「ナーシング・トゥデイ「TODAY FEATURE」〜情報の交差点に立って命の真実を伝えたい〜 インタビュー記事掲載」(2005)(日本看護協会出版会
  • 「ホスピタウン「間違いのない「35歳」からの病院選び」(2005)(日本医療企画
  • 「ビッグトゥモロウ 「迫られる情報開示〜客観的に医療機関を選ぶ時代がやって来た!〜」」インタビュー記事掲載(2005)(青春出版
  • 「VS. 7月号「日本人の心臓」」(2004)(光文社
  • 「月刊現代「進化する施設」(2001)(講談社


その他[編集]

  • 「静岡新聞他「新型インフルエンザ 特別措置法」」(2013)(共同通信
  • 「朝日新聞OTC医薬品対談 「これからのセルフメディケーション」エスエス製薬 塩野紀子社長」(2011)(朝日新聞社
  • 「読売新聞朝刊「突発性正常圧水頭症」(iNPH)について 順天堂大学医学部附属順天堂医院 院長 新井一 氏 対談記事掲載」(2009)(読売新聞社
  • 岩貞吉寛 「自分で治せる! マッケンジーエクササイズで腰痛スッキリ解消!! (実用百科) 」(2011)(実業之日本社ISBN 978-4-408-63202-5

批判[編集]

  • 敬天新聞は2010年1月号で、伊藤氏は「はじめに結論ありき」で取材対象の言葉を脚色したり、マスコミの事件報道を医療ジャーナリストとして軌道修正するどころかさらに過激に扇情的にすることに執心するなどして、医療崩壊を煽っていると批判した[4]
  • 国立がん研究センターは、週刊文春2010年11月11日号(11月4日発売)における伊藤氏と同誌取材班による「『がん治療』日本はここまで遅れていた!」と題された記事について、国立がん研究センターが「がん難民に対して何ら策を講じずに、がん難民を作り続けている」という誤解を与えるものであり、ある思惑を持って記したのではないかと感ぜざるを得ないと批判した[5][6]
  • 福島第一原子力発電所事故の後、東京大学医科学研究所上昌広特任教授がTwitterで発信した内容[7]を、伊藤氏が2011月11月7日にTwitterで「福島医大からは100名が退職した」などと拡散したが[8]、そのような事実はないことが確認された後も、伊藤氏は訂正していないことが批判された[9]
  • やや日刊カルト新聞藤倉善郎総裁は、自由報道協会が主催した「精神医療被害の実態報告とその改善を求める記者会見」に、サイエントロジー教会の関連団体「市民の人権擁護の会」が出席して会見した問題で、伊藤氏が記者会見の開催に関与し、記者会見について「市民の人権擁護の会」を支持する内科医の内海聡氏に教示したために、記者会見にサイエントロジーが紛れ込んでしまったと批判した[10][11][12]
  • 日本薬剤師会は、フジテレビ系列の情報番組「とくダネ!」が2013年6月17日放送分で「医療の常識を疑え!院外の薬局増の裏側」と題し、伊藤氏も出演・コメントした上で、薬剤師が処方箋の内容を医師に質す疑義照会がほとんど機能しておらず、薬の過剰投与につながっていると報じたことに対し、事実と異なり、視聴者に誤解を与えかねないと強く抗議した[13][14][15]
  • 情報法制研究所の山本一郎事務局次長・上席研究員や、五本木クリニックの桑満おさむ院長は、伊藤氏の著書「うつを治したければ医者を疑え!」(2015年)について、「医師による抗うつ剤などの大量処方が理由で自殺者が増え、結果として覚せい剤による死者の25倍に至る」などの記述はデータの読み違いであり、医療不信を煽っていると批判した[16][17]
  • 熊本地震の後、2016年4月16日に伊藤氏はTwitterで「熊本済生会病院」にて物品や水などの不足があるとの情報の拡散を促す主張を行った[18][19]。一方、済生会熊本病院循環器内科の坂本知浩部長のインタビューでは、地震発生直後も院内の食糧や医療用品は枯渇していないとされ、伊藤氏の主張と食い違いがみられた[20]。内科医の名取宏氏は、伊藤氏が真偽不明の情報を取材に基づいて事実かどうかを検証しないままであるのなら、医療ジャーナリストとしての信頼性について疑問が生じると指摘した[21]
  • 無資格医による中絶手術後に患者が死亡したと報道された水口病院は、本件を最初に報道したフジテレビ「みんなのニュース」を監修し、同院を取材した医療ジャーナリスト(伊藤氏[22][23])は、中絶手術と死亡との因果関係が不明であることを理解しており、フジテレビは事実に沿った報道をすることが可能であったにもかかわらず、2016年12月5日に放送された「みんなのニュース」では、中絶手術によって患者が死亡したと視聴者等を意図的にミスリードしようとしたと批判した[24]。同院は、2017年4月7日をもって廃院を余儀なくされ[25]、同10月25日にはフジテレビに対する民事訴訟を提起した[26]

出典[編集]

  1. ^ a b c d プロフィール - SHUNYA-ITO.TV (公式サイト) 2014年11月9日閲覧。
  2. ^ 医療情報研究所 About us”. imi-tokyo.com. 2020年1月10日閲覧。
  3. ^ 本人のツイート
  4. ^ 医療崩壊を煽る医療ジャーナリスト伊藤隼也の、とある真相追究”. www.keiten.info. 2020年1月10日閲覧。
  5. ^ 平成22年11月11日号週刊文春の記事に対する見解について|国立がん研究センター”. www.ncc.go.jp. 2020年1月10日閲覧。
  6. ^ 週刊文春の記事に国立がん研究センター・嘉山孝正氏が反論 | ニュース|Medical Tribune” (日本語). Medical Tribune. 2020年1月10日閲覧。
  7. ^ 昌広, 上 (2011年11月6日). “現場からの医療改革推進協議会シンポジウムで 「福島県立医大そのものから、医師が100名離職した」そうな。 建設会社の思惑で、病床を増床すると、病床が埋められず、維持費がかかり、赤字が増えて大変なことになる。330床の新たな病院を作るのは、自殺行為。” (日本語). @KamiMasahiro. 2020年1月10日閲覧。
  8. ^ 伊藤隼也 (2011年11月7日). “福島医大からは100名が退職したそうです。逃げ出したのか?まあ気持ちは分かるが無言で出ていくな!!@riko0058: 福島の医者は全滅です。口はつむんでいます。 とてもじゃないが今名前は出せないと言っています。 福島の医師は子供達を助けるhttp://bit.ly/orssva” (日本語). @itoshunya. 2020年1月10日閲覧。
  9. ^ 原発作業員4300名が死亡!!? Twitterでデマ情報が拡散” (日本語). 【EXドロイド(エックスドロイド)】 - アンドロイドアプリもニュースも全てを独自取材!!!アンドロイドアプリを探すならEXドロイドで!. 2020年1月10日閲覧。
  10. ^ 藤倉善郎 (2012年4月20日). “やや日刊カルト新聞: 「サイエントロジー記者会見」を主催しちゃった自由報道協会(1)”. やや日刊カルト新聞. 2020年1月10日閲覧。
  11. ^ 藤倉善郎 (2012年4月20日). “やや日刊カルト新聞: 「サイエントロジー記者会見」を主催しちゃった自由報道協会(2)”. やや日刊カルト新聞. 2020年1月10日閲覧。
  12. ^ 藤倉善郎 (2012年4月20日). “やや日刊カルト新聞: 「サイエントロジー記者会見」を主催しちゃった自由報道協会(3)”. やや日刊カルト新聞. 2020年1月10日閲覧。
  13. ^ 日本薬剤師会、フジ「とくダネ!」に抗議 - ココヤク News -”. web.archive.org (2014年12月19日). 2020年1月10日閲覧。
  14. ^ 日刊ゲンダイ|フジ「とくダネ!」に薬剤師会が猛抗議、顛末を聞くと……”. web.archive.org (2014年2月27日). 2020年1月10日閲覧。
  15. ^ 調剤薬局、薬剤師バッシングについて” (日本語). BLOGOS. 2020年1月10日閲覧。
  16. ^ 伊藤隼也(医療ジャーナリスト)が自著で「うつ治療」関連のデマを流して騒動に(山本一郎) - Yahoo!ニュース” (日本語). Yahoo!ニュース 個人. 2020年1月10日閲覧。
  17. ^ トンデモ系「医療ジャーナリスト伊藤隼也」さん、ここも間違っていますよ!!” (日本語). 五本木クリニック (2016年7月2日). 2020年1月10日閲覧。
  18. ^ 伊藤隼也 (2016年4月15日). “拡散!熊本済生会病院からSOS !以下の物品大至急欲しい!食料(米、非常食)ガス調理器(発生器)手術用消耗品(ガーゼ、糸)滅菌済み手術機器(オートクレーブ使用不可のため) また、透析患者多数も余震で水タンク破損の可能性ありで今後の水が不安。東日本大震災同様で国の情報収集問題あり!” (日本語). @itoshunya. 2020年1月10日閲覧。
  19. ^ 伊藤隼也 (2016年4月15日). “熊本済生会病院では現在、人工透析稼働中ですが、物品や水などの不足SOSが小生に直接入っています。政府は現地の情報収集をもっと迅速に行いロジスティックの支援を行って欲しい。東日本大震災と全く同じ現象が起きている。 https://twitter.com/isyatama/status/721168023667765248 …” (日本語). @itoshunya. 2020年1月10日閲覧。
  20. ^ 日経メディカル. “徹夜でトリアージ、2日ぶりの帰宅でくつろいでいたときに本震が…” (日本語). 日経メディカル. 2020年1月10日閲覧。
  21. ^ NATROM (1462028400). “「熊本済生会病院からSOS」は事実だったのか?” (日本語). NATROMのブログ. 2020年1月10日閲覧。
  22. ^ 伊藤隼也 (2016年12月5日). “フジテレビみんなのニュース。僕が取材した、水口病院の問題が放送されました。何より、奥様を亡くされたご主人が、母体保護法の指定医問題だけでなく、この事件の真相究明を願っています。奥様の死因は、今のところ不明ですが、行政解剖にも多くの疑問点があります。奥様のご冥福を心から祈ります。” (日本語). @itoshunya. 2020年1月10日閲覧。
  23. ^ 伊藤隼也 (2016年12月9日). “水口病院の無資格医による中絶手術事件。小池都知事は、本日の定例会見で、フジTVの質問に、医師3名による不法手術の実態と、都が刑事告発した事実を認めました。この事件は、僕とフジスタッフのスクープですが、これまで長年に渡り、不作為を続けた福祉保健局改革への第一歩です。都知事に感謝です” (日本語). @itoshunya. 2020年1月10日閲覧。
  24. ^ マスコミの当院に関する報道姿勢に関する意見 - 水口病院”. mizuguchi-hospital.jp. 2020年1月10日閲覧。
  25. ^ 「閉院のお知らせ」 - 水口病院”. mizuguchi-hospital.jp. 2020年1月10日閲覧。
  26. ^ フジテレビジョンに対する訴訟提起のお知らせ - 水口病院”. mizuguchi-hospital.jp. 2020年1月10日閲覧。

外部リンク[編集]