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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]シンザン記念 サンクテュエール重賞初制覇 桜の主役

2020年1月13日 紙面から

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 「第54回シンザン記念」(GIII・12日・京都・芝1600メートル)は好位を進んだ単勝2番人気の牝馬サンクテュエールが、直線先に抜け出したプリンスリターンに馬体を併せて競り合い、ゴール前でかわして、重賞初勝利を飾った。クリストフ・ルメール騎手(40)は同レース2勝目、藤沢和雄調教師(68)は初勝利。プリンスリターンが2着、コルテジアが3着、1番人気のルーツドールは7着だった。

 桜へ視界を広げた。年明け最初の3歳重賞を制したのはサンクテュエール。思わぬ出遅れも、うまくリカバリーし、内から手応え良く3番手に上がり、直線ではプリンスリターンとの激しい追い比べとなった。ルメールか、原田の重賞初制覇か。内からゴール寸前で首差かわしたのは、3年連続のリーディングジョッキーの相棒だった。

 「能力があります」と主戦が笑顔で振り返る。「前走はペースが遅くて掛かったけど、今回はちょうどいいペース。スタートはちょっとびっくりしたけど、逃げ馬の後ろで冷静に走れた。最後もいい脚を使った」と満足げだった。

 ほっとした表情を見せたのは馬主である(有)キャロットファームの秋田博章代表だ。「もまれたし、大きな所へ向かうには、そういう経験ができて勉強になったのかなと思う」。初の関西遠征にも見事に対応し、「こういう馬場は精神的にタフじゃないと頑張れない。体も減らなかったし、十分な収穫があった。奥手のきょうだいたちよりも、早く素質が開花しているかもしれない」と喜んだ。

 もちろん、目標は「桜花賞」(GI・4月12日・阪神・芝1600メートル)。ルメールは「藤沢和厩舎の馬はだんだん良くなるので。この馬もハイレベルだし、GIに行ける」と胸を張る。2年前にアーモンドアイがステップにした登竜門を制し、桜の主役候補へと急浮上。まだつぼみのディープインパクト産駒だが、春には大輪の花を咲かせる。 (京都競馬取材班)

 

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