ニッカウヰスキーは、竹鶴ピュアモルト17年、21年、25年の販売を終了することを発表しました。
報道によると、ニッカウヰスキーは3月末日をもって、竹鶴ピュアモルト17年、21年、25年の販売を終了、ノンエイジについてもリニューアルを行うとのことです。
2016年に深刻な原酒不足が判明し、竹鶴ピュアモルト、ザ・ニッカを除く銘柄の年数表記ものの販売を終了し、人気の高い竹鶴ピュアモルト向けに長期熟成原酒を残す戦略を行ってきましたが、昨年にザ・ニッカ12年の販売が終了、そして今回の竹鶴ピュアモルトの年数表記ものも販売を終えることとなりました。
日本でのウイスキーブームは下火になりつつありますが、欧州や中国でのジャパニーズウイスキーの人気は根強く、ニッカの予想を上回る消費が続いていることが、今回の判断につながったといえるでしょう。
一方で、サントリーの角ハイボールが人気になってニッカの販売も上がっていたであろうにもかかわらず、増産に踏み切らず、朝の連続テレビ小説「マッサン」放送後にニッカの人気が急上昇しても、増産を行ったのが2018年からで、ニッカの経営判断が後手後手に回ったことも、今までに膨らんだニッカの人気に大きく水を差す結果になりかねないでしょう。
何より、価格改定以前には、竹鶴ピュアモルト17年は5000円で買えるなど、原酒保有量が絶対的に少ないのに、販売量が増えても需給バランスを考えて改訂を行わなかったことも、大きな痛手になったように思えます。
元々、高品質のウイスキーを低価格で売って売り上げを増やすことで純利益を上げようというのが、ニッカにアサヒビールが参画してからずっと続けられた戦略でしたが、長期熟成もののウイスキーを出す上では長期的に供給量の確保を行うことが前提になっていなければ成立しません。
その意味で、販売量が増えても生産量の調整を行わず、長期熟成ものを「バーゲンプライス」で出し過ぎたことに対しても、ニッカおよびアサヒビールの経営責任が問われかねないでしょう。
これによってニッカの人気が一気に低下し、販売量にも影響すれば、ニッカ自体の経営も危うくなるかもしれません。
一方でサントリーは、角ハイボールの人気が上がったあと、2009年頃から増産を開始しており、12年ものの原酒は早ければ2021年には増えてくる見通しです。
こうした経営判断の違いが、2020年代に入ってサントリーとニッカの明暗を分ける形になるかもしれません。
報道によると、ニッカウヰスキーは3月末日をもって、竹鶴ピュアモルト17年、21年、25年の販売を終了、ノンエイジについてもリニューアルを行うとのことです。
日本でのウイスキーブームは下火になりつつありますが、欧州や中国でのジャパニーズウイスキーの人気は根強く、ニッカの予想を上回る消費が続いていることが、今回の判断につながったといえるでしょう。
一方で、サントリーの角ハイボールが人気になってニッカの販売も上がっていたであろうにもかかわらず、増産に踏み切らず、朝の連続テレビ小説「マッサン」放送後にニッカの人気が急上昇しても、増産を行ったのが2018年からで、ニッカの経営判断が後手後手に回ったことも、今までに膨らんだニッカの人気に大きく水を差す結果になりかねないでしょう。
何より、価格改定以前には、竹鶴ピュアモルト17年は5000円で買えるなど、原酒保有量が絶対的に少ないのに、販売量が増えても需給バランスを考えて改訂を行わなかったことも、大きな痛手になったように思えます。
元々、高品質のウイスキーを低価格で売って売り上げを増やすことで純利益を上げようというのが、ニッカにアサヒビールが参画してからずっと続けられた戦略でしたが、長期熟成もののウイスキーを出す上では長期的に供給量の確保を行うことが前提になっていなければ成立しません。
その意味で、販売量が増えても生産量の調整を行わず、長期熟成ものを「バーゲンプライス」で出し過ぎたことに対しても、ニッカおよびアサヒビールの経営責任が問われかねないでしょう。
これによってニッカの人気が一気に低下し、販売量にも影響すれば、ニッカ自体の経営も危うくなるかもしれません。
一方でサントリーは、角ハイボールの人気が上がったあと、2009年頃から増産を開始しており、12年ものの原酒は早ければ2021年には増えてくる見通しです。
こうした経営判断の違いが、2020年代に入ってサントリーとニッカの明暗を分ける形になるかもしれません。