W杯後初のシーズンとなるラグビートップリーグが12日、各地で開幕した。ヤマハ発動機は静岡県磐田市のヤマハスタジアムでトヨタ自動車と対戦、31―29で競り勝った。
強みを随所にのぞかせてヤマハ発動機が初戦をものにした。今季から清宮克幸前監督(52)に代わって指揮を執る堀川隆延監督(46)が「スクラムの勝利」と称賛した強固なFW陣が攻撃の起点となった。
「最初に組んだときからいけると思った」とFW陣が口をそろえて語るようにスクラムで押し込み主導権を握る。大観衆を前にした開幕戦にらしさを失う場面もあったが「自分たちには立ち返るものがあった」と主将の大戸。チームとして最も力を入れてきたセットプレーこそ“ヤマハスタイル”。最後まで最大の強みを見失わなかったことが勝利を呼び込んだ。
次節(18日)は昨年度の王者・神戸製鋼を本拠地で迎え撃つ。堀川監督が「どうやって神戸製鋼さんに勝てるかにこだわった」という新生サックスブルー。その真価が問われる。