昨年優勝の愛知は、2時間21分32秒で20位に終わり、10年続いていた入賞を逃した。長野は過去最高の4位でフィニッシュした。地元の京都が2時間16分15秒で、3年ぶり17度目の優勝を飾った。宮城が10秒差の2位。3位には東京が入った。
前年優勝の愛知は、20位と厳しい結果となった。1区で28位と出遅れ、3区の田島(横須賀中3年)、4区の主将、吉川(ユニクロ)で順位を8つ押し上げたが、入賞圏内までは遠かった。
目標としていた11年連続入賞はならず、米田勝朗監督(51)は「予想はしていたが、1区の速い展開に対応できなかった。この結果なので、全員、力を出し切れなかったのではないか。強化法は間違っていないが、もう一度やり直し」と無念の表情を見せた。
本番を前に、昨年までチームを引っ張ってきた東京五輪マラソン代表の鈴木亜由子(28)=日本郵政グループ=から、ビデオメッセージがチーム関係者に届いた。「愛知の選手の走りが、刺激になる」とエールを送る内容で、昨夜のミーティングで披露された。
田島は「あこがれている存在。励みになった」と感謝した。「脱・亜由子」をテーマに臨んだ今年は、結果が出なかった。この悔しさを来年につなげる。