登録日:2019/10/12 Sat 23:54:22
更新日:2020/01/11 Sat 16:46:49
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ポストアポカリプスとは、創作ジャンルおよび世界観設定の一つ。
直訳すると「黙示録の後」「終末の後」となり、世界規模での戦争や災害などが原因で現代の科学技術が破壊され、社会システムが機能を失い、文明が崩壊・退廃した後の終末的な世界観を舞台にした作品が該当する。
世界でも初めて、同ジャンルの先駆けとなったのは、永井豪の漫画作品「
バイオレンスジャック」であるとされている。
ジャンル確立に大きな影響を与えたのは、オーストラリアのバイオレンス・アクション映画「
マッドマックス2」。
日本では「終末もの」あるいはこのジャンルの代表的な作品である「
北斗の拳」になぞらえて
『世紀末』と呼称されることも多い。
一口に「終末」や「世紀末」といっても描かれる未来の形は様々。
文明崩壊から生き残った人類が終わりの見えない争いを続ける作品もあれば、案外平和にのんびり暮らしている作品もあったり、人類が跡形もなくなった後の世界を舞台にした作品もある。
また、地球全体では特に大きな変化はないが、周囲から隔絶された一部の地域だけが荒廃し、世紀末状態になったという舞台設定の作品もある。
ちなみに、絶望的世界観として
「ディストピア」と混同される事があるが、この2つはそれぞれ重複しない別々の要素と言える。
ディストピアは「極端に抑圧的・非人道的な統治システムの存在する世界」を描写するジャンルだが、
ポストアポカリプスは「作中の現在の環境が成立するに至った背景」を指す言葉。
そのためポストアポカリプス+ディストピアという作品もあれば、どちらか片方だけの場合もある。
ディストピアの詳細については
当該項目を参照していただきたい。
【ポストアポカリプスの特色】
●現実要素と非現実要素の両立
現実世界と地続きでありながら、機械文明は失われるか、大いに後退しており人々の生活は変貌している。
現代の建造物は廃墟もしくは遺跡と化し、その情景も様変わりしている。
現代の名残を残しつつも過去のような、或いは日本でありながら異国や異世界のような舞台を構築することができるのである。
「環境が激変した結果、一部の生物が怪物のように進化した」「人間の中にも突然変異で超能力を持つ者が生まれるようになった」「過去の技術は失われたが、環境の変化の結果まったく新しい技術が開発された」などの理由を付ければ、現代文明を残した世界でドラゴンと戦う魔法使いのようなシチュエーションを用意することも可能である。
●キャラクターの行動が自由
国家などの枠組みが崩壊した、或いは曖昧になった世界を舞台にするため、良くも悪くもキャラクターを自由に動かすことができるようになる。
例えば、現代社会において「土地」と「その土地にあるモノ」は全て、個人・団体・国家など誰かしらの所有物になっている。地球はみんなのモノであるが、土地は誰かのモノである。
無人の土地に見えても勝手に住むことは許されず、狩猟や採集もできない。たとえ「所有者」がその存在を知らなかったとしても、土地に埋まっていた資源や宝物には所有権が発生し、許可なしに持ち出すことはできない。
しかし、文明が崩壊すればそんなことを気にする人もいなくなる。どこであろうと自分で家を建てればその家は「建てた人の家」になる。狩りの獲物は「狩った人のモノ」、宝物は「見つけた人のモノ」である。
また、現代社会、特に日本のような国は悪人にとって生きづらい場所である。
警察の情報網・捜査力は優秀で、事件が発覚すれば瞬く間に駆けつけてほとんどの犯人を検挙してしまう。街のいたるところに監視カメラが設置され、法律の整備が進み、悪事を働くための場所も失われる一方である。
悪人が行動できなければヒーローが活躍する機会もない。悪人のほとんどは先にお巡りさんが捕まえてしまう。そして、正義の心を持っていようと、武器を所持していたら犯罪者である。
しかし、法律という体制を崩壊させることで、悪人はより自由にド派手な悪事を実行することができ、ヒーローも彼らを遠慮なしに成敗することができるようになる。
特に正義でも悪でもない力を持たない一般人には厳しい世界であるが、物語は作りやすくなるのである。
●機械文明の便利すぎる要素を排除できる
極端な話、お金さえ十分なら大概の事は出来てしまうのが現代社会である。
例えば、現代では家に居ながらパソコン・スマートフォンであらゆる情報が入手できる。買い物や、人によっては仕事すら、全て家の中で済ませてしまう。情報やモノを集めるために出かける必要はないし、たとえ出かけるとしても交通網が発達しているため、遠出に苦労することもない。
便利な世の中では‘‘冒険’’の余地が失われるのである。
しかし、その便利な生活も文明の基盤に支えられたものである。文明が崩壊した世界ではライフラインが分断され、水や燃料、あるいは電気も自分で集めるか作り出さねばならない。商品の流通もストップする。
お金があれば大概のことはできる現代社会であるが、崩壊後の世界ではそもそもお金の価値すら消滅してしまう事がある。「今じゃケツをふく紙にもなりゃしねってのによぉ!」という奴である。
不便ではあるが、そこに冒険の余地があり、物語が生まれるようになるのである。
逆に、文明崩壊後の世界であっても、ある程度秩序が保たれていることを示すために、
独自通貨やその代替品が通貨として流通している場合がある。
同時に、上述のように古い通貨も入手は出来るが使い途が殆どなくなっており、価値観が変わってしまったことを示すための演出として使われることも多い。
独自通貨のパターンとしては、
- 古い通貨も一応生きているが現在流通している通貨に比べると大幅に価値が低くなっている。(真・女神転生)
- 何故そうなったかは不明だが、飲料ビンのキャップ(いわゆる王冠)が貨幣として流通している。(Falloutシリーズ)
- 身を守るための象徴である銃の軍用弾薬が通貨としての利用価値も持っている。(METRO 2033)
- 軍によって管理されている地域では、食料の配給を受けるための配給カードが仕事の報酬として渡されたり、取引の材料として使われる。無論、カードの偽造は発覚すれば処刑される。(The Last of Us)
と言った具合に、時間の流れを演出したり、生き残っている人々が何に価値を見出しているのかを示すための1つの要素と言える。
また、現代において武器は基本「銃」の一強であり、剣・槍・弓や拳法などが本格的に活躍する機会は皆無と言って良い。しかし、文明が崩壊した世界では銃器の製造や修繕は困難になり、特に使い減りする弾薬を新たに入手することが難しくなる(
異世界の信長などが奮闘しているように、銃器を本格的に活躍させるには製造プラントと材料および完成品の流通ラインの確保が肝要)。
結果、武術・格闘技などを活躍させる機会が増え、銃が残っていたとしてもアメリカの西部開拓期レベルにまで利便性を落とせばロマンとの両立が可能になる。
以上のように便利な道具をあえて無くすことで物語に面白みを与えることができるようになる。
一方で、適当な理由をつけることで残しておきたい文明は残しておくこともできるため、活劇に必要な要素を取捨選択することも容易になるのである。
【文明崩壊の原因】
何はともあれ(ごく少数を残し)人類が滅んでくれないとこのジャンルは始まらない。
しかし、いざシミュレーションしてみると案外人類がしぶとくて中々滅んでくれなかったりすることもあるため(簡単に滅ばれても困るのだが)、納得のいく理由付けには苦労することもある。
地球環境の激変→残った資源をめぐって大戦争……といった具合に、いくつかの原因が複合することもあり得る。
世界観説明のために物語の冒頭で崩壊の原因について言及されることも多いが、「崩壊の原因が物語の核心に繋がる」という理由で終盤まで秘密にされている場合もある。
一方で、「崩壊後の世界を描くこと自体が重要」「崩壊の真相解明は物語の本筋ではない」という場合は、そもそもなぜ文明が崩壊したのかを説明しないこともある。
なお、先にネタバレしておくと九分九厘人類の自滅である。
●世界規模での戦争
「199X年 世界は核の炎につつまれた!!」
恐らく最もポピュラーなパターン。核兵器や化学兵器の乱用によって凄まじい破壊がもたらされるのみならず、汚染も急速に進む。
特にアメリカとソ連の冷戦時代の頃には「世界規模での核戦争」が現実味を帯びていたため、この時期に発表された作品には「戦争により文明が崩壊した世界」のパターンが多い。
基本、人類は戦争になると周囲に遠慮なく派手に暴れてくれるため、後述の環境破壊による崩壊も戦争とセットで引き起こされることが多い。
●大規模な災害・環境破壊
異常気象、大気・海洋・土壌の汚染、森林の砂漠化、海水面の上昇、資源の枯渇etc……
過酷な環境の変化に人類がついていけず、急速に数を減らしていったというパターン。
現実で公害問題が取りざたされるようになってから、戦争に並び増えてきた人類滅亡の基本。
で、そんな大規模な環境の改変を行える生物は、今のところ地球上に人間だけであるため、巨大隕石落下とか世界中の火山の一斉噴火とかが原因でない限り、基本人類の自業自得ということになる。
●新種の生物に駆逐される
何らかの強力な生物の台頭により、人類が生態系での立場を失い滅亡に追いやられるというパターン。
バトル要素、もしくはモンスターパニックものの要素が強い作品だと「人間を好んで捕食する脅威の生物」などのシンプルな怪物が登場するが、それ以外では「あらゆる農作物を喰いつくす害虫」や「都市を破壊する勢いで生長する凄まじい生命力の植物」など、もう少し間接的な方法で人類を脅かす生物が登場しやすい。
後述する伝染病の蔓延や、新人類の台頭などもこれに含まれる。
そんな生物が自然界からひょっこり現れるかというと、ちょっと考えにくいので、永久凍土の中の超古代生物が目を覚ましたとか、
宇宙や異世界由来の外来種とかでない限り、環境破壊の結果突然変異を起こして誕生した新種だったり、人類がバイオ技術で生み出した生物だったりする。
〇伝染病の蔓延
危険なウィルス、細菌などが全世界に蔓延し、人類を駆逐したというパターン。
ただ、「全人類を殺す殺人ウィルス」というのは、実は技術的な課題を抜きにしても生み出すのが難しいという問題点がある。
このため近年では「世代を重ねるごとに寿命が短くなる病気」「感染者から生殖能力を奪う病気」「男だけ(女だけ)を殺す病気」といった具合の変化球で攻めてくる場合もある。
「男だけを殺す病気」などはエッチなマンガやゲームなどで生き残った僅かな男がハーレムを築くといった具合で利用されることが多い。
人間を殺した上に感染源として活動させる
ゾンビウィルスの類は致死性と感染力を両立して爆発的に蔓延してくれるため、世界観づくりと相性が良い。
……で、そんな都合よく人間を滅ぼしてくれる菌やウィルスが自然に発生するというのは考えにくいため、原因はどこかの国のバイオ兵器だったり、どっかの製薬会社や研究所から漏れ出たからだったりする。
〇新人類の台頭
現人類よりも優れた……或いは環境に適応した新人類が現れ、なり代わるというもの。
わりと真面目に「現人類が滅ぶとしたらコレじゃね?」と考えられているパターンでもある。
具体的に新人類が現人類と比べてどう優れているのかとなると「変化した(汚染された)環境に対応できる生命力」「現人類にはない特殊能力(超能力など)」などの要素を持つものが多い。
「現人類より力持ち」というのは現人類との生存競争で特別有利に働くとは考えにくいため、登場は稀。おそらくは新人類に最もふさわしいであろう「現人類よりも賢い」「現人類よりも優れた精神性」などはそもそも現人類の作家では描写が難しいため、こちらも登場することは少ない。
新人類といっても人類から分岐したものであるとは限らず、まったく別の生物が進化して人類と同等以上の文明を築き上げることも珍しくない。場合によっては生き物ではなくロボットによる文明が登場することもある。
また、新人類が人類を滅ぼした……というより「人類ではこの先の地球で生きていくことができないから、人為的に新種の人間を作って文明を引き継いでもらった」というパターンもある。
新人類が登場してから相当の年月が経っている世界が舞台になった場合、新人類も旧人類の存在を忘却していることが珍しくなく、何らかの理由で生き延びていた旧人類を「新種の生き物」と勘違いすることがある。
●人類全体の無気力化
比較的最近目立つようになってきたパターン。
特に致命的な戦争や環境破壊などが起きたわけではないが、人類全体がやる気を無くしてしまい、少子高齢化社会が進みすぎて人口の減少が続き、文明崩壊のレベルにまで達してしまったという状況。
いわば「人類総さとり世代化」「人類全員草食系、絶食系」。人類の「種としての寿命」と表現されることもある。
結婚や出産はもとより、新しい道具を発明することも、技術や学問の探求をする気も無くなってしまう。先人の知恵を引き継ぐことにも消極的になり、機械が壊れても直すことができず、当然新しく作ることもできないのでそのままに置いておく。
文明が進歩することはなくなり、ゆっくりと後退していく。
平和的な終末ではあるが、元気に戦争したりサバイバルをしたりする気力すら失われているわけなので、下手をすると戦争や環境破壊による破滅よりも詰んだ状態であると言える。
【文明崩壊後の環境・社会】
「どうやって滅んだか」「滅んでからどのくらいの年月が過ぎたか」で、世界観は様変わりしてくる。
●生き残った人類が争いを繰り広げる乱世となる
いわゆる世紀末。文明崩壊直後、あるいは現在進行形で文明崩壊中の作品の多くがこれに当てはまる。
世界規模での戦争あるいは地球環境の激変により大地は荒廃し、農業すらままならない。
人々の心は荒み、弱肉強食が世の理と化し、略奪や殺人が横行する。
一部の実力者が軍勢を率いて覇権を求めぶつかり合う群雄割拠の時代となり、
モヒカンどもがハイテンションに暴れまわる世界である。
崩壊からそれ程時が過ぎてないこともあってか、武器・兵器の類もある程度残っていることが多く、それが争いを激化させる原因にもなる。
文明崩壊の原因が怪物やゾンビなどの場合、それらへの反抗や逃避を描くサバイバルものの要素が強くなる。
●環境は過酷ながら、ある程度の安定を取り戻す
文明崩壊からある程度落ち着きを取り戻した世界。
社会はなんとか自治体や経済と呼べる程度の枠組みを取り戻し、自然環境は新たな生態系が確立されつつある。
それでも文明崩壊の原因は消え去っておらず、過去の文明の遺産や新しい環境をどう扱うかで対立が起こることもある。
●環境は過酷であり、滅びに向かっている
文明崩壊からそのまま終末へと向かっている状態。
一番目のパターンのような活力が人類にはない、或いはそもそも文明崩壊の原因となった事象が現在進行形である場合はこのようになる。
主人公がその滅びに抗うか、世界の終末を受け入れて人類史の黄昏を過ごすか、というパターンになりやすい。
●自然環境は大幅に回復し、大きな争いもなくなっている
文明崩壊が遠い過去の出来事となった世界。
生き残った人類・あるいは新人類は過去の崩壊を忘れてしまったか、伝説やおとぎ話程度にしか認識していない。
生態系は(形はどうあれ)落ち着きを取り戻し、人も、それ以外の生物もその環境を当然のものとして受け入れている。
過去の文明は完全に消滅するか、僅かばかりの遺産・遺跡として残るくらいであり、時々発掘されてもその時代の人間には用途がわからなかったりする。
かつての地球とは環境から住人や文明・文化まで様変わりしているため「異星や異世界かと思ったら未来の地球だった」という物語のオチに用いられることもある。
●人類が絶滅し、新種の生物または機械が地球の支配者となる
人類が死に絶えた後、次の知的生命体や残された人工知能が独自の発展を遂げ、新たな支配者として君臨する世界。
ここまでくると、環境は回復というよりもゼロから作り直されたという印象が強く、崩壊以前の生物の生存には全く適さないということも珍しくない。
世界を新たに支配する知的生命体も、「新人類」というよりは「完全な別種」あるいは「異形」としての側面が強くなる。
いわば「リセットされた世界」であり、生態系も文明も文化も人類が存在していた頃の面影はほぼ無い。
しかしながら上記の「自然環境は大幅に回復し~」のタイプと同様に、全く違う世界の物語かと思いきや、遺物が発掘されて未来の地球であることが判明するというパターンも多い。
●崩壊している地域が非常に限定的である
主人公らの行動圏内は確かに文明が滅びたような痕跡が存在しているが、そもそも世界観が非常にこぢんまりとしていて、もしも登場人物たちが作中世界を一歩飛び出すと、そこから先はどうなっているか全く分からない、というパターン。
未知のフィールドでは文明が存続しているかもしれないし、はたまたそうではないかもしれない。
或いは、荒廃した土地の住人たちも外に文明社会があることは十分承知しているが、外部の人間の手で隔離されているというパターンや、それとは逆に好き好んで無法の地で暮らしているというパターンもある。
僻地や孤島、特殊な施設、スペースコロニー等を舞台にした作品にしばしば見られる。
●文明・環境が適度に維持されたまま、人間だけが数を減らした
戦争や災害などの大規模な破壊を伴わずに、何らかの理由で人間だけが急激に数を減らしたというパターン。
多くの場合、人間のいなくなった「何か」が起きてから、さほど時間の経っていない時期が物語の本筋となる。
生き残った人間は無人の街で生活に必要な物品を集めて生活を始めるのだが、機械や諸々の設備がまだ生きているため、サバイバルと呼べるほど過酷な環境ではない。
他にほとんど人がいないので、物資・エネルギーは使いたい放題。ソーラーパネルや自動車などから電気を、適当な井戸や清流から水を確保した後は、家庭菜園レベルの農業と趣味の釣りレベルの漁業、そしてその辺のお店に溢れる保存食や医薬品などを得れば、生活基盤はほぼ万全になる。
その後は他の生き残りや人間が姿を消した原因を探るため旅をするもよし、悠々自適な生活を送るもよしである。
が、「その先」に何が待っているかと言えば…
【ポストアポカリプス的世界観を舞台にした作品】
※作品の重大なネタバレを含む場合があるので折り畳み
●映画
[]
恐らく、ポストアポカリプス世界観を舞台にした作品では世界一有名な映画。
「文明が衰退し、暴力が全てを支配する時代と化した」という設定は様々な作品に影響を与えている。
世界観や設定を受け継いだ続編『』も評判を呼んだ。
所謂「環境悪化で地球上の水位が上昇した」タイプで文明が崩壊したポストアポカリプス作品。
細菌兵器の蔓延により南極大陸に残った人類を残して世界中の生物(主に哺乳類)が死滅、
さらに某国の自動報復装置の誤作動によって新たな危機が迫り、主人公達の行動も虚しく全世界にICBMが撃ち込まれ世界は二度目の死を迎える。だが…
によってほぼ全人類が連れ去られて無人と化した地球が舞台。
時間経過的にも文明は「崩壊」とまでは行っておらず、最終的に人類は解放されるためポストアポカリプスとしてはギリギリなラインか。
滅菌作戦で消滅したから漏れ出たTウィルスが変異して自然環境を破壊、僅か8年で砂漠が広がる世界に成り果てた。
『』までは原作路線だったが突如としてポストアポカリプス路線に舵を切り、世界観と設定の大幅改変とシナリオの迷走など原作からの逸脱が凄まじくファンからは黒歴史扱いされる事が多い。
●漫画
[]
日本漫画界におけるポストアポカリプス作品の草分け的存在。最終章ではその世界観の衝撃的な真実が明かされる事に。
日本の漫画だと上記の『バイオレンスジャック』と並ぶ作品で、荒くれ者が跋扈し猛者達が覇権を争う「世紀末」の語源としても有名。
巨匠さいとう・たかを氏の手による名作。
タイトル通り、文明社会が崩壊した世界観を、一人の少年がどう生き抜くかに重点が置かれている物語である。
地球が荒廃した影響で人類は地下に都市を築いていたが、ついに地下都市でも最終戦争が勃発して人類が滅亡する。
生き残った主人公は人類の歴史の再生の使命を託され、不老不死になってしまうが…。
アニメ監督としても知られる宮崎駿によるポストアポカリプス作品の傑作。
文明が最盛期を迎えた後に発生した大戦争「火の7日間」で文明が滅んでから1000年後が舞台となる。
後述する通りアニメ映画化もされたが、全7巻中第2巻の途中までしか再現されておらず、設定も大きく異なる。
核戦争や環境破壊(OVAでは地殻変動)によって文明が崩壊して、戦術鬼と呼ばれる怪物が跋扈する世界を描いた作品。
上記の『覚悟のススメ』の続編。(パラレルワールドとも)
覚悟のススメで描かれた時代の後に人類は新たなエネルギー資源を手に入れたことで文明を復興させたのだが、人類が平和に耐えられず、
主人公は冷凍睡眠によって眠っていた為に平和な時代を謳歌することなく、崩壊した世界から更に崩壊した世界に放り出される形となる。
全人類が南米から放たれた謎の光で石化現象を起こし、実質人類文明が滅亡。
3700年後に主人公達を初めとする一部の人間が石化から解除され、新たな世界を築くことになる。
原因は不明だが海面上昇等でかなり世が荒れ人口が減少、国家機構も縮小した後、緩やかに落ち着いた「夕凪の時代」を生きる女性ロボットの日常話。
文明が崩壊し廃墟と化した巨大積層都市で、二人の少女がケッテンクラートに乗りながらゆるゆると旅を続けていく物語。
洒落にならないレベルで文明どころか自然環境が終わっており、主人公コンビは「終わりなき絶望」と付き合いつつ行く先々で別れを繰り返していく。
人類が存在しない地球で、主人公のJK「ご主人」と柴犬の「ハルさん」が旅をする4コマ漫画。
動物が喋ったり、宇宙人が移住してたりするほのぼのコメディ時空。
「ご主人」にも悲壮感はなく、世界の終わりを満喫している。
そのためか2019年現在、「生き残りは1人じゃなかった!」展開になるような気配は微塵もない。
当初こそ現代版「必殺仕事人」とも言える作風でスタートした漫画だが、中盤で関東が大災害で壊滅する展開となり、
当時人気を博していた『北斗の拳』を思わせるポストアポカリプス路線へと舵を切る事に。
長き戦いの末に荒廃した世界が舞台とされており、本作に登場するライダーや怪人達は全員「そういう姿をした人類」という設定。
SDライダーと聞くとギャグ路線を思い浮かべるかもしれないが、そのイメージとは裏腹に本作は映像作品を含む仮面ライダー関連作品でも。
アニメの放送前の徹底したフェイク宣伝と第1話ラストの併せ技が大きな話題を呼んだ、。
文明が崩壊し砂漠に覆われた中、生き残った人類が水やら金やら過去の遺物やら利権やらで醜く争う世界の物語。
主人公、若手便利屋の砂ぼうずは各勢力の思惑の中で汚く生きてゆく。
銃火器や弾薬は過去の遺物を職人たちがハンドメイドで復旧させており、貴重品ながら抗争においては普通に使われている。
の漫画版オリジナルでの設定。
歴史の道標なる存在に沿って殷周革命が起きていることが言及されていたが、
その正体は、己の故郷の歴史と地球の歴史がズレる度に文明を崩壊させてきたという存在で、
その中で現代に近い文明を崩壊させていることが描かれており、
最終回にて現代の史実のことを「標」と呼び、この漫画の展開が原作とかなり違う理由が、
現代文明崩壊後の世界であることを示唆している。
20XX年、「裁きの日」と呼ばれる天変地異により文明社会は崩壊。
荒廃した大地は無法者たちの暴力に溢れ、異形(クリーチャー)と化した生物の闊歩する暗黒の世界。
荒廃した世界への適正と稀代のカリスマ性を持つ男「嵐分吾」は乱世に抗う指導者となり、絶望に沈んだ人類の希望となる。
……という、崩壊後の世界での主人公・嵐とその仲間や宿敵たちの活躍と、崩壊前の世界での嵐たちの日常とが交互に描かれる。
●アニメ
[]
前述の漫画作品のアニメ版で、スタジオジブリにとっての草分け的作品。
第七次宇宙戦争における大規模なコロニー落としにより地球もコロニーも破壊しつくされ15年……
モビルスーツがだったり火炎放射したりと実に世紀末。
これだけの戦争があっても統治機構への被害は少なく、地球側はほどなく再建、宇宙側は戦力不足なだけで未だ健在である。
だがタチの悪いことにお互いが世界の覇権を握ろうと戦争再開を目論んでおり、先の過ちが繰り返されようとしている。
ガンダムシリーズ作品(『SEED』以降の『∀』放送後に発表されたガンダムシリーズも含む)を総括した「」の先の未来を舞台とした作品。
かつて『月光蝶』と呼ばれる兵器によって地球上の全ての文明が無に帰されたため、
過去のシリーズより遥かに未来でありながら、その文明レベルは現実世界でいう19世紀頃のヨーロッパがモデルとなっている。
人類は文明が崩壊後も地球に残留した地球人と、月に移住した『ムーンレィス』に分かれており、文明レベルの差から戦争こそ起きることはなかったが、
地球で神像として祀られていた「ホワイトドール」が、月の女王の軍の襲撃に呼応して「黒歴史」のMS「∀ガンダム」として再起動したことが、二つの民を戦争への道に突き進ませていく。
ファーストから連なる宇宙世紀のはるか未来、食糧問題により滅亡寸前となったが、軌道エレベーター「キャピタル・タワー」の完成によってどうにか人類は存続。
そんな一度世界が滅びかけたその後の時代の物語。
かつての技術は「ヘルメスの薔薇の設計図」として封印されており、実態としては一度滅んだその後の世界に近い。
一見するとほのぼのとした作風に見えるが、細かい世界観描写については明らかに「滅び去った文明の痕跡」が付きまとう。
2度目の衛星喪失を伴うほどの天変地異「神々の怒り」が起こり、惑星Ziに繁栄していた高度な科学文明が滅んでから数千年後が舞台。
人類文明の大半は中世相当にまで衰退しており、ゾイドの製造技術も失ったため、地中や海中から発掘・復元して使用している。
ゾイド自体も性質を変えており、稼働には「レッゲル」という物質が必要になった。
滅亡した惑星Ziを離れ人類発祥の地である地球を目指した船団がタイムワープに巻き込まれた結果、21世紀の地球にゾイドが出現し文明が崩壊している。
西部劇風冒険活劇ロボットアニメ、と見せかけて舞台の実態は文明崩壊後の地球であった。
自然環境の破壊のため、人々は氷原や砂漠などの過酷な環境の土地に建造された「ドームポリス」と呼ばれる都市国家の中で生活するようになった未来の地球が舞台。地球各地に残された自然の豊かな土地は、環境の回復を促すための保護地域に指定されており、一般の人々の立ち入りが厳しく制限されている。
その甲斐あって、人々がドームポリスに移住してから長い年月が過ぎた作中の時代では、保護地域の環境は人間が生活しても問題ないほどの、十分な回復を果たしている。
……が、や、ドームポリスへの物資の輸送という生命線を握っているなどのために、ドームポリスから保護地域への帰郷は未だに許されていない。
主人公・ゲイナーの暮らすシベリアのドームポリス「ウルグスク」の住人たちは現在の社会構造に反発し、ヤーパン(日本)への大規模な(脱出行、移住)を実行することになる。
人類が滅亡し、独自進化を遂げた軍事ロボット達が果て無き戦いを繰り広げている地球が舞台。
平和を望む3人の少女型ロボットが戦いを終わらせる手がかりを求めて人類の遺産の調査に乗り出す。
あらすじからして「四国以外全滅」という環境から始まる。
かなり世界自体も切羽詰まっており、と照らし合わせるとまさにと言える世界観。
ただし神樹の加護によって、結界内の四国は平和な環境を維持している。
そのため主人公の日々は現代とさほど変わりなく、世界観の割にあまりポストアポカリプス感はない。
●小説
[]
『』『ゲッターロボ』を始めとするダイナミック系ロボットアニメの後日談小説。
人類の文明が滅び、機械生命体に支配された未来の地球で達が巨悪の野望に立ち向かう物語。
特撮番組『』のおよそ300年後の未来を舞台にした作品。
地球温暖化が進んで海面が上昇した地球が舞台……と、明らかに前述の『ウォーターワールド』の影響を受けている。
山本弘による小説。文明が後退した未来を舞台に、主人公がAIの導きで過去に紡がれた「」を通して世界の真実に触れる。
人類のあらゆる資源を消費しつくし自然終息した大戦争後の、ほどほどに落ち着いてきた世界が舞台。
ほぼ壊滅した通信インフラの代わりを担う郵便配達用人型ロボット「メルクリウス」のシルキーを主人公に、色濃く残る戦争の傷跡やたくましく生きる人々、多くの出会いと経験を経て人間らしくなっていくシルキーの成長と変化を描く。
数世紀かけて緩やかに衰退した「旧人類」と、それと入れ替わるかのように繁栄した新人類「」が織りなすカオスな日常。
明るいポストアポカリプスにも見える本作だが、最終巻で衝撃の真実が…。
竜ノ湖太郎による小説。
人類が地球環境の全てを支配する環境制御塔を建て、科学的最盛期を迎えていたものの、
その制御塔の暴走により大規模な天災・地球環境の変動が起こり、また既存の生命体を凌駕する怪物達が生まれたことで人類が衰退した世界で始まる冒険譚。
この手の作品には珍しく、かつての人類の技術や文化がそれなりに継承されており、いくつかの秩序だった国家も存在する。
人、特に指導者が愚かではないため人類同士の争いも少なく、狭義のポストアポカリプスとしてはかなりギリギリ。
ただし世界単位で見て荒廃や変化は大きく、人口も激減、跋扈するの存在により一手誤れば纏めて滅ぼされかねないなど、過酷さはそれなりに高い。
スタンスとしては「」といったところだろうか。
型月ことでおなじみの未発表作の一部を小説としたもの。地球の資源を使いきり星自体が死滅した世界の話。
人類は発展した文明技術によって生き延びており、滅亡する前の地球に生きていた生物をモチーフとした亜麗百種という霊長類を新たに生み出した。
しかし、突如として亜麗百種が人類に反旗を翻したことで世界の覇権を巡る大戦が勃発。一度は追い詰められた人類は「新人類」「騎士」と呼ばれる新たな種へと進化を遂げこれに対抗した。
両者共に壊滅寸前まで追い詰められ大戦は終幕したかに見えたが、自身が死滅しても生き延びる人類に恐怖した地球が送ったSOSに応えた「」と呼ばれる他天体のが襲来する。
というケース。
ハーラン・エリスンの1975年の作品。核戦争後に野盗がはびこる荒野、という典型的世紀末としてはかなり古い作品。
隔絶された地下シェルターや犬など、後世の作品の先取りっぽいものも散見される。
また、主人公をふくめな連中の生態を描いている興味深い作品でもある。
リチャード・マシスンの1954年の作品。3度に渡って映画化されており、'64年版は原作を踏襲しているが、'71年版は所々に改変があり、'07年版は設定が一新されている。
人を死に至らしめ吸血鬼として甦らせるウイルスが蔓延し、最後の人類となった主人公がそれらに立ち向かう。だが、本当のとは…?
唯一生存した主人公に無数の死者が襲いかかるシチュエーション、現代に現れた古典怪物を科学的に解明していく展開、ラストで描かれるは、今日のゾンビ物にも影響を与え続けている。
菊地秀行氏のSF小説。原作は1983年に刊行され、1990年に劇場アニメ化。
ある日一陣の風が吹き、
破壊や殺傷があったわけではないが文明は崩壊している…という、少し変わった崩壊後の世界で、ひょんなことからその切っ掛けと接近することになった青年の物語。なおアムネジア/Amnesiaとは「記憶喪失」の意味。
数百年前に科学文明が終末戦争と環境汚染で崩壊するも、神秘の力で辛うじてユーラシア大陸東部と日本列島周辺に人類生存圏が保持され、
その後魔法と発掘科学の力で近世レベルまで復興した人類(一部魔人)が築いた国家群を舞台とした物語。
舞台となる地域こそファンタジー小説世界クラスの生活だが、生存圏の端は汚染が未だ残る世紀末の様相を呈しており、忍者が復興した日本もなぜか首長のみ世紀末感があるというこの手の作品のパロディがされていた。
文明崩壊の理由は本作中では断片的に語られるだけだが、過去を描いた『ヒマワリ:unUtopial World』にて、が選んだ道によっては、と判明。
そして時間移動で崩壊未来からの来訪者達の行動により最悪の事態こそ防がれたものの、来訪者の一人(『ヒマワリ』のラスボス)が後の世で復活したせいで文明が終わり、ミスマルカ時代にも残る禍となった。
500年以上前に出現した『十七種の獣』という怪物によって人類は滅亡。人類と敵対していた知的生命体はという空岩に避難し、少しずつ滅びに向かいながら生活している。
なお、この世界は遥か太古にという宇宙人のような種族によって『獣』と灰色の大地しかなかった世界を素材に作られたが、その際だけが『獣』を素体に作られた。それが500年前に先祖返りして『獣』に戻ったのが事の真相。
つまり、ややこしいがこの作品においてというちょっと特殊なパターン。
による小説。アニメ化、漫画化もされた。
人類が「呪力」という超能力に目覚めたことによる戦争と荒廃の末に、細々と復興した1000年後の文明社会が舞台。
自分たちが持ってしまった地球を荒れ果てさせるほどの力を制御するために、生き残った人類が築いた歪な社会はの要素も併せ持つ。
の短編。太陽が赤色巨星となりつつある時代、
ある村でただ一人遺された人物が他の村を探し旅に出るが……
の一つ。5000万年後、人類が滅んだ地球の生態系を支配する生物について描かれた書物。
著者ドゥーガル・ディクソンの考えにより、知的生命体は登場しない。
この本を題材にしたにもなっている。『』参照。
三大奇書以外にも同作者により、文明崩壊後、バイオテクノロジーを駆使して野生化した人類を描く『マンアフターマン』、
アフターマンのさらに未来を描く『フューチャー・イズ・ワイルド』も存在する。
一見すると一般的、典型的な剣と魔法のファンタジー世界としか見えないが、最終盤に22世紀末にあるエネルギー装置(のフリをしたとんでもない悪辣な存在)によってほぼ文明が滅び去った後に大きく形を変えて復興した、遥かな未来の地球であることが判明する…が実のところ、そこかしこに伏線が貼られていたりはする。
また主人公が旅をする大陸は日本の本州で、当初の目的地である「雪と氷に閉ざされた魔族の支配する土地」は、かつての北海道である。また、使われている言語もある理由から明確に「日本語」である。
●ゲーム
[]
言わずとしれた、時代を超える名作RPG。
ストーリー序盤を過ぎた辺りで訪れる「未来」の世界がポストアポカリプスな状況になっている。
地下深くで眠っていたラヴォスが目覚め、地表をメチャクチャにしてしまった世界崩壊の日を境に、
近未来的な街はほぼ全てが機能停止に陥り、街の中は暴走した警備ロボット、外は危険なミュータントが跋扈し、
わずかなスペースで生き残っている人類も、残された食料で食いつなぐしか無いという割と絶望しか無い状況だったりする。
また、ストーリー後半で訪れる「古代」の時代も原始時代にラヴォスが外の世界から飛来し、
気候変動による氷河期が訪れた時代なのでこちらもポストアポカリプスと言える。
原始時代から数えると、とんでもなく長い時間を旅することになるので、ある意味では当然なのだが、
1つの作品の中で2度も世界崩壊の危機を迎えるという中々にハードな世界だったりする。
人類滅亡後、人類に追いやられていた魔物は地上の支配を狙うが、今度はエイリアンが地球の支配を狙う。
こうして人類滅亡後の地球の支配権を賭けて、非人間の地球生命体と地球外生命体が戦うという個性的な作品。
地球圏に迫る衝撃波を回避する「イージス計画」が失敗した未来に、自軍部隊が飛ばされて物語が進行するという歴代スパロボの中でも屈指の異色作。
世界観のベースは前述の『ガンダムX』『∀ガンダム』『ザブングル』。
米中資源戦争の果てに、西暦2077年10月23日に全面核戦争が勃発。
汚染され尽くした旧アメリカ合衆国で、カリフォルニアに新国家が建設されたり、野盗がローマ帝国だのモンゴル帝国だのの真似をしたり、旧合衆国政府残党が陰謀を働いたりするゲーム。
悪魔の出現を引き金に核攻撃、その後も水没したり地球丸ごと神の裁きとして焼き払われたりとさんざんな東京が舞台。
同シリーズはだいたいこんな感じで東京が滅びる。
コンピュータ『ノア』の反乱により文明が崩壊、人類は暴走マシンやモンスターの脅威に怯えながら細々と……あんまり細々してないのがこの作品。
西暦2030年の「北蘭事件」で北半球の大半が汚染、人類の生存領域縮小の影響により2045年から第三次世界大戦が勃発。そして世界大戦終結後は崩壊液と核兵器の汚染、国家の衰退によって都市運営の権利を民間企業に委託する程の傷跡を残した。
さらに、2062年の事件により鉄血工造という会社が製造していた戦術人形が暴走し人類に攻撃を仕掛け続けている。
物語前半の終わりにによって世界は大規模な破壊が引き起こされる。
「文明崩壊から時間が経ち、既に新たな秩序が生まれてる」系。
舞台となるスピラはかつて高度な文明を誇っていたが、「シン」の暴走により機械文明が滅び去った後の世界である。
「シン」に唯一対抗できるのは召喚士の「究極召喚」だが、それを以てしても「シン」を完全に撃退することはできず、時間が経つと復活してしまう。
超絶的な力を持つ「Gシステム」によって人類は栄華を極めるが、一部の層によってシステムが暴走して世界の大半が破壊。
辛うじて生き延びた人類は復興の道を進み始め、大破壊から60年後の世界を舞台に物語が始まる。
一見この項目とは関係なさそうだが、ヒーローモードで収集できるミステリーファイルにて、人類の滅亡と軟体動物の進化(インクリングやタコゾネス等の起源)、そしてジャッジくんの秘密が断片的に語られている。
明確な原因が分からないまま引き起こされた「核狂乱」により、人類が死滅。
核シェルターでコールドスリープをしていた主人公が目覚めるが、その寿命は30日間しか残されていなかった…。
「ザ・クラッシュ」という世界規模の異変により荒廃した地球が舞台。
一ヶ月に一度「バッドムーン・ライジング」と呼ばれる「赤い月が昇る夜」が訪れる。この赤い月の光に当たった人間は異能者「トリアージス」か怪物「デッドヘッズ」へと変貌してしまう。
主人公のマリアとキリコはトリアージスとしてデッドヘッズを狩ることを生業にしている。が、攻撃性と性欲の暴走しているデッドヘッズ相手にしくじるようなことがあれば……ブランドの性質上、選択肢次第である意味で世紀末らしい容赦のないシチュエーションに発展することになる。
シリーズの1作目だが2番目の世界。
先代が治める第一天:は全てが善と悪に二分される世界だったが、という一人の善側の剣士が。
マグサリオンが座を継いだことで第二天:が流出したことで宇宙は新たな法則のもとに継続された。
パラロスで主な舞台となる都市ソドムは第一天時代の七大魔王、破滅工房こと星霊クワルナフの残骸上に存在している。
神座シリーズの3作目だが6番目の世界。
が治める第五天:は現代を超越する魔法科学文明だったが、に代替わりした際に一時的にが流出し、一度文明が後退してしまっている。
そんな中、幕末風の世界にまで文明が再興したのはが法則の完成を妨げ続けたからである。
76年前に世界が崩壊し、ヘイヴンと呼ばれる海上拠点から支援することで人類は辛うじて生き延びている状態。
しかし、だんだんに大陸にあるコロニーとも連絡がつかなくなってきている……という状態から始まる。
プレイヤーはヘイヴンの若者となり、滅びつつある世界を救うために激動の一年を潜り抜けることになる。
世界大戦により荒廃した近未来、戦争の影響で地表には陽の光が差すことはなくなり、有害物質の雨が降り続けるという滅亡寸前の世界が舞台。
「beep」と呼ばれる謎の現象により世界はほぼ壊滅。
かろうじて人類が生き残っている一つの都市を舞台に、beepに対抗できる唯一の存在である「詠巫女」が活躍する物語。
で発生した大災害(Rでは大崩壊)と呼ばれる出来事により人類の9割が死亡し、残った人々が復興に励む世界での物語。
4系とACフォーミュラフロント以外の全作品が「過去の大戦争ないし大災害によって地上環境が壊滅した後の時代」が舞台となる。
とは人類が住めなくなった地上を捨てて地下都市に移住し数百年が経過しており、舞台上はある程度の文明は維持している。
は過去の戦争により世界中が汚染によって人が住めなくなり、極僅かに残った生存可能な地域や物資の奪い合いになっているなど、
ACシリーズ全体でも屈指の絶望的世界であり、アーマード・コア自体も企業から買うのではなく発掘品を修理して使うものとなっている。
は唯一近未来であるが、そこで起きている戦争が後の終末戦争に繋がる可能性が示唆されている。
アトリエシリーズの14~16作目に当たる、黄昏シリーズ3部作。
かつて錬金術によって隆盛を極めた文明が崩壊し、緩やかに滅びへ向かう「黄昏の世界」が舞台。
錬金術の技術が失われた中、水は涸れ、土地は痩せ、いつか確実に訪れる滅亡を待つだけの世界で、
残された人類は前時代の遺産の恩恵を受けながら命脈を保っている。
突如全世界的に奇病が蔓延し、人類は荒廃の一途を辿る。そんなパンデミックが起こった20年後が舞台の作品。
ビルは緑に侵食され、いたるところが水没し、動く車は殆どない。また、嘗ての動物園などから脱走した個体なのか、野生に帰化した動物を目撃する事も出来る。
上述の通り致死率の高い疫病は広がりにくいが、本作品では胞子に侵された人間は漏れなくゾンビのような新たな動く感染源となるため、大きくその勢力を伸ばしている。
崩壊した政府になりかわった軍管理下の区画では安全が確保されチケットを持っていれば配給も受けられるが、反抗が露見すると容赦なく銃殺されるなどディストピア要素も含まれる。
元はソーシャルゲームなのでこちらに記述。
二十一世紀を迎える前に第三次世界大戦が起き、核などを使った結果、気候変動も起き総人口の半分が死亡。その後、世界統一政府が出来ることとなるが……。
ゲーム本編の方はディストピア世界を変えるためのレジスタンスに所属することになるため、ディストピア要素も入っている。
公式シナリオ「奇塊」において、交易都市リューンの下水道は古代遺跡の物をそのまま流用していることが語られる。
リューン清掃局の依頼で下水設備のトラブル解決のため下水道に降りた冒険者達は、「鋼鉄の箱」というアイテムを発見する。箱には「ろけっとらんちゃ」と書かれており、このシナリオの強力なボスを一撃で倒せるキーアイテムである。
なおこの箱、別の公式シナリオに登場する強力なアンデッド「リッチ」をも一撃で葬れる。
ちなみに人類は中世欧州レベルまで文明が復興している…というか、ユーザー達が独自にシナリオを作れる()都合上、
世界中に都市がある状態どころか、。これ完全に人類復興してね?
再びどころかちょくちょく世界の危機レベルの事件も起きるが、ゲーム構造上基本冒険者に捻じ伏せられる。
たちが浮遊する島々で生活する世界が舞台のアクションゲーム。
後半において、彼らが滅亡を免れた人類の末裔であることが判明する。
ちなみに地上はプラズマ雲海に覆われており、オーストラリアが残るのみとなっている。
「異世界かと思ったら未来の地球だった」系。
神に歌を奪われた世界の中で、「魔女」のみが歌を歌える、という世界観だが、
終盤、人が歌を歌えないこと、魔女の存在、そして神の存在そのものが文明崩壊前に作られたシステムのせいであると判明する。
また、登場人物の1人も旧文明の生き残りであることが終盤に発覚する。
一見すると文明が回復され新たな秩序が形成されているように見えるが、その秩序も崩壊しかかっているというもの。
雲海だけが広がる世界で、そこに生息する巨大生物「巨神獣(アルス)」の上に文明を築いた人間のストーリー。
しかし、人間の寄る辺である巨神獣は次第に寿命を迎えつつあり、文明は緩やかな滅びに向かっている。
そうした中、主人公レックスは仕事中に巻き込まれた事件をきっかけに、世界に伝わる「楽園伝説」を追っていく。
しかし終盤、実はここが戦争との暴走により文明が崩壊した後の地球であり、楽園伝説が旧文明のことを指していることが発覚する。
ロックマンシリーズの中でも異色のゲームデザインと世界観を持つと思いきや、
「ロックマンシリーズの遥か未来、人類が滅亡しロボットだけとなった世界」であることが判明する。
尚、こうなったのは最後の人間の意思によるものである。詳細はの項目を参照。
本編の100年前に起こった「大厄災」により壊滅したハイラル王国が舞台。
ハイラル城の地下深くから出現したは、対ガノン用兵器である神獣及びを乗っ取り、破壊と殺戮の限りを尽くし王国を壊滅状態に追い込む。
ゲーム開始時に於いては生存者(特にハイリア人)は各地に点在する小規模な集落や馬宿といった拠点で魔物などの襲撃に怯えながら暮らしており、その他の部族も集落近辺を徘徊する神獣の脅威に晒されている、さらにガノンはゼルダにより辛うじて抑えられているに過ぎずそれも限界が近い…といった、地味にポストアポカリプス系の中でもかなり深刻な部類の状況である。
ⅢとⅤがポストアポカリプス後の世界観になる。
特にⅤは人間は過去の環境汚染で地下に避難したまま何百年も経過し、閉鎖され汚染された地下世界で過酷な階級制に支配されるポストアポカリプス+ディストピアのコンボとなってしまっている。
●その他
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美少女型のゾンビ(?)になれるTRPG。
あらゆるものを兵器として使い尽くし、当然の結末として人類は滅びた。
しかし、その悪意だけはネクロマンシーとして生きている……
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と『北斗の拳』の要素を合体してオマージュしたシナリオが展開される。
皮肉にもこの章が神羅万象となり、ある意味文字通り神羅万象チョコの世紀末だった。
一章及び前章の流星の皇子と同様の四部族を採用しているので、本当に神羅万象の終末の意味を込めたという説もある。
前章のにて世界滅亡が起こり、生き残った住民の末裔がかつて暮らしていた地域の遠隔地で新たな文明を築いた。
世界滅亡から一万年経過しているので復興を遂げている一方、未だに世界滅亡によって生じた現象は収まっていない。
環境汚染の影響で世界中の殆どが砂漠化し、人類は滅亡。
その人類が遺伝子操作をして高度な知能を持たせていた動物や復活させた恐竜達が、人の遺した遺産を使いつつ独自の生態を築いている。
幼いがんこちゃんが主役なのでいつもはあまり気にならないが、『エピソード0』では砂漠の砂に関するえげつない可能性が暗喩されている。
5つの並行未来世界のうち、赤は核戦争と遺伝子汚染、黒は他者の寿命を奪う仮面の量産、緑は寄生型バイオプラントの暴走により文明が崩壊し、現生人類も絶滅してしまっている。
遊戯王のカードカテゴリには様々なバックストーリーが存在するが、その中でも「ターミナル世界」と呼ばれるものがこれに当たる。
侵略者ワームに対して氷結界・フレムベルなどの現住種族がA・O・Jと呼ばれる兵器軍で立ち向かう。
なんとかワームは撃退するものの、今度は魔轟神が襲ってきたり現住種族同士で仲間割れが起こったり氷結界の竜が暴走したりして世界は崩壊。
世界は復興を目指すものの、シャドールやクリフォート、創星神のせいでまたも争いと滅亡の危機に陥って……。
ポストアポカリプスを何度も繰り返す羽目に陥っており、遊戯王が続く限り今後もどうなるか定かではない。
【関連項目】