『ドラマ 聖☆おにいさん 第Ⅲ紀(1)』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド)
聖☆おにいさん(17) (モーニング KC) [ 中村 光 ]
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > コミック > 青年 > 講談社モーニングKC
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 671円
『ドラマ 聖☆おにいさん 第Ⅲ紀(1)』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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ドラマ 聖☆おにいさん[新] 第Ⅲ紀(1)[解][字]
松山ケンイチがイエスを、染谷将太がブッダを演じるコメディドラマ!中村光の原作漫画をもとに福田雄一が監督・脚本を務め、俳優の山田孝之がプロデュースする話題作。
詳細情報
番組内容
「初舞台」…『商店街漫才コンテスト』のチラシを持って帰ってきたイエスは、コンテストに出るため、ブッダと二人で漫才のネタの練習を始める。ほかに「オータム・オブ・ザ・リビングデッド」「愛、さんさんと!」「ぬくぬく大作戦!!」「地面に近づくほど増えるやつら」の全5話。
出演者
【出演】松山ケンイチ,染谷将太
原作・脚本
【原作】中村光
監督・演出
【監督】福田雄一,【製作総指揮】山田孝之
♬~
(ブッダ)あ~ 日本の正月は平和だな~。
あっ そういえば イエス
トイレットペーパーを
商店街に買いに行ってから
なかなか帰ってこないな~。
うん 何かイヤな予感。
とてもすばらしいニュースだよ。
イヤな予感 的中する予感しかしない。
これなんだけどさ…。
漫才コンテスト?
そうなのよ。
3か月に1度 開催してるんだけど
私 ずっと これ出てみたかったのよ~。
イヤな予感 完全的中!
えっ?
えっ 無理だよ~。
私も お笑いは 大好きだけど
やるのと見るのとは
大違いなんだからね~。
私ね この日のために
ずっと ネタ書きためてたのよ。
えっ イヤだよ~。
静まり返った お客さんの前で
舞台に立ち続けるなんて
仏として ありえない。
私なんか 磔にされる時
客席から 石 投げつけられたんだよ。
静寂なんて へっちゃらだよ!
ほら 100%ウケない前提で
考えちゃってんじゃん。
ウケます。 絶対ウケます。 自信ある。
え~っ!
迷ってんのかよ!
えっ 何? 今のツッコミ?
そう 私 ツッコミ。
えっ 私 何もボケてなかったよね?
なんでやねん!
だから 私 何もボケてないって。
気にしない 気にしない。
ちなみに 優勝賞品は お米券です。
はっ やります!
じゃ この紙 見て。
えっ 今のところ
一番のツッコミどころだったよね?
「お米券だよ」。 「やります!」。
「やんのか~い!」的なさ。
そんなの ツッコミじゃないよ。
それが ツッコミだよ。
ささ 早く立って。
もう お米券って どれぐらいなんだろう?
米1俵分だって。
はっ! やります。
ウソ。
ウソなんか~い!
5キロ分。
ねえねえ 私の方が
ツッコミ上手と思うんだけどな~。
「はい どうも~」。
あ~ 始まったのね?
「突然だけど 君
ヘアスタイル 斬新だよね」。
「本当ですか? 今
すごく旬なヘアスタイルなんですよ~。
鏡餅ヘア」。
「正月にやれや!」。
「南無三」。
いや 今 正月だけど。
あっ そうだな。
これ 正月じゃない設定で
書いちゃったんだった。
あっ ダメだ~。 もう ダメだ~。
え~ ネタ1つしか ないの?
このあとも いろいろ
書いてあんじゃないの?
つかみのネタは
これだって決めてたんだよ。
え~ じゃあ もう
私が「鏡餅ヘア」って言ったら
ツッコむの やめて
「おめでとうございま~す」とか
言うのは どう?
「正月にやれや!」って
ツッコミたかったんだよ!
じゃあ もう さっきみたいに
君が「正月にやれや!」ってツッコんで
私が「正月だわ!」って ツッコミ返すって
いうので いいんじゃない?
それ いいじゃん ブッダ。 そうすると
私も ツッコミボケみたいになって
おいしいし。
あ~ はい そうね。
冒頭は それでいくのね?
「そういえば この耳も すてきですよね」。
「でしょう?
ちょっと引っ張って下さいよ」。
「それでは遠慮なく」。
「いいミルクが出ますんで」。
「雌牛かよ!」。 ドッカ~ン!
「…にしても 君」。 いやいやいや
全然 ドッカ~ンする感じしないから。
えっ 何で?
弱い気がするよ ネタが。
何でよ? 「雌牛かよ!」って。 ハハハハ…。
いやいや そんなに面白くないから。
あっ そうだ!
君の奇跡で 私の耳たぶから
本当にミルク出せないの?
え~っ!?
水を葡萄酒に
石をパンに変えられる君だ。
私の耳たぶから
ミルクぐらい出せるだろう?
えっ 出たところで 何が面白いの?
いやいや。
「いいミルク 出ますんで」。
「雌牛かよ!」。
「ピュ~!」。
「いや 本当に出るんかい!」。
(2人の笑い声)
面白い。
ほら 君の奇跡待ちだよ。
うん。
♬~
あっ ダメだよ。
無理かい?
父さんから声が聞こえたよ。
「漫才でウケるために 奇跡を起こすな」
って。 ごもっともだな。
あ~ ダメだ~! ここに書いてあること
全部 スベる気がしてきた!
ちょっと イエス~ 元気出してよ~。
じゃあ こういうのは どう?
「幽体離脱~!」。
ハハハ… ダメだよ パクリは。
それ 最近 全然テレビに出てないけど
たっちのパクリだからね~。
「仏から~
はい ひょっこり 仏」。
ハハハハ…。
だから パクリはダメだって~!
めっちゃ ウケてたくせに~。
だって 仏像の裏から ひょっこり
本物が出てくるとか 最高じゃん!
イエスも十字架の裏から
ひょっこり出てきてよ。
「十字架から ひょっこり イエス」って
隠れられるか 十字架に!
ハハハハ… イエスのツッコミ
久々に 本当にツボ。
よ~し この調子で 新ネタ書こう!
あ~ っていうか そもそも
コンビ名は どうするんだい?
それは もう
パンチとロン毛に決めてるから。
あ~ パンチとロン毛。
名前は いいね。
<当日 お客さんが全て老人だったため
私たちが登場してから
ずっと両手を合わせていたので
一つの笑いも取れませんでした。
しかし 審査が お客さんの投票だったため
断トツの優勝を果たしたのでした>
♬~
う~ん…。
おっ テレビつけっ放しだ~。
イエス 寝オチしたんだな~。
昨日から見始めた 海外ゾンビドラマか~。
よし イエスを起こさないようにっと。
まだ見てるから~!
うわ~っ!
あっ ごめん。 ヘッドホンしてるから
つい大きな声 出ちゃった。
あっ ゾンビが出るより 100倍怖かったよ。
いや~ もう やめらんないね 海外ドラマ。
やめ時 分かんなくなる。
面白いなら 別にいいけど
君 こういうの苦手じゃなかったっけ?
血がドバ~ッみたいな。 うん
ゾンビ物を見るのは 初めてなんだけど
いや~ 私も
終末までには慣れておかないとと思って。
あっ そっか。
終末には悪と戦わないといけないのか。
いや そういうんじゃなくて
よき死者たちが
終末には よみがえることになってるから。
えっ 何? 人がいいゾンビが
続々と出てくるの?
そうなのよ。 だから
ビクビクしてられないでしょう?
飛びっ切りの笑顔で迎えてあげないと。
大変だね~。
で 慣れたのかい? ゾンビには。
う~ん まあ ずっと ゾンビ物 見てるから
恋愛映画とかで人が死んだ時に
「あっ 早く頭 撃たなきゃ」と
思うくらいには なったかな。
君 かなり頭の中が
ゾンビ脳になってるね。 うん。
あっ あと 君は 絶対に
ゾンビになっちゃいけないよ。
どうして?
だって その額のポッチ 白毫がさ
ヘッドショットの的みたいに
なっちゃって。
はあ…。
「おいおい あそこに
撃つ所に印つけてる
人のいいゾンビがいるぜ!」みたいに
バカにされちゃうからさ。
うん。
君 ちょっと ゾンビ見過ぎだよ。
今夜は もう寝なさい。
そうする。
ちゃんと寝れんのかな?
夢でも うなされそう。
う~ん…。
う~ん…。
ほら 案の定 うなされだした。
う~ん…。
うわ~っ! 早く! 早く頭を撃たなきゃ!
うわっ うっ うわ~っ!
あ~ 襲われてる 襲われてる。
あ… あ~っ! あっ…。
(いびき)
落ち着いたかな。
ハハハハ…。
あ~…。
ハハハ…。
あっ 何か 楽しい展開になってる。
ハハ よかった~。
ハハハハ…。
脳みそが飛び出してる~! ヘヘヘヘ…。
内臓も飛び出してるから~!
へへへへ 早く戻してあげないと!
ハハハハ…。
えっ… どういう意味だよ?
何で そんな内容で笑えんの?
どんな展開? いや~ これは
ちょっと困った傾向だな~。
ゾンビ物 やめさした方がいいかな?
おやすみ。
うわ~っ!
ダメだ。 あ~ もう
ゾンビ物 見るの やめよう。
こんな夢 毎日見てたら 体がもたない。
はあ~。
寝たら 楽しい夢が見れますように。
はあ~。
あ~っ 死体を撃たないで~!
わ~っ!
ハア ハア ハア…。
やめます ゾンビ物。
はい やめて下さ~い。
♬~
全ての生けとし生けるものに
太陽のように
さんさんと注がれる聖母の愛。
しかし 同時に彼女は 唯一無二なる者…。
究極の一人息子の母でもある。
布団を買った? 私が帰省した時用に?
えっ いつ? 正月? ちょっと待って。
いや だから 私は…。 もう…。
私 正月に帰るなんて
ひと言も言ってないのに
何で 確認する前に買っちゃうんだろう?
もう あれだよね。
布団を買われちゃったら
「詰み」だよね。 もう多分 お菓子とか
歯ブラシとか 買っちゃってるよ。
もう 君は ひと事だと思って…。
おっ 今度は 君のお母さんじゃない?
ハハハ いや~…。
あれ? 本当に母さんだ。
イエ~イ!
君も 帰省した時用に
何か買われちゃったんだ。
えっ!? 帰省した時用に宮殿を買った?
宮殿!?
勘弁してよ~。
王族の王手 えげつないな~。
えっ 何で? 何で宮殿 買っちゃったの?
たかだか 息子の帰省のために?
あんまり言いたくないけどさ
そういうのが 釈迦族の滅亡にさ…。
直接的ではないにしろ…。
うん…。 はい。 分かったよ。
宮殿まで竣工されちゃったら
もう帰るしかないだろう。
覚悟を決めて
次の正月は帰ってみようかな。
全く… 何年かいないってだけで。
もっとミレニアム単位で生きてほしいよ。
母さんが喜んでるのを見ると
怒る気にもなれないしね。
分かる。 私も 反抗期 思い出しちゃうから
強く言えないんだ。
あっ 君にも反抗期なんてあったの?
うん。
知り合いの結婚式でさ
水を葡萄酒に変えようとした時にさ。
ねえ 葡萄酒が足りないんだけど。
ちょ…
今 奇跡起こそうと思ってたんですけど!
アガペーあふれる反抗期じゃないの~?
全く…。 ちょいちょい
日本には降臨してるんだからさ
私が帰省する必要なんか ないんだよ。
そうなの?
でも ここには来たことないよね?
氷川きよしのライブに行ってるんだよ。
えっ 聖母の愛は
氷川きよしに注がれてるの?
うん。 きよしって名前が来るらしいよ
グッと。 ふ~ん。
どうして
前川の方には いかなかったんだろう?
まっ いかないか。
う~ん…。 孫みたいで かわいいんだって。
ふ~ん あれだよね?
愛情が有り余ってる人だもんね。
そうね~。 ものすごく涙もろいしね。
映画の予告編で 号泣するんでしょ?
うん。 でも 本人的には
映画館で恥ずかしいらしくて
最近は 泣くのを
我慢するようになったんだけど
母さんが涙をこらえる度に
下界のマリア像1体が泣くみたい。
あ~ あの奇跡って
そういうシステムだったんだ~。
うん。 あっ でも 半年間泣きっ放しの
マリア像って いたよね?
あ~ あれは 花粉症を薬で抑えたら
ああなったって。
あ~っ! えっ じゃあ
血の涙を流すマリア像は?
あ~ あれは 下界のことで心を痛めて…。
なるほど。
下界の戦場の悲惨さを
見てしまったのかな。
いや 氷川きよしのライブの帰り
電車の中で…。
えっ そんな中で
血の涙を流すほど 心を痛めることが?
うん。 車両の中のほとんどが
カップルだったんだって。
あ~っ そっか~。
結婚前に処女受胎しちゃってるもんね。
本人的には 恋愛経験ないの
すごいコンプレックスみたい。
だから 今は キャンパスライフに憧れて
青山学院の受験の勉強に余念がないよ。
すばらしいお母さんじゃないか~。
まあ あれだね 帰省はマストだよ。
たまには帰って
お母さんを元気づけてあげないと。
う~ん… そうだね~。
氷川きよしでも連れてってあげようかな。
ダメだよ
氷川きよしを突然死させちゃったら。
たくさんのマダムたちが
本当 悲しんじゃうからね。
あっ そうだね。 やばい やばい。
よし 帰省の荷造り 始めようかな。
母さんが 東京… 買ってきてほしいって。
そういうとこだよ 母さんってやつは。
♬~
洗礼者 ヨハネは言った。
「下着を2枚持っている者は
持たない者に分けてやりなさい」。
そして 立川市民の一人が言った。
「ストーブを2つ持っている者は
持たない者に分け与えなさい」。
ブッダ
近所に聖人が住んでいるようですよ。
ストーブか~。 電気代 食うな。
君は よく この寒さの中で
そんな冷静なこと言えるね。
あっ ごめん ごめん。
全然 反対しているわけではないよ。
よし 立川の聖人の施しを
受けようじゃないか。
ふう~。 今夜は本当に冷えるね。
それを見込んで お鍋を作っておきました。
おっ 体内から温める作戦だね。
よし じゃあ
私は このストーブで 外から加勢を。
あれ? コンセントいっぱいだ~。
あっ かもね。
あ~ コタツは欠かせないし
テレビ周りも抜けないから
たこ足 出すしかないかも。
あっ それなら 扇風機しまった時に
一緒にしまっちゃったよ。
オーケー! 夏ゾーンね。
確か あれだよね。
暖房器具とかって
あんまり たこ足使うなって言うよね。
大丈夫 大丈夫。
そんな大きなものじゃないから。
よし!
これで 立川の聖人が本物ならば…。
あっ ついた~。
あ~ あったかそう。
何これ? 速攻 あったかい。
ポカポカ斬り込み隊長 任命!
朝の着替えに役立つね。
朝のジーパンは
朝着替えのラスボスだからね。
カーペットの上をコタツで蓋をし
室温をストーブで上げ
お鍋で体内から温める。
これぞ 最強の布陣。
しかも このストーブ
これで まだ弱だからね。
いよいよ 本気の強を見せつけるよ~!
いやいや いいよ~。
ぜいたくすぎて バチ当たるよ~。
(ブレーカーが落ちる音)
何?
あっ!
えっ 終末?
ラッパの音 聞こえなかったけど!
世界の終末なの?
イヤだよ こんな寒い日に~!
違うよ。 これ ブレーカーだよ 多分。
あ~ お父さ~ん! せっかく このような
幸せな日が訪れたのに 終末なんて~!
世界の終末に
何を落ち着つけと言うのさ!
違うよ。 これ ブレーカー。
うん?
ブレーカーが落ちたんだよ。
無礼界に堕ちた?
無礼な者が落ちる地獄ってこと?
私たち神の子が そんな目に…。
ち… ち… 違う 違う 違う。 そういう
地獄の何層目みたいな話じゃなくて
カタカナで ブレーカー。
電気を使い過ぎると 部屋の
主電源みたいなのが落ちちゃうんだよ。
ああ そういう電気系の問題?
あっ じゃあ また
その主電源を入れればいいんだね?
そう…。 いや そうなんだけど
実は 私も あんまり
いじったことがないんだよね~。
ちょっと… ちょっと やってよ ブッダ。
暗いの 心細いよ~。
いや 私は 今 動けません。
なぜなら さっき…
卵を この鍋に投入してしまったから。
カチカチになった卵を 私は認めません。
このまま鍋を決行?
これは あれだよ
決して 闇鍋ではありませんよ。
こう… 心の目で
見つめることができますからね。
ああ これこそが 聖なる鍋なんですね。
卵… 私の卵は いずこにあるのか~。
よし じゃあ分かったよ。
私がブレーカーを…。 えっ? えっ?
卵…。
どこだ?
卵… 卵…。
あっ! ちょ… 何か変なの触った!
あっ 私の頭ですよ。 イエス・キリストよ。
何だ アルマジロでも触ったかと思ったよ。
イエス 冷静に。 立川のアパートに
アルマジロは存在しません。
それに 私の頭を ふだんから
アルマジロの感触だと思っていたことを
このタイミングで
知らされたことに対して
私は いささかの悲しみを覚えています。
そんなこと どうでもいいよ。
あっ ブレーカーは
確か ドアの上の方になかったっけ?
えっ?
ああ。 あっ これかな?
あっ 何か それらしきものを発見!
あれ? これ でも
スイッチ1つじゃないっぽい。
あ~ いや それは ちょっと
私にも分かんないな~。
あ~ こんな時に
父さんがいたら 早いのに。
あれ? お父さん 電気関係 強いの?
いや 強いっていうか
光自体 父さんが「光あればいいのに」って
言って出来たもんだから
だから 多分 また言ってもらえれば
なんとか…。
大丈夫だよ。
そんな創世記レベルの主電源が
落ちたわけじゃないんだから。
あ~ 暗くて見えないよ。
何か 変なの押しちゃいそうで
怖いんだけど。
あっ じゃあ バックライトあるじゃない?
あっ そっか。
あ~ イエス 違うよ。 直訳で
後光ってわけじゃなくて 携帯の…。
よし 見えた 見えた。
これだ。
(ブレーカーを上げる音)
はあ…。
イエス 悲しいことだけど
このストーブさんには
一度 消えてもらうしかないね。
…はい。
斬り込み隊長 スイッチ オフ!
立派に斬り込んだと思うよ。
明日から よろしくね。
♬~
は~い。
(松田)家賃もらいに来たんだけど。
あっ はい。
ブッダ 家賃。
あっ はいはい。
(くしゃみ)
すみません 松田さん。
くしゃみが 彼の前進を妨げています。
あんたが取りに行けばいいのに。
真理ですね 松田さん。
(くしゃみ)
ひどい花粉症だね~。
花粉症?
花粉症?
あ~ これが花粉症?
ああ 私もひどいで 部屋の中に
空気清浄機 入れとるけど 全部ダメだね。
とりあえず 薬局で 花粉症の薬買って
のむのが 一番だで。
花粉症の薬が売っているのですね?
薬局で普通に売っとりやすよ。
ああ また 松田さんに後光が…。
あ~ メシアよ。
(くしゃみ)
ダメだよ。 ちょっと ドア閉めて。
あっ はい。
あっ!
ちょっと 君 今
救いの主を かなり無下な感じに
追い出した感じになってるけど 大丈夫?
うん 大丈夫。
これ以上 うちに花粉を入れないためさ。
あっ かゆい…。
外に出たら 余計 かゆくなってきた。
そうだろうね。 この大気中に
無数の花粉が飛んでいるわけだから。
<う~ん… 目が開けられない。
こんな街なかで
目が開けられないのは危険だよ。
いや 待て。 逆に考えるんだ。
開けられないのではなく
開けなくてもいいと。
心の目で… 心眼で周りを見るんだ。
風… 太陽の熱… 花の香り…。
よし いいぞ。 見えてきた>
うわ~ ブッダ!
<ん? どうした?
イエス 何 驚いてるんだ?>
ブッダ! サードアイが開いちゃってるよ。
目 開けて!
落ち着くのですよ イエス。
私は 今 究極の花粉対策の境地に…。
かゆい…。
あっ そこも かゆくなるんだ?
あ~ 苦痛が1.5倍になっただけとは…。
♬~
いや~ まさか
薬局にたどりつく前に休憩とはね。
申し訳ない。 でもね 花粉症って
体を守る免疫たちが
花粉を敵と勘違いして攻撃して
くしゃみや涙になってるんだって。
すごいことじゃない?
何ですって?
花粉を攻撃?
次なる命を育むであろう花粉を攻撃!?
うん そう書いてあったよ。
ありがた迷惑だけど 体が君を守ろうと
頑張った結果と思えばさ。
私の体が…。
うん? ブッダ?
私の体が 不殺生の戒律を破ってる
というのですか? へっ?
雨期に増える虫を踏まぬよう
森での修行を禁じた私が
罪のない花粉を…。
今 分かりました! この涙は
免疫の暴力を止められぬ悲しみの涙!
あっ ブッダ そんな所にいたら…。
私は これより 己の免疫に説法し
花粉を攻撃せぬよう改心させます。
また むちゃなこと言い始めたよ~。
わあ~っ 光り始めた! 隠しようがない!
見てるよ みんな。 光ってる。
座るのいいから 光るの やめて!
(テレビ)「昨日 東京・立川を中心として
全国のスギが花粉を飛ばしきるという
怪現象が起き どうやら 今日から全国的に
マスクは必要なくなりそうです」。
よかった~。
分かり合えたんですね 免疫と私は~。
はあ~。
ハハハハ…。 そうだね。
♬~