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【社会】

養育費受け取り 都が支援へ ひとり親の困窮防止

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 ひとり親家庭が養育費の不払いで困窮する事例が問題化していることを受け、東京都は、元配偶者から養育費の受け取りを支援する制度を導入する。都道府県では大阪府が新年度から開始予定で、都も同時期に始める見込み。新年度予算案に関連予算七百万円を計上する方針。

 ひとり親世帯が民間保証会社と契約し、相手からの養育費の支払いが滞った場合、保証会社が養育費を立て替えた上で、相手側に債権回収をする民間の仕組みを活用。区市町村に保証会社と連携するよう促し、窓口を請け負う自治体を通じて、都は、契約したひとり親世帯が保証会社に支払う保証料の半額を補助する。

 保証料は養育費の一カ月分で、当面、三自治体で計九十世帯程度への補助枠を設ける。

 都によると、ひとり親世帯の養育費の受給率は約二割にとどまり、ひとり親世帯の貧困率が五割を超える要因となっている。都は保証料補助のほか、養育費の取り決め率や支払率を向上させるための普及啓発も支援する。保証料への補助は、市町村では兵庫県明石市や大阪市などが行っている。都内では例がない。都の制度は、都のほかに区市町村が補助するケースも想定されている。 (石原真樹)

 

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