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火災原因はいまだ究明中 犬山ローレライ麦酒犬山城下町店

 成人の日がらみの連休中に、「犬山ローレライ麦酒館犬山城下町店で出火」というニュースが報じられた。犬山ローレライ麦酒というビールのブランドは、1998年に愛知県犬山市の清酒メーカーである小弓鶴酒造が立ち上げた犬山ビール社が運営している。筆者は本日、同社の御見舞に伺い、吉野淳夫社長と犬山ローレライ麦酒館(城下町店とは別の、醸造所に併設のレストラン)の吉野正人支配人に話を伺うことができた。

 報じられた火災は1月11日夜に発生し、12日午前1時過ぎに鎮火。「犬山ローレライ麦酒館犬山城下町店」が入る木造2階建ての建物のほか、隣接する計5棟が全焼した。同日に現場検証が始まったが、出火原因は火の不始末ではなく、天井などの建物上部での漏電が原因の可能性が高いという判断がなされた。出火元もいまだ検証中であるという。しかし第一発見者が「火元は犬山ローレライ」と伝えたため、報道機関も一斉にそう報道したと見られる。

 同城下町店のビールと炭火焼ソーセージは人気で、「ソーセージだけでなく建物も焼いてしまった」と揶揄する人もいた。実際、鎮火後の対応を進めていくと、マスコミの第一報を信じている人が多く、吉野社長は風当たりの強さを感じている。しかし原因はいまだ究明中である。

 犬山城下町と言われる観光地にある建物は、京都の町屋のように通りに面している幅の割に奥行きがかなりあり、面よりも奥の方がかなり焼けた。けが人はいないという。

 同城下町店の犬山城側2軒隣の喫茶店も全焼してしまったが、そこでは金しゃちのビールを取り入れていた。犬山ローレライと合わせて、地元のビールが飲めるということで、観光客にはかなり好評だったという。ちなみに二つは、近年のクラフトビール人気の前に愛知県で設立された10醸造所のなかから生き残った4社に含まれ、どちらも犬山市を拠点としている。

 一刻も早い原因究明、ビールづくりの継続、ひいては同社の発展が望まれる。

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中央の黄色い帯をかけられているのが犬山ローレライ麦酒館犬山城下町店。焦げたにおいが残っていた

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反対側から。通りに面した部分よりも、奥のほうが焼けてしまっている

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左からピルスナー、ヴァイツェン、そして限定醸造のIPA。IPAはイングリッシュで上品で出来が良かった

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醸造所併設レストランの設計は黒川紀章


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