
DIY系YouTuberでミュージシャンの肩書きも持つサム・バトル氏が、セガの16bitゲームコンソール「
メガドライブ」を音源とするシンセサイザーSEGA synthesizerを製作、実際に演奏する動画を公開しました。メガドライブには6チャンネル4オペレーターのFM音源YM2612が搭載されています。バトル氏はこれが持つあらゆるパラメーターを操作して自由に音作りができる本格的シンセサイザーに仕立てています。バトル氏はYM2612の各オペレーターが持つ11種類のパラメーターをコンソール上の各ボリュームノブに割り当て、通常では考えられないようなレベルでのコントロールを自由に操れるようにしました。その結果、FM音源らしからぬダイナミックなサウンドを生み出すという効能も得ています。
FM音源はアナログシンセとは全く異なり、オペレーターと呼ばれる正弦波発振器を組み合わせて音を作り込みます。SEGA synthesizerは、FM音源の音色を紡ぎ出すオペレーターの組合せを選択し、それぞれのパラメーターを割り当てたボリュームをいじることで音に変化を加えることが可能。デジタルシンセなのにアナログ的というか直観的な音色操作ができるところが画期的かもしれません。
動画の中盤からはMIDIシーケンサーARTURIA BeatStep proを接続してYM2612の音色をいじりながら演奏させている様子を視聴できます。
なお、YM2612は6音同時発音が可能なはずですが、SEGA synthesizerはなぜか5音までしか発音しません。いずれその問題が解決され、さらに重厚なメガドラサウンドを奏でられるようになるのに期待したいところです。

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