NEWS / EXHIBITION - 2019.11.18

北斎・広重・国芳らが描いた江戸の味わい。「おいしい浮世絵展」が森アーツセンターギャラリーで開催へ

日本食の独自性が花開いた江戸時代に注目し、「浮世絵」と「食」を掛け合わせた展覧会「おいしい浮世絵展 ~北斎 広重 国芳が描いた江戸の味わい~」が、東京の六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリーで開催される。会期は2020年4月17日~6月7日。

歌川豊国(三代) 見立源氏はなの宴 1855 味の素食の文化センター蔵

  東京オリンピックを来年に控え、国内外からの関心が高まる日本の文化。東京の前身であり、日本の独自性が花開いた江戸の文化を伝える浮世絵には、同時代の風俗史として日本の食が描かれてきた。

 今回、「和食」が無形文化遺産に登録されたなどの昨今の流れも受け、2020年4月より「浮世絵」と「食」を掛け合わせた展覧会「おいしい浮世絵展 ~北斎 広重 国芳が描いた江戸の味わい~」が、東京の六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリーで開催される。会期は2020年4月17日~6月7日。

葛飾北斎 「北斎漫画」十二編 1834 浦上満氏蔵
歌川広重 五十三次 女川(張交 十三) 1852 味の素食の文化センター蔵

 本展は、浮世絵のなかに描かれた食のシーンを追いながら、浮世絵そのものの魅力と、現代の暮らしにもつながる江戸の食文化を紐解くというもの。江戸を象徴する代表的な料理として、浮世絵のなかにもたびたび登場する「寿司」「うなぎ」「天ぷら」「そば」など、四季折々の江戸の食材と料理法を紹介するほか、当時どのような料理法が存在したのかについても、再現料理の写真やレシピの解説を通じて知ることができる。

 見どころは、葛飾北斎や歌川広重、歌川国芳らが描いた江戸の食の風景だ。会場には、江戸・日本橋から、京都・三条大橋まで、東海道の宿場町を描き、その土地の食材や名産を彷彿とさせる表現で人々を魅了した広重の連作『東海道五十三次』のほか、庶民の日常風景をユーモラスに活写するなかで食を楽しむ人々の姿をとらえた「北斎漫画」なども並ぶ。

 また会期中は、会場隣接のカフェ兼レストラン「THE SUN & THE MOON」をはじめとする様々な場所で、江戸から続く和食文化を実際に味わうことが可能。視覚だけでなく味覚でも江戸の食文化を堪能できる機会となる。​

歌川国芳 春の虹蜺 1836 個人蔵

EDITOR'S PICK

前へ
次へ
NEWS / EXHIBITION - 2020.1.11

ソール・ライターから白髪一雄まで。今週末に見たい3つの展覧会

1月に始まったばかりの展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップして紹介する。この機会をお見逃しなく。

 

白髪一雄展展示風景より

新たに発掘された初公開作品も多数。「永遠のソール・ライター」展(Bunkamura ザ・ミュージアム)

展示風景より、左から《無題》(1955頃)、《足跡》(1950頃)《赤い傘》(1958頃)

 2017年に渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで日本初の回顧展が行われ、多くの来場者を集めた写真家ソール・ライター。その第2弾「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」が1月9日に開幕した。

 本展では、17年の回顧展以降に発掘された作品を選び出し、豊富な資料とともに展示。作品の礎となったコンタクトシートや未発表のカラー・スライド、焼き付けた写真を手で小さく破った「スニペット」など、様々な角度からソール・ライターの写真家像を浮かび上がらせる。

会期:2020年1月9日〜3月8日
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F
電話番号:03-5777-8600
開館時間:10:00〜18:00(金土〜21:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日:1月21日・2月18日
料金:一般 1500円 / 大学・高校生 1000円 / 中学・小学生 700円

11人のアーティストが参加。「DOMANI・明日展2020」(国立新美術館)

展示風景より、宮永愛子《景色のはじまり》(2011-12)

 文化庁が主催する「新進芸術家海外研修制度」の成果発表の機会として、1998年から開催されてきた「DOMANI・明日展」。その22回目が、1月11日に国立新美術館で開幕した。

 今回のテーマは「傷ついた風景の向こうに」。20世紀以降、私たちが経験した天災や人為的災害によって生じた「傷痕」を、作家たちが写真や映像などの表現を用いて「傷ついた風景」へと変容させる。参加作家は日高理恵子、宮永愛子、藤岡亜弥、森淳一、石内都、畠山直哉、米田知子、栗林慧/栗林隆、若林奮、佐藤雅晴の11名。

会期:2020年1月11日~2月16日
会場:国立新美術館 企画展示室2E
住所:東京都港区六本木7-22-2
電話番号:03-5777-8600
開館時間:10:00〜18:00(金土〜20:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:火(ただし2月11日は開館)、2月12日
料金:一般 1000円 / 大学生 500円 / 高校生以下無料

東京で初となる大規模個展。「白髪一雄展」(東京オペラシティ アートギャラリー)

展示風景より

 戦後日本の前衛芸術を代表する作家であり、具体美術協会のメンバーとして知られる白髪一雄。その東京初の大規模個展が、東京オペラシティ アートギャラリーで1月11日に東京オペラシティ アートギャラリーで開幕した。

 本展では、「フット・ペインティング」を用いて制作された白髪最盛期の作品群だけでなく、初期の油彩画、密教に影響を受けた60〜70年代の作品、立体、水彩画、自筆原稿をはじめとする資料など約120点を展示。いま注目を集める白髪の人生を、様々な角度から照射する。

会期:2020年1月11日〜3月22日
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2
電話番号:03-5777-8600
開館時間:11:00〜19:00(金土〜20:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌火曜日)、2月9日
料金:一般 1200円 / 大学・高校生 800円 / 中学生以下無料