皆さん、オリンピックでは欧州勢の優勝がないことはご存知ですか?。そんなはずはない・・・とお思いでしょうが、1992年バルセロナ五輪でのスペインの優勝を最後に連続6大会優勝していません。
FIFAワールドカップでは過去4大会連続で優勝している欧州勢、東京オリンピックではどうなるでしょうね?欧州勢以外の国が優勝する確率は100%?と言うことは日本にもチャンスがある?
それでは東京オリンピック優勝国予想のため、オリンピックの歴史を振り返りながらメダル獲得国なども合わせて紹介します。
- オリンピック成績上位3カ国(1996年~)
- 1996年大会からオーバーエイジ枠が認められる
- 1980年まではソ連・東欧諸国がメダルを独占
- 欧州はオリンピックサッカーを軽視
- オリンピックでは欧州勢以外が活躍
- 一方、FIFAワールドカップでは欧州勢がメダルを独占
- 東京オリンピックで欧州勢の優勝はあるか?
- 優勝候補の大本命は?
- まとめ
オリンピック成績上位3カ国(1996年~)
- 南米勢:優勝3回、準優勝3回、3位3回 どの大会でもメダル獲得
- アフリカ勢:優勝2回、準優勝1回、3位1回 4大会でメダル獲得
- 欧州勢:準優勝2回、3位1回 メダル獲得は3大会のみ
- 北中米勢:優勝1回
- アジア勢:3位1回
2020 |
東京 |
|||
2016 |
リオデジャネイロ |
ブラジル |
ドイツ |
ナイジェリア |
2012 |
ロンドン |
メキシコ |
ブラジル |
韓国 |
2008 |
北京 |
アルゼンチン |
ナイジェリア |
ブラジル |
2004 |
アテネ |
アルゼンチン |
パラグアイ |
イタリア |
2000 |
シドニー |
カメルーン |
スペイン |
チリ |
1996 |
アトランタ |
ナイジェリア |
アルゼンチン |
ブラジル |
1992 |
バルセロナ |
スペイン |
ポーランド |
ガーナ |
1988 |
ソウル |
ソ連 |
ブラジル |
西ドイツ |
1984 |
ロサンゼルス |
フランス |
ブラジル |
ユーゴスラビア |
1980 |
モスクワ |
チェコスロバキア |
東ドイツ |
ソ連 |
1976 |
モントリオール |
東ドイツ |
ポーランド |
ソ連 |
1972 |
ミュンヘン |
ポーランド |
ハンガリー |
ソ連 |
1968 |
メキシコ |
ハンガリー |
ブルガリア |
日本 |
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1996年大会からオーバーエイジ枠が認められる
1992年バルセロナ大会から23歳以下の選手で構成するチームが出場することになったが、1992年のバルセロナ大会で集客が伸びなかったため1996年大会でOA選手の出場をFIFAがしぶしぶ了承。それ以来今日に至っている。
1980年まではソ連・東欧諸国がメダルを独占
IOCは1984年のロサンゼルス大会からプロ参加を容認。但し、ワールドカップ予選および本大会に出場した選手の出場は認められなかった。
それまではステート・アマ(名目上はプロ選手ではないが国や企業から報酬・物質的援助・身分保障をされ競技に専念できるスポーツ選手)を擁するソ連・東欧などがメダルを独占。
1964年東京大会から1980年モスクワ大会までの5大会で唯一メダルを獲得したソ連・東欧以外の国が日本。ただ、日本も「企業アマ」選手。
欧州はオリンピックサッカーを軽視
こうしたIOCとFIFAの対立が現在の欧州サッカークラブのオリンピック軽視につながっている。
現在でも欧州はオリンピック予選を実施していない。2年間にわたって開催されるUEFA U-21欧州選手権の上位3カ国に五輪出場権が与えられるが、オリンピックが開催される年には24歳になる選手も含まれている。
さらに欧州クラブに所属する有力選手のオリンピック参加は所属チームの許可が必要。そのため欧州クラブに所属する選手が圧倒的に多い欧州勢は優秀な五輪世代でもオリンピックに招集するのは困難。これがメダルを獲れない主因である。
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オリンピックでは欧州勢以外が活躍
欧州外では優秀な五輪世代でも国内クラブ所属選手が多い。また、国内リーグに優秀なオーバーエイジ候補も沢山いる。従ってほぼ最強のオリンピックチームを作れる。
さらに、「オリンピックで活躍すれば欧州移籍は夢ではなくなる」点が大きなモチベーションとなり、ここ6大会で南米勢とアフリカ勢がオリンピックで活躍している。
一方、FIFAワールドカップでは欧州勢がメダルを独占
オーバーエイジ枠が認められた1996年以降の大会では、欧州勢のメダル獲得数は実に18個中15個。これは欧州勢が優秀な五輪世代をオリンピックに出場させていない実態の証しと言える。さらに1980年まではソ連・東欧諸国が五輪でメダルを独占していたにも拘わらず、1966~1982年のW杯でメダルを獲れたのはポーランド2回だけ。
2022 |
カタール |
|||
2018 |
ロシア |
フランス |
クロアチア |
ベルギー |
2014 |
ブラジル |
ドイツ |
アルゼンチン |
オランダ |
2010 |
南アフリカ |
スペイン |
オランダ |
ドイツ |
2006 |
ドイツ |
イタリア |
フランス |
ドイツ |
2002 |
韓国・日本 |
ブラジル |
ドイツ |
トルコ |
1998 |
フランス |
フランス |
ブラジル |
クロアチア |
1994 |
アメリカ |
ブラジル |
イタリア |
スウェーデン |
1990 |
イタリア |
西ドイツ |
アルゼンチン |
イタリア |
1986 |
メキシコ |
アルゼンチン |
西ドイツ |
フランス |
1982 |
スペイン |
イタリア |
西ドイツ |
ポーランド |
1978 |
アルゼンチン |
アルゼンチン |
オランダ |
ブラジル |
1974 |
西ドイツ |
西ドイツ |
オランダ |
ポーランド |
1970 |
メキシコ |
ブラジル |
イタリア |
西ドイツ |
1966 |
イングランド |
イングランド |
西ドイツ |
ポルトガル |
東京オリンピックで欧州勢の優勝はあるか?
欧州からは、フランス、スペイン、ドイツ、そしてルーマニアが出場するが、OA枠でスター選手が出場するのは考えにくいので五輪世代の可能性を調べてみた。
説明:選手名 所属クラブ / 推定市場価値 / 2019-20年度出場試合
2020年1月10日現在
フランス
- キリアン・ムバッペ PSG / 200M€ / 12試合
- ウスマン・デンベレ FCバルセロナ / 120M€ / 5試合
- ダヨ・ウパメカノ RBライプツィヒ / 50M€ / 13試合
- 上記以外に推定市場価値で日本人トップの中島選手と同等(20M€)以上の選手が21名
- 10M€以上では合計36名
スペイン
- ミケル・オヤルサバル レアル・ソシエダ / 60M€ / 19試合
- 他に推定市場価値20M€以上の五輪世代が5名
- 10M€以上では合計21名
ドイツ
- カイ・ハフェルツ レヴァークーゼン / 90M€ / 14試合
- 他に推定市場価値20M€以上の五輪世代が3名
- 10M€以上では合計8名
ルーマニア
- ヨヌーツ・ラドゥ ジェノア 15M€ 17試合
- 推定市場価値1M€以上の五輪世代は合計15名
トップクラスの五輪世代が東京オリンピックに出場するかどうかは微妙だが、仮にフランスが推定市場価値10M€以上の五輪世代選手36名中10名を招集できれば間違いなく優勝候補筆頭となるだろう。
優勝候補の大本命は?
ブラジル
- 推定市場価値20M€以上の五輪世代が15名 国内リーグ所属は数名
- 10M€以上では合計28名
アルゼンチン
- 推定市場価値10M€以上の五輪世代が21名 国内リーグ所属は15名
メキシコ
- 推定市場価値1M€以上の五輪世代が30名 国内リーグ所属多数
- 5M以上でも国内リーグ所属4名
エジプト
- 推定市場価値1M€以上の五輪世代が1名
コートジボワール
- 推定市場価値1M€以上の五輪世代が10名 国内リーグ所属数名
南アフリカ
- 推定市場価値1M€以上の五輪世代が3名
日本
- 推定市場価値1M€以上の五輪世代が19名 国内リーグ所属10名
こうしてみるとやはりブラジル、アルゼンチン、メキシコ、そして日本が優勝候補と言える。加えて招集メンバー次第でフランス、スペイン、ドイツ。
しかし、ほとんどの国が五輪直前になってオーバーエイジを加えた急造チームで臨む。そういうチームでは1人で守備網を突破できる力のあるFWを擁した国が強い。
日本には個人の力で守備網を突破できるFWはいないが、最大の強みはチーム力。日本がオーバーエイジを含めた五輪候補チームで強化試合を重ねれば優勝候補の大本命となるだろう。
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まとめ
ワールドクラスの選手が多数参加すれば東京オリンピックサッカー競技はかなり盛り上がるだろう(IOCの願望)。しかし、プロ選手が五輪に出場することでワールドカップの存在意義が薄まるのを恐れるFIFA。
欧州クラブはU-23の選手でもは五輪出場を拒否してきた歴史がある。リオ五輪でもスイス・スーパーリーグのヤングボーイズ所属のU-23日本代表FW久保裕也の日本代表召集がクラブに拒否されている。
東京オリンピックではどうなるのか、五輪世代の招集に注目すれば優勝候補チームもよりはっきりしてくる。
どうも日本金メダル獲得条件は、
- チーム力(成熟度)アップ
- 各国の実力派U-23招集
これらの2点に大きく左右されそうだ。