認知症サポーターとなった人は、認知症を正しく理解したことを生かし、着々と活動を進めています。
認知症サポーターは見守りや傾聴、オレンジカフェを企画・参加するなど、地域の特性やニーズに応じた活動をしています。
近所に気になる人がいればさりげなく見守る、認知症になっても友人づきあいを続けていく、認知症の人と暮らす家族の話し相手になることなども、認知症の基本を学んだサポーターだからこそできる活動です。
学校でサポーター養成講座を受講した小中学生が、認知症の人が道に迷っているのかな、と思う場面に遭遇したときに家族など大人に伝え、行方不明になるのを未然に防いだ例もあります。
■認知症サポーターが実践している活動(平成30年度・地域ケア政策ネットワーク調べ)
※自治体内のサポーターの活動を把握している自治体(市町村・都道府県)のうち各活動を実施している割合。カッコ内は実施している自治体数。
警察や消防、金融機関、スーパーマーケット・コンビニをはじめとする商店、交通機関など生活に密着した業種の人たちが多数、認知症サポーターとなっています。認知症が疑われるお客さまと接する際にも、適切な対応をとることができ、また最寄り自治体の関係機関と連携を図り、見守りや早期発見・対応に貢献しています。
※参考サポーター数:警察(約16万人)、消防(4万人)、金融機関(約70万人)、スーパー・百貨店・商店等(約20万人)、マンション管理(約12万人)、薬局・薬剤師会(約12万人)等。〈平成31年3月末時点〉
これらの活動の中で特に優れたものについては、毎年開催される表彰・報告会にて表彰・発表をしています。
→2019年度から開始するチームオレンジは、近隣の認知症サポーターがチームを組み、認知症の人や家族に対する生活面の早期からの支援等を行う取り組み。認知症の人もメンバーとして参加します。認知症サポーターが新たに力をふるう場として期待されます。
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