キリオスとジョコビッチの確執「ATPカップ」で新展開か

写真は「ATPカップ」でのキリオス(左)とジョコビッチ(右)

ニック・キリオス(オーストラリア)は、仲間たちとともに「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~1月12日/ハードコート)でのノバク・ジョコビッチ(セルビア)の試合を訪れ、野次を飛ばしていたようだ。英Express紙が報じている。

キリオスとジョコビッチとの確執は新たな逸話を生み出し、再び注目を集めた。二人は「ATPカップ」にそれぞれの国の代表として出場している。幸いなことに、オーストラリアとセルビアは別々のグループに入ったため、シドニーでの決勝トーナメントに進むまで対戦する機会はない。しかし、それはともにブリスベンに滞在していた二人が出くわすことの妨げにはならなかった。


セルビアは1月6日に行われたフランスとの対戦で、勝敗を決するダブルスで勝利する必要があった。ジョコビッチはビクトル・トロイツキ(セルビア)と組み、ニコラ・マウ(フランス)とエドゥアール・ロジェ バセラン(フランス)のペアに接戦の末、勝利した。


キリオスはこの熱戦の観客席に友人らと現れ、派手に振る舞った。現地時刻が深夜12時を過ぎてもキリオスは会場にいて、試合に熱中していた。客席からキリオスが何を言っていたのかはさだかではないが、ジョコビッチのファンたちがSNSに投稿した試合報告は、キリオスの言動を好意的に描いてはいなかった。


そこには激しい言葉で「深夜にニック・キリオスによるサプライズ訪問があった。彼と仲間たちは黒ずくめの服装で現れ、ノール(ジョコビッチの愛称)の視界に入る席に座り、セルビア側がエラーをするとあからさまに立ち上がって歓声を上げ、せせら笑った。なんというばか者!」と書かれていた。


夜も更けきった頃のキリオス観戦の情報がSNSに広まると、キリオスは、自分がコート上の誰かを指さして笑っている映像のツイートに、「みんなで楽しんでただけさ」というコメントをつけてリツイートした。


キリオスとジョコビッチの確執は、昨年ポッドキャスト番組No Challenges Remainingのインタビューで、キリオスがグランドスラム16度優勝のジョコビッチをけなしたことで爆発した。キリオスはジョコビッチについて「彼は人に好かれたいという願望に病的にとりつかれているように感じる。それが我慢ならないんだ」と語っている。


「試合後に彼がやるお祝いの行動一切が、見ていて恥ずかしいというのかな。ドン引きだよ。彼はテニス界の王者で、今後も含めて史上最高の選手の1人だ。正直なところ、グランドスラム優勝回数でロジャー・フェデラー(スイス)を超えるだろうと思っている。だけど俺が今話しているのは“暑すぎる”という理由である年“全豪オープン”を欠場した男のことだ。彼がグランドスラムで何度優勝しようと、俺にとって最も偉大な選手にはなりえない」


(テニスデイリー編集部)


※写真は「ATPカップ」でのキリオス(左)とジョコビッチ(右)
(Photo by Mark Metcalfe/Chris Hyde/Getty Images)

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