日本屈指の安打製造機を手に入れても、まだ満足はしていない。レッズは秋山翔吾外野手(31)と3年総額2100万ドル(約22億8900万円)でFA契約したが、ニック・クラールGMは、今後もさらなる外野の補強を敢行する可能性を示唆した。9日の球団地元紙シンシナティ・インクワイアラー(電子版)が報じた。
レッズがこれ以降も外野手を獲得する可能性について聞かれた同GMは「チャンスがあれば」と答えたという。同紙は、このコメントを「(FA外野手コンビの)オズナとカステラノスの市場価値が下がれば、レッズもゴーサインを出すという意味だろう」と報じた。
外野の陣容は、現時点で流動的だ。秋山は本来は中堅が本職だが、同GMは「外野の全ての守備位置でプレーするだろう」と話し、秋山自身も左右両翼もこなす機会に意欲を見せている。
昨季の中堅レギュラーは新人だったセンゼルが任されたが、今季は故障明けだ。主に右翼はアキーノ、左翼はウインカーが有力だが、3人とも24~26歳と若く、計算は立ちにくい。外野5番手のアービンも3年間でメジャー定着した年はなく、ベテランの秋山には確実な働きが期待されることになる。それだけに、状況が許せばもう一人は計算できるFA外野手を加えたいのは道理だ。