阪神の川藤幸三OB会長(70)が9日、兵庫・鳴尾浜で行われている新人合同自主トレを視察。「しっかり食ったらええ。体格がいい分、体力をつけたらたくましくなる。故障するやつは役に立たん」と“バカ食い”のススメを説いた。
特に注目したのは井上広大外野手(18)=履正社高=だ。187センチ、97キロのドラ2ルーキーに「どれぐらい食うんや」と話しかけ、体重が100キロを超えないように体重計に乗ることが日課だと聞くと「気にせんでええ」と一蹴。その真意を「100キロ、200キロにでもなるぐらい食べればええ。それ以上の練習で体を絞れば。体重計に乗って、数字にこだわらんでええんや」と“川藤節”で説明した。
すし100貫以上を一度に食べたという球団OB・井川慶氏に匹敵する大食漢といわれる井上は「期待に応えたいです」と感謝。川藤会長は「いまの子はおおらかに、伸び伸びとやればええ」とスケールの大きな選手への成長を願った。(小松 真也)