キャロル容疑者 隠語使いスマホで圧力指示か ゴーン被告の元側近も直撃
国外逃亡した日産の前会長、カルロス・ゴーン被告の妻のキャロル・ナハス容疑者が、事件関係者と隠語を使って証拠隠滅を図っていたことがわかった。
キャロル容疑者は、ゴーン被告の特別背任事件をめぐり、虚偽の証言をした疑いが持たれている。
関係者によると、キャロル容疑者は、事件の関係者の1人でサウジアラビアの実業家、ハリド・ジュファリ氏に「K・J」という隠語をあてがい、「K・J(ジュファリ氏)により強い証言をしてもらうため、彼を苦しめる方法を見つけないといけない」などと、レバノンの知人の弁護士に、事件関係者に圧力をかけるよう求めるメッセージを、スマートフォンで送っていたという。
特捜部は、キャロル容疑者が、証拠隠滅の中心的な役割を担っていたとみて調べている。
一方、ゴーン被告とともに共犯として逮捕・起訴された、日産の元代表取締役のグレッグ・ケリー被告を10日朝に直撃した。
ケリー被告「(ゴーン被告の逃亡をどう思うか?)...」、「(何か一言?)...」
ケリー被告は、ゴーン被告の報酬を少なく記載した罪に問われていて、およそ1年前に保釈されて以来、東京都内の制限住居で裁判の準備を進めている。
ゴーン被告の逃亡を受けて、今後の裁判について、近く協議される見通し。
ゴーン被告は、会見で「ケリー被告の試練も想像できない。陰謀の犠牲だ」と述べていた。