英文スタイルガイド解説(1):節の順序

本記事は「プログラミング英語検定ニュースレター #2」(2019年12月20日発行)からの一部抜粋です。同ニュースレターでは、検定の最新情報や英語解説を定期的に発信しています。登録はこちらから。


Googleが公開している開発者向け英文スタイルガイドから項目を1つ取り上げて紹介します。スタイルガイドは基本的には書く際に利用されますが、読む際にも参考になります。

節を書く順序(Clause order)

URL:https://developers.google.com/style/clause-order

ユーザーに対して指示文を書く場合、先に指示ではなく、条件(条件節*)を書くようにします。
Googleではまず以下の例を挙げています。

✕ See [リンク] for more information.
◯ For more information, see [リンク].

いきなり「See …」と指示を書くのではなく、「詳細情報が必要なら」と条件をまず書きます。次の例も同様です。

✕ Click Delete if you want to delete the entire document.
◯ To delete the entire document, click Delete.

いきなり「Click Delete …」という指示ではなく、「文書全体を削除する場合には」と条件を書くようにします。

こうすると、ユーザーは条件に該当しなければ、全文を読む必要がありません。

また、先に指示を書いておくと、ユーザーは条件を読まないまま、すぐ指示を実行してしまう可能性があります。特に2つ目の例の場合、文書全体を削除するという重大な結果につながる恐れがあります。

*「節」とは、文の構成要素中で「主語+述語」がある部分のこと。

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