この『チーズはどこへ消えた?』は2000年発行と古い本ですが、2800万部を超える大ベストセラーです。
自分を変えるにはどうしたらいいのか?をテーマにしている本です。
「新しいことに挑戦する」
「行動的になりたい!」
もしも、あなたがこんな風に思っているなら、きっとこの本は背中を押してくれるはずです。
『チーズはどこへ消えた?』は、高校のクラスメート数人が集まってランチをするというところから始まります。
『チーズはどこへ消えた?』は3章で構成されています。
構成
- 第1章・・・元クラスメート同士の会話
- 第2章・・・『チーズはどこへ消えた?』の物語
- 第3章・・・物語を聞いたあと、元クラスメート同士のディスカッション
久しぶりの面々で現在の暮らしぶりを知ることができて楽しい会話をしている場面です。いわゆる同窓会的な、よくある光景ですよね。
そこで、クラスの人気者だったアンジェラの一言で話は展開します。
「人生って、高校のとき思っていたようにはいかないものね。まったく違うものになってしまって」
(『チーズはどこへ消えた』より引用)
この発言を口火にディスカッションが始まります。
そしてマイケルという登場人物が「ある物語のおかげで、すべてが変わった」と口にするんですね。
その物語というのが『チーズはどこへ消えた?』という内容です。
そして、物語は小人のヘムとホー、ネズミのスニッフとスカリーが迷路の中にあるチーズを探す物語です。
ネズミのスニッフ
変化を敏感に察知するタイプ。物語のなかで彼は、実はチーズが徐々に減っていることに気付いていて、「いつかチーズはなくなってしまう」と予測していたために、次の行動にすぐ移ることができたというタネ明かしがありました。ちなみに「スニッフ」とは、匂いをかぐ、なにかを嗅ぎつけるという意味です。
ネズミのスカリー
変化に対して素早く動くタイプ。スニッフのような察知力を武器にするよりも、その迅速な行動力で次のチーズ見つけようとします。誰よりも早く行動に移せば、誰よりも早く新しいチーズを見つけることができると信じているのです。「スカリー」とは急いで行く、素早く動くという意味を指します。
小人のヘム
変化に対して、1番臆病なのが彼。何かと理由をつけて「チーズが消えた」ことを認めず、分析をしたり、根拠のない希望で慰めたり、そして時には人に責任を転嫁して(チーズは誰かが持って行って、その犯人を見つけなければならないと叫ぶ)、現状からなかなか脱却できないタイプです。
「ヘム」とは閉じ込める、取り囲むという意味を持ちます。
小人のホー
慎重に考えて現実を受け止め、勇気を出して次の一歩を踏み出すのが彼。そのなかでは多くの葛藤があり、自問自答をくり返しながらも、一歩一歩先へ進んで、自分を変えていく行動を取ります。
最後はチーズの有無よりも、その探索する行為そのものを楽しめるように。この物語では、もっとも人間らしいキャラクターとして描かれています。「ホー」とは口ごもる、笑うという意味です。
そして物語は進みます。ある日、2人と2匹はチーズステーションCというところで大量のチーズを見つけます。大量のチーズを毎日食べて、満足いく日々を過ごしていました。
しかし、毎日チーズを食べていたので、チーズは無くなってしまいました。ネズミのスニッフとスカリーはすぐに違うチーズを探しに迷路にいきました。
ここから物語はここからどんどん変化を迎えます。このなくなったチーズに対して、ネズミと小人の行動がまったく違ったのです。
ネズミはチーズを見つける前の生活にすぐさま戻って、新しいチーズを探すために別の場所に走り出していきました。しかし小人は、「自分たちはネズミじゃない。賢くて特別な小人なのだ」と思っていたので、チーズがなくなったことに納得がいきません。
ヘムとホーは「チーズは戻ってくるはずだ」とチーズステーションCから離れることができません。
ヘムとホーでも対立が生まれます。
ヘム「いつかはチーズは戻ってくるはずだ!このまま何もせず慣れた環境であるチーズステーションCにいた方がいい。」「これは何かの間違いだ」「明日になればチーズは戻ってくる」「チーズを誰かが持っていったのだ」「チーズが消えた原因を調べなければならない」と叫び、明日はチーズが戻ってくると思って、ステーションCから離れようとしませんでした。
それでも、チーズが戻ってくる日はきません。ある日、小人のホーは「新しいチーズ」を探しにここから離れる決意をするのです。
ホー「チーズは待っても戻ってこない。怖いけど、また迷路の中にチーズを探しに行くべきだ。」
とうとうホーは1人で迷路の中にチーズを探しに行きました。ホーは迷路の中で「失敗するかも」という恐怖を乗り越え進み始めたときに、以下のような7つの教訓を得ました。
ホー学んだこと
・変化は起きる
→チーズはつねに持っていかれ、消える
・変化を予期せよ
→チーズが消えることに備えよ
・変化を探知すること
→つねにチーズの匂いを嗅いであれば古くなったことに気がつく。
・変化にすばやく適応すること。
→古いチーズを諦めればそれだけ早く新しいチーズを楽しむことができる。
・変化できないのは恐怖があるからだ。
→迷路の中には何があるかわからない。
他にも道中でこんな事を学びます
恐怖を乗り越えれば楽な気持ちになる
(『チーズはどこへ消えた』より引用)
自分のチーズが大事であればあるほどそれにしがみつきたがる
(『チーズはどこへ消えた』より引用)
変わらなければ破滅することになる
(『チーズはどこへ消えた』より引用)
新しい方向に進めば新しいチーズがみつかる
(『チーズはどこへ消えた』より引用)
そしてホーは自分を変え、新しくチーズステーションNにたどり着くことができました。ネズミのスニッフとスカリーはすでにチーズを食べて満腹の様子です。
ホーは迷路の中でたくさんのことを学び、新しいチーズを掴み取ることができました。
そして、
ホーは言った。「ねえ、ヘム、物事は変わることがあるし、決して同じことにはならない。あのころと一緒だよ、ヘム。それが人生だ!人生は進んでいく。僕らも進まなくてはならない」
(『チーズはどこへ消えた』より引用)
物事は変化していくもので固定観念にとらわれていては人生において何も成長しないということを教えてくれました。
一見本書は当たり前のことを物語にしているという感想です。しかし、ある人は当たり前のことを当たり前にできない人が多いように感じます。だからこそ本書は私たちの心に響くメッセージを与えてくれました。
ぜひ本書を詳しく読みたいと思ったら1時間以内で読めるので、読んでみてください。