書いてあるか書いてないかをチェックするだけのゲームだ。
想像禁止。類推禁止。そういうルールである。
そんな問題を解いて、文章力が育まれるのか、というのは別の問題である。
とりあえず、表現力より前に、読解力が身についてないといけないと考えるのなら、必要な問いである。こういうゲームをこなせる基礎訓練がなされてから、次の段階で表現力をみる、という考えからだろう。あながち間違ってはいない。
この先、入試改革によって解答方法などが変わってくるようだが、基本ルールは同じである。
どんな問題だろうと、対峙するのは「出題者の考え」である。
そして「問題文」に書かれてることだけから答えないといけない。書かれてないことを根拠にしてはいけない。
それは変わらない。
ただ、これからはその先を求められていくようだ。
この手順を済ませたあと、その先でまだ論理的な意見を組み立てないといけなくなる、というのがこれからの入試改革のようだ。しかも問題文が複数だったりするらしい。手順がかなり増える。とはいえ、解答は、ある程度パターン化したものを書けばいいはずだが、手順が増えるのはたしかである。正解への階段数が増えてしまう。
これからはそういう思考方法ができる人しか生き残れない、という未来予測なのだろう。
いろいろなかなか大変である(採点が揺らぐのはデータが少なすぎるからだろう。早くいろんな型の問題を出して、解答パターンを膨大に集めて集計するしかない)。