11日のラグビー大学選手権決勝で激突する明大と早大が8日、決戦の会場となる国立競技場を呉越同舟で下見した。今回は、新たな国立競技場で初めてのラグビー開催。両チームの要望を受け、この日の午後2時30分から約40分間、「芝のピッチには入らない」という条件付きで異例の視察が実現した。
グラウンド状態やロッカールーム、練習場への動線など誰もが初めての空間ばかり。明大は選手25人とスタッフが視察。武井主将は「ラインアウトのスローイングをイメージしてみたが、やってみないと分からない」と話し、田中監督は「大切なのは平常心。見ておいて良かった」と収穫を口にした。
早大は選手3人とスタッフが視察。斎藤主将は「旧国立では09年度の(帝京大と東海大の)決勝を生で見たが、そのときより狭く感じた」と冷静に話しながら「お客さんが入ったらすごそう。それをイメージしてあと2日、練習します」とキッパリ。相良監督は「ウオームアップ場の様子や動線は映像を撮ったので、みんなで共有します」と話した。