「ひとくちはくのん」始めました
1/8/2020 17:04
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All users
こちらでは明けましておめでとうございます。
今酒ハクノです。挨拶が遅れて申し訳ございません。
昨年は皆様のお陰で、チャンネル登録者数1万人突破をはじめとする大きな躍進をすることができました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
というわけで、私は今年、更に当チャンネルを伸ばすために何をすべきか考えました。
その結果始めることにした新しいことのひとつこそが、タイトルにもございます、「ひとくちはくのん」です。
少しだけ長い話になりますが、これを始めた理由について語らせてください。
前々から申し上げている通りでございまして、Vtuberというのは基本的に「黙々と動画を作りバズを待つ」作業が主な活動となります。
最低限興味を持たれやすいような動画テーマ選びに精を出すのは、当然大事です。
またトーク技術を磨いたり、編集技術を身に着けてたりしていくのも、もちろん大事です。
が、それは往々にして、すぐには数字に反映されません。
ではなぜ沢山用意しておく必要があるかといえば、いつか来るバズのためです。
いつか運よくバズった時、「こいつの動画面白いな~、もっと他にも……いや全然動画上げてないやないかい」となってしまえば、次に繋がりません。一発屋としてネットの海に流されてしまいます。
一日やそこらで掘り尽くせないほどコンテンツが沢山あるならば、バズで着いた種火は大きく燃え上がります。それこそ、私が1万登録者数に押し上げていただいた時のようにです。
とはいえ、当チャンネルのバズもだいぶ前に落ち着きましたので、ぶっちゃけ「登録したはいいけど、だいぶ前に飽きちゃってもうコイツの動画なんか見てないや」という方が非常に多くいらっしゃいます。
これはもう自然の摂理で、割とどうしようもありません。
登録したきりでロクに動画見てないチャンネル、私にも沢山あります。
となると、当然ほしくなるのが「次のバズ」です。
これ、割と理不尽な話なのですが、バズる可能性というのは見てくださっている人数が多ければ多いほど高くなるものなんですよね。
当たり前といえば当たり前です。
動画を上げた際にRTしていただける可能性、動画についてツイートしていただける可能性、動画を友人や家族にオススメしていただける可能性。
こういったものは、人の目に触れる機会が多ければ多いほど高まるわけです。
意味が分かりませんが、元々人気なら人気であるほど、人気の出る可能性が高くなるんですね……!
バズが終わった私にも、非常にありがたいことに「継続して見てくださる、決して少なくない数の熱心な視聴者の方々」という財産が残りました。
ですから、二度目の炎も必ずつくはずだと、最近は不思議と思えることが多くなってきましたね。
さあ、気持ちだけあってもバズることはありません。
ので、もっと多くの方に私の動画が触れていただける方策を考えなければなりませんでした。
当然私は「自分は今面白い動画を上げている」と思ってなきゃ動画投稿なんてやってられませんし、「見てもらえりゃ多くの方にこの動画の良さを分かってもらえる」と信じております。
が、動画でも曲でも小説でも何でもそうなのですが、まず「見てもらえりゃ」が死ぬほど難しいんですね。
情報化社会たる現代、別に私以外にもこの世には面白いコンテンツが沢山あるわけです。
「お前自分が面白いと思ってるみたいやけど、ネトフリやグラブルやSEKIROより面白いんか?」
と問われてしまえば、私も流石に言葉に詰まります。
ハッキリ言えばこの時代、人は「おもろいかどうか分からんコンテンツ」をまず開こうとしないんですね。
時間を無駄にするかの賭けなんかするくらいなら、はじめから面白いと分かってるモンを摂取すりゃ済むわけですから。
現代人というのは本当に娯楽の見切りが早いのです。
例を挙げましょう。
これは、12月に当チャンネルにて公開された動画「木風公子VS今酒ハクノ」の視聴者維持率です。
視聴者維持率とは、つまり「動画の視聴者のうち何パーセントが、何分何秒まで自分の動画を見続けたのか?」ということが分かる数字です。
非常に乱暴に言えば、最初から最後まで100%に近い数字を出し続けている動画はそれだけ「最初から最後まで視聴者の興味を引けた動画」、途中で大幅に下がっている動画は「途中で視聴者の興味が失せるような部分があった動画」ということになります。
ご覧いただけた方ならば分かります通り、あの戦いは最高の一戦でした。
お互いがお互いの命にかかわるギリギリまで攻め合えたラップバトルであったと、今でも思っております。
再生数にもそれは反映されており、あの動画は久々に1万再生を突破したのです。
が、画像をご覧ください。
最初の5秒で、視聴者の2割が脱落しています。
これは驚くべきことです。
ラップバトル前にモニターが「ウイーン!」と言って降りてくるまでで5秒です。
その間に、なんと2割もの視聴者の方が「飽きた、帰るわ」とブラウザバックしているのです。
ヤバいと思いませんか。
スタートから興味を引けないなら、5秒待ってくれないんですよ。視聴者の方って。
それだけ現代の娯楽は見切られる速度が凄まじいんです。
これだけ厳しい現代娯楽の世界で、動画を見てもうというのはなかなか大変なことです。
特にYouTuberがテレビなんかと比べて厳しいのは、「見よう」という能動的な動きが無ければ見ていただけないところですよね。
テレビならば、なんとなく点けていたらいつの間にか番組が始まっていていつの間にか見ていた、なんてことも起こり得ます。
けれども、YouTubeは基本的に「なんか勝手に流れる」ということがありません。
無論関連動画が勝手に流れていつの間にか知らん動画を見ているということはありますが、それはちょっとここでは詳しく取り扱わないことにします。
URLを踏まないと見られない、なのに人は面白いか分からんURLを踏むようにはできていない。
一体どうすればいいのか……?
そんな時目に入ったのが、「大蛇丸の人」こと「とっくん」さんです。
ご存知ない方の為一応申し上げますと、彼は人気漫画「NARUTO」の登場人物「大蛇丸」のモノマネをしながら料理をするという動画が大ヒットし、現在チャンネル登録者数は26万人以上、動画も軒並み数十万再生と、今を時めく動画制作者のひとりです。
彼の動画には、ある特徴があります。
それは、動画の尺です。
彼の動画の多くは「2分20秒」以内、というより「ほとんど2分20秒ギリギリ」の動画なんですね。
2分20秒、秒で表しても140秒、いかにも半端な数字です。
一体なぜこんな時間になっているのでしょうか。
答えは簡単、140秒とはTwitterに動画を上げる場合における、限界ギリギリの尺なのです。
そう、とっくんさんは、YouTubeとニコニコ動画に動画を公開するだけでなく、Twitterに動画を公開しているんですね。
これは実際上手い方法です。
設定を特別変更している方でなければ、Twitterの動画というのはタイムラインに流れてきたら自動的に再生されます。URLを開かずとも、勝手に動画が流れてくれるわけです。受動的なんですよね。
なんか流れてきたからなんか見てみた、そしたら面白かった。
Twitterの動画はこれが成り立つわけです。
事実、現時点でのとっくんさんの最新動画「自分を大蛇丸と信じて止まない一般男性が、タンドリーチキンとビールで優勝する動画です。」は、YouTubeでの再生数が51万回であるのに対し、Twitterでの再生数は278万回以上(1月9日調べ)。
なんとなく流れてくるからなんとなく見る。YouTubeのチャンネル登録なんかは面倒だけどツイッターで見られるなら見る。そんな方がとても、とても多いわけです!
もしTwitterで動画が大拡散されて、何万回も見ていただけて。
その中の1割でもいいからチャンネル登録をしてくださったら、この上なく嬉しいですよね。
やるしかないんじゃないのか、Twitter尺に合わせた動画。
そう思った結果、2020年最初のチャレンジ「ひとくちはくのん」が誕生しました。
2分20秒以内で商品レビューをし、ついでに自分のウリである(と信じている)丁寧なレビュー、そしてオタク特有の誇大発言を交えたパンチラインをねじ込む。
これがうまく行けば、チャンネル登録とまでは行かなくとも「今酒ハクノという奴がいるらしい」ということがTwitterでじんわりと広まるのではなかろうか。
ツイッターで見てくださった方のほんの数パーセントでも、チャンネルに上げたより長い尺の動画を見てくださるのではなかろうか。
そして、内容がたまたま世間の需要と合致し流れをつかむことができれば、もう一度私の魅力を多くの方に伝え、大きくバズらせることができるのではなかろうか。
そのような思索の元生まれたのがこの動画です。
まぁ、YouTubeにおける再生数はそんなでもないですし、内容も普段私の動画を見てくださっている方なら「まぁ、いつものハクノをギュッと圧縮したやつだな」と思う程度でしょう。
が、実はこの動画、早速僅かながら効果がありました。
拡散された数が、明らかに普段と違うんですね。
普段の私なら、「動画を投稿した」とTwitterで告知しても、5~60RTもされれば「まぁ、こんなものか」と思うくらいです。
が、今回の動画は、動画本編をほぼすべて掲載した告知ツイートが数時間で150RTを超えました。
更にRT先を追っていくと「フォロワーのフォロワー」といった感じでもない、明らかに元々ハクノを知らないと思われる方にまで届いています。
最近伸び悩んでいたチャンネル登録者数も、明らかに普段より伸びています。
何よりTwitterでなら、この動画の再生数は既に4000回を超えているんですね。
これは、かなり導線として使える。
更に言えば、トレンドをきちんと追うことにより、バズは意外と近くにあるかもしれない。
私は今回の動画で、密かに確信しました。
チャンネルの熱心なファンの皆さんには、私の動画を手軽に多く見る機会として捉えていただく。
まだチャンネルを知らない皆さんには、「こんなVtuberがいるのか」と知っていただき、チャンネル登録をしていただくキッカケとする。
このような手段として、Twitter尺の動画は有効かもしれません。
もっと素晴らしい結果が得られたら、改めて報告させていただきます。
今後も今酒ハクノをよろしくお願いいたします。