カルロス・ゴーンの逃亡劇:海外で驚かれた7つのこと

  • author satomi
カルロス・ゴーンの逃亡劇:海外で驚かれた7つのこと
「まさか変装だとは誰も見抜けなかった」

カルロス・ゴーンのスペルがGhosnからGoneに変わってしまった今回の脱出劇。海外でも「映画化決定!」なんて言われています。特に海外から見て目がテンになる部分をまとめてみました。

1. GPSアンクレットがない

逃亡の恐れのある保釈中の容疑者は孫悟空のような輪っかが足にかけられて、圏外に出るとビビビビーッとアラートが鳴るのがアメリカなどでは普通です。そのため「ゴーン逃亡」と聞いてみな真っ先に考えるのは「すごいハッカー雇ったな」ということ。「装着していなかった」と聞いて二度驚くポイント。

2. 新幹線に普通に乗っている

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トランクに身を潜めたと思いきや、「新幹線で品川駅から新大阪駅まで移動してホテルまでタクシーで移動」。まあ、これは日本人も目がテンになりますよね。海外では「日本人は外国人の隣に誰も座りたがらないのでバレなかった」という風刺ジョークを、みな真に受けて納得してます…。

3. 在レバノン日本大使は現地TV局MTVから取材されるまで知らなかった

月曜午後6時ごろベイルート市内のパーティー会場でTV局員が大使を捕まえて逃亡に関するコメントを求めたら、まだ知らなくて確認に大あらわ。大使館職員はだれも知らされていなかったと英The Guardianにも答えています。

4. 24時間監視ビデオの確認が月1回

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AP

こちらは弁護士の談話として伝えらた情報。自宅を離れる姿は玄関前のカメラに捉えられていましたが、裁判所に提出するのは1月15日で、ネットや通話の履歴を提出するのも月1回。アメリカのようにリアルタイムで監視されないことも驚きをもって迎えられています。

5. 日本の検察は有罪率99%

FOXニュースは「日本の検察は有罪率99%。推定有罪の国。フェアな裁判が行われるわけがない」と報じています。

まあ、これは「奥さんとクリスマスに連絡も取れなかった」という部分に同情したキャスターが、ゴーン節を引用しているだけで、実際には逮捕後に取り調べを進めて本当に有罪がとれる場合だけ検察判断で起訴するという、他国にはないフィルターがあるため、逮捕数に対する送検起訴率は他国水準だとアゴラは報じています

でもこんな言われようをするようでは99.8%、99.8%と自慢しても何の意味もありませんよね! 対外的に誤解のないデータを早いとこ出さないと。

6. 特殊工作部隊はグレゴリア聖歌隊に扮して楽器ケースを運んだ

WSJが入手したケースの写真(トルコの捜査当局が指紋を調べる前なのでまだ白くない)には、呼吸の穴も開いています。いやあ…。部隊はゴーン邸で歌ったんでしょうか…。

7. 東京にはテレポート駅がある

これは脱出にはあまり関係ない気もするのですが、謎解きのときに、フランス人がそっとツイートしていました…。