ドラフト4位の郡司裕也捕手(22)=慶大=は、持参した2枚の色紙を早速部屋に飾った。1つは仙台育英高時代に指導を仰いだ佐々木順一朗監督(60)=現・学法石川高監督=に書いてもらったもの。もう1つは、知人を介して入手した3人組人気バンド「back number」の色紙だ。
佐々木監督には、昨年末に学法石川高を訪ねた際、監督の座右の銘である「運命を愛し希望に生きる」と書き入れてもらった。郡司は「仙台育英で初めて監督さんと会話した際、『運命を感じるよ』と言っていただいたのが、すごく心に残っている」という。「back number」は「大ファンです。相当ビッグなバンドなので、僕もビッグにならないと無理ですが、めちゃくちゃ会いたい」。新たな船出で2つの色紙を励みにする。
卒論の題材である「パワフルプロ野球」も持参。論文の出来栄えも良く、野球競技に関する科学的研究を促進することを目的とした日本野球科学研究会から「優秀賞をいただけるそうです」と郡司。現在は担当教授から修正点を指摘されているそうで、「締め切りの1月22日に間に合わせます」と口元を引き締めた。 (井上洋一)