
お昼に温かいお弁当を食べたい、オフィスの電子レンジ待ち行列に並びたくないという思いは万国共通のようで、これまでも多くの自己発熱式のお弁当箱が開発されています。そんな発熱式弁当箱の最新例であり、Kickstarterでキャンペーンを行っていたHeatboxが、そのプロトタイプをCESで公開しました。
オランダのスタートアップが手掛けるHeatboxは、お弁当の入った容器を直接加熱するのではなく、ヒーターで水を加熱し、その熱と蒸気で内側のお弁当を加熱する仕組みです。これにより、栄養や風味を維持できるのだとか。
本体には1800mAhのバッテリーを搭載しており、1回の充電で3回の温めが可能。温めるのは前面にあるボタンを押すか、スマートフォンのコンパニオンアプリを利用します。アプリを利用すると、加熱時間(標準では8分)の調整も行えるとのことです。

充電して繰り返し利用できるので、駅弁などで使われている使い捨ての加熱容器よりもエコではあります。実際にお弁当を入れる内容器も取り外しが可能で、洗うのも問題はなさそうです。水漏れが気になるところですが、こちらも2重のシーリングにより対策済みとのこと。
キワモノ感もありますが、いろいろと考えて作られており、やや大きめになるサイズとお弁当箱だけで1.2Kgという重さが気にならないのであれば、意外と実用性は高そうです。
Heatboxは581人のバッカ―から8万1328ユーロ(約980万円)を集めてKickstarterのキャンペーンを成功させており、2020年7月に出荷の予定となっています。現在はIndiegogoで先行予約を行っており、1つ144ドルから購入可能です(出荷は8月予定)。ただ、先行予約とはいえ、クラウドファンディングであることに変わりはないので、予定通りに届かない、そもそも出荷されないことがある点には注意が必要です。
なお、温かいご飯を食べたいだけなら、日本にはその場でご飯を炊ける超高速弁当箱炊飯器もあります。