世界の注目が集まるなか、日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)が8日、逃亡先のレバノンで初めて、公の場に姿を現した。自ら設定した記者会見で繰り返したのは、日本の司法制度への批判と、自らの正当性だった。
ゴーン前会長は会見予定時間の10分前の8日午後2時50分(日本時間8日午後9時50分)ごろ、赤系のネクタイを締めた黒っぽいスーツ姿で、妻キャロルさんとベイルートにある会見場に入った。室内を埋めた100人以上の報道陣を見渡し、笑みを浮かべた。
質問を受けるのに先立ち、ゴーン氏は1時間以上にわたり、身ぶり手ぶりをまじえ、険しい表情で自らの声明を述べ続けた。「検察官から『あなたが自供すればすぐに終わる。自供しないなら、家族も追い回すことになる』などと繰り返し言われた」などと述べ、東京地検特捜部を批判。「逮捕された2018年11月19日以降、自由を感じる瞬間がなかった」「希望の見えない気持ちが大きかったが、無実を示すために闘ってきた」と語った。自らを支えてくれた関係者らに感謝の意を述べ、一部の記者から拍手が起きる場面もあった。
会見に参加した報道機関は、1…
残り:368文字/全文:840文字
【1/15まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら
トップニュース
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報