「日本の中世文書WEB」β版について
中世文書(ちゅうせいもんじょ)の世界へ、ようこそ!
このコンテンツは、日本の中世(11~16世紀頃)の文書について、その読み方を学習するために作りました。江戸時代以後の文書は数も多く、「古文書を読む会」のような機会もありますが、中世の文書は、大学の日本史専攻などでしか学ぶ機会がないと思います。しかし、中世の文書は、動きの激しかった時代を反映して、多様で、魅力に富んでいます。
国立歴史民俗博物館では、2018年秋に企画展示「日本の中世文書―機能と形と国際比較―」を開催して、主に見た目の「様式」について扱ったのですが、でも文字資料ですから、文字も読みたい!という需要に応えて作ったのが、このコンテンツです。展示ではタッチパネルでしたが、それをWEB化して、広く使っていただけるようにしてみました。
およそ年代順に、代表的な様式の文書を選んで、読み方を文字と音声で示しています。読み上げ方は、当時と同じにすることは無理なので、現在便宜的に行なっている一つの読み方、ということです。これが正しいと主張するものではないので、そこは御承知置きください。
これは試験的に公開する「β版」です。まだ不完全な所が色々あると思いますが、御意見をいただいて、より完全なものにしたいと思います。アンケートにご回答頂き、ぜひ御協力ください。
使ってくださった方々の御意見も反映して、WEBコンテンツならではのバージョンアップも図っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
当コンテンツの特徴
1. 文書を音声で読み上げ
文書の読み方を、文字と音声を合わせたカラオケ形式で示します。当時の読み方と当コンテンツの読み方が一致するとは限りませんが、音声を聞くことで読み方の順序や漢字の読みについて理解を深めることができます。
2. ユーザーフォーラム
意見交換・情報交換の場として フォーラムをご利用いただけます(フォーラムの利用には ログインが必要です)。文書について気になった点を他のユーザーに質問してみましょう。
国立歴史民俗博物館の教員もフォーラムに参加するかもしれません!
利用方法
画面左上のメニューボタン から、文書の画像やフォーラムに移動することができます。
文書を選択すると、写真だけの画面が出ます。まずこれで読んでみてください。左上のボタンで、拡大・縮小もできます。再生ボタン を押すと、読み上げの音声が再生されます。
「文」ボタン を押すと、写真の文字の横に翻字が現われます。 この状態で音声を再生すると、カラオケ式に、読んでいる部分の色が変わります。
右側の「詳細情報」ボタン を押すと、書誌情報と釈文、大意を見られます。 「図録」とあるのは、その文書を掲載している、国立歴史民俗博物館規格展示図録『日本の中世文書』2018年のことです。詳しい解説なども載っています。
更新履歴
2020年1月8日 サイトを公開しました。