全国地区対抗大学ラグビー大会の決勝が6日、名古屋市のパロマ瑞穂ラグビー場であり、名城大(東海北陸代表)は前年覇者の東京学芸大(関東1区代表)に31―32と競り負け、5年ぶりの優勝はならなかった。名城大は試合終了前の最後のワンプレーでトライを挙げたが、逆転を狙ったゴールキックはゴールポストに当たって外れた。
名城大は狂った歯車を戻す修正力を見せたが、あと一歩及ばなかった。今大会、32本中29本のゴールキックを決めていたSO渡辺主将(4年)は就職先の試験で欠場。代わりにゲーム主将を務めたFB吉田は逆転ゴールがゴールポストに阻まれた場面を振り返り、「運命なのかな。でも悔いはない。チームとしてやってきたことは出し切れた」と語った。
開始8分に今大会初の先制トライを許すと、立て続けに2つの失トライ。15点を追う苦しい展開にも、「もっと集中力を上げて、反則をなくそう」と吉田を中心にチームを立て直した。自陣ゴール前では体を張ったタックルで相手の猛攻を何度も止めた。
「来季へのいいスタートなのか、いい財産として残ったのか分からないけど、リーグ戦の時よりもチームがまとまった。来季に生きる」と中村監督。来季は東海学生Aリーグ一強の朝日大を脅かす存在を目指す。