現役監督コンビも処分の対象となるようだ。2017年のアストロズのサイン盗み疑惑について調査している大リーグ機構は、2週間以内にもマンフレッド・コミッショナーが処分を発表する見込みだ。
AJ・ヒンチ監督、現レッドソックスのアレックス・コーラ監督(当時アストロズのベンチコーチ)に加え、フロント職員やコーチ陣らが処罰されるもようだが、選手は含まれないという。7日の米スポーツ専門局ESPN(電子版)が報じた。
注目される処分の軽重について、同局は「長期の出場停止や記録的な罰金に加え、ドラフト指名権のはく奪もあり得る」とした。ちなみに、カージナルスは17年、アストロズ首脳のコンピューターに侵入し、チーム情報を不正入手したとして罰金200万ドル(約2億1600万円)の罰金を科された上、同年のドラフト1、2位の指名権をはく奪された例がある。
米報道によれば、アストロズは17年、相手捕手の股間にフォーカスしたサイン盗み専用のカメラを観客席に設置。選手らがベンチ横でサインを解析した上で、ごみ箱をたたくなどして打者に伝えていたという。
17年のワールドシリーズで、当時ベンチコーチだったコーラ監督は、対戦相手ドジャースのダルビッシュ投手(現カブス)の癖を分析して攻略したと報じられた。同監督はメジャー指揮1年目の18年もRソックスをワールドシリーズ優勝に導いたが、同年のRソックスについてもサイン盗み疑惑が浮上したと伝えられている。