今回は普段忙しくて運動することができない人に朗報です。運動する事はとても大事なんです。しかし夏場は熱中症、冬場は寒くてやる気が出ませんよね?そんな時に家事を積極的に行うと結構な運動の効果を出してくれるという研究があったので紹介したいと思います。
今回の研究は過去の運動研究から36,383人分のデータをまとめた研究で、ハーバード、コロンビア、の大変有名な研究機関が集まっています。なので信頼度が高いです。そう聞くとしんどいハードな運動が痩せるには必要?と考えがちですが、思ってるよりも楽な事で痩せることが可能です。
やっぱり運動不足の多くは慢性疾患や早期死亡リスクが高くなってしまいます。
今回の研究は具体的にどんなデータを調べた詳細は
- 参加者に活動量計をつけてもらい、日中の活動レベルをチェックする。
- 参加者を追跡調査して、死亡率との関係をチェックする。
という詳細です。
参加者の平均年齢は62.6歳で、徹底的にする期間は約5.8年。しかし、その間に2149人が身罷られたそうです。
各データによって数値の解釈が違います。今回の研究チームは原論文の著者に問い合わせて生データをとったり徹底されています。大変苦労された研究でこの論文はメタ分析と呼ばれる非常に信憑性の高い内容になっています。
そして、今回の研究の結果は
◎全体的な傾向
活動量がもっとも低いグループにくらべて、活動量が多いグループは約73%も早期死亡率が低かったそうです。
しかし、活動量が2番目に低いグループでも、活動量がもっとも低いグループよりは早期死亡率が約52%も低くなっていました。
◎軽い運動に限った場合の傾向
ウォーキングなどの軽い運動の量が多い人は、活動量がもっとも低いグループよりは早期死亡率が約62%も低くなっていました。
軽い運動のメリットは、1日の合計が375分で最大となっています。
ただし、1日60分の軽い運動でも、体をまったく動かさないよりは早期死亡率がだいたい40%も低くなり軽い運動の内容は、ウォーキングはもちろん「掃除」や「庭仕事」のような家事でもいいそうです。
◎中強度レベル〜高強度レベルの運動に限った場合の傾向は
ランニングや水泳などの負荷が高い運動の場合、まったく運動をしない人よりも早期死亡率が48%も低くなっていました。
負荷が高い運動のメリットは、1日24分で最大になりました。
◎ほとんど体を動かさない場合の傾向
ひたすら座って仕事をしている人は、座って過ごす時間が少ない人にくらべて約263%も早期死亡率が高くなります。座っている時間が1日7時間を超えたあたりから死亡率は高まり、9.5時間を超えたあたりから激増してしまいます。1日に12時間以上を座りっぱなしで過ごす人は、早期死亡率がだいたい292%も高くなったそうです。
というのも人間の体は血液を体内にめぐらせる事で活動できてきますよね?運動しなく、座りっぱなしですと血液循環が回らなくなります。みなさんが思う体力のある人は健康という考えがあると思います。なぜかと言うと積極的に運動をして血液循環をしているので、思考の源である脳に血液を多く送ることができます。なので、体が怠惰を覚えにくくなります。
今回の研究の参加者の年齢が高いので20〜30代にも同じ数値が出るかは今は分かりませんが、日々の短時間の運動でも健康のメリットは大きいという可能性はかなり高いように思います。
家事でだいたい消費してくれるカロリーは
2020/0103/media参照
この表ですが50kgの人が1分間に消費してくれるカロリー表となっています。
やっぱり家事って結構しんどいと思います。その分、消費カロリーも多いです。運動できない環境にいる人はそんなに多くないとは思いますが、その場合は家事を意識してやるだけで軽い運動の効果以上を期待できますね!
参考文献
https://www.bmj.com/content/366/bmj.l4570