一民間人に戻った後も、日米間の架け橋になりたいと、交流活動を続けるケネディさん。
これからもこの日米の絆が、周辺諸国だけでなく、さらなる世界の発展につながればといいます。
キャロライン・ケネディさん
「日米が、今まで築いてきた関係を継続していくことを望んでいます。
私たちはこれまで、民主的価値観と人権や国際法に対する敬意など、強固に共有できるものを育んできたのですから。
こうした協力関係は、両国だけでなく、アジア太平洋地域や世界の国々の発展を助け、よい影響を与えられるはずです。」
藤田
「キャロライン・ケネディさんは親日家だとは聞いていましたが、ご自身にとっても、日本はゆかりのある思い出深い場所だったんですね。」
山澤
「戦後70年という節目に、駐日大使として日米関係の発展に貢献できたことは意味のあることだったと、何度も語っていました。
父親のケネディ大統領が目指していた日米関係強化への強い意志が、キャロラインさんの言葉を通じて伝わってきたと思います。」
藤田
「また先日のアメリカの中間選挙で注目された女性の政界進出、ケネディさんも初の女性駐日大使として意義を強調されていましたね。」
山澤
「ケネディさんは、女性として大使になったことを最大限生かしたいと、在任中、日本の女性の活躍を応援して回っていました。
日本での変化はゆっくりかもしれないけれども、日本の女性たちにも、今後もっと変化が起きてほしいと語っていました。」
藤田
「そしてやはり印象的だったのは、オバマ前大統領の広島訪問や、ケネディさん自身の広島や平和への強い思いでした。」
山澤
「INF=中距離核ミサイル全廃条約を破棄する考えを示したことについてですとか、また、自国第一主義を推し進めることなどについては聞くことができなかったのですが、ケネディさんが父から受け継いだ核廃絶や平和の重要性を繰り返し語っていたことが、トランプ政権へ、そして各国へのメッセージだと私は感じました。
今、世界では、さまざまな問題によって分断や対立が深まっていますし、核の脅威も高まっているといわれています。
しかし、過去の過ちを教訓に相互理解の姿勢を持つこと、そして、対立を乗り越えてともに平和を追及し続けること、それが、父親・ケネディ大統領の遺志を継ぐケネディさんの強い思いだと感じました。」