ボクシングの元日本2階級王者、黒田雅之(33)=川崎新田=が7日、川崎市の所属ジムで記者会見し、現役続行を表明した。昨年5月に自身2度目の世界戦だったIBFフライ級タイトルマッチで判定負けしたあと、去就を明かしていなかった。
今後、再び世界王座を目指すという黒田は「やりたいからやる、それだけです。大みそかに、(5月の対戦相手だった同級王者の37歳)ムザラネと八重樫さん(元世界3階級王者の36歳)の試合も見た。自分は2人より年下で、(引退は)もったいないという気持ちにもなった」と理由を説明した。
この7カ月間は、タップダンスやハンマーを振っての筋トレなど新しいことにも挑戦。「タップダンスはボクシングにも役立ちそう。いろんなことを取り入れていきたいです」と目を輝かせた。プロ41戦(30勝16KO8敗3分け)のベテランは貪欲な姿勢で、「三度目の正直」を目指していく。