リバプールに加入した南野拓実は5日、英FA杯3回戦エバートン戦で先発出場し、公式戦デビューを飾った。英メディアから及第点の評価を受ける一方で、味方との連係が構築されておらず、クロップ監督は途中交代の理由として挙げた。
南野はトップ下のポジションに入ると、チームが求める積極的なチェイシングを試み、何度か相手のパスミスを誘った。この日訪れた最大のチャンスは前半34分。左サイドのFWオリジのクロスにタイミングよくゴール前に入り込んだものの、ヘディングはジャストミートせずにゴール右隅へと外れた。
南野は後半もオフザボールの動きを積極的に見せたが、加入間もないこともあってか味方からのパスを受ける場面は少なく、後半25分に交代。それでもクラブ公式サイトによるとクロップ監督は試合後の会見で「スキルは飛びぬけていて、試合に臨む姿勢も抜群だった」とたたえている。
ただし英衛星放送局「スカイ・スポーツ」での採点は10点満点中6点にとどまり、クロップ監督も南野を交代した理由について「彼は疲れていないようだったが、私たちが彼を知り尽くしておらず、彼を少し守ってあげたかったので、交代させることにした」としている。連係面の向上がまず南野に求められる課題となりそうだ。