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 菅義偉官房長官は7日の記者会見で、内閣府が「桜を見る会」の2013~17年度の5年分の招待者名簿の廃棄記録を残していないことを明らかにした。政府の定めたガイドラインに違反するだけでなく、繰り返し主張してきた「廃棄した」ことを裏付ける証拠文書すら残していないことになる。

 公文書管理に関する政府のガイドラインでは、ファイル名や廃棄日の記録を義務づけているが、菅氏は「残すべきものが残されていなかったということは事実だ」として、記録がないことを認めた。理由については「当時の担当者の記憶が鮮明でなく、経緯については分からないということだ」と説明。「(結果的に)記載ミスがあったので、今後徹底するということが大事だ」と話した。

 菅氏はこれまで、招待者名簿は「ルールに基づいて適切に保存・廃棄している」と繰り返し、「廃棄済み」との説明を続けていた。菅氏が廃棄記録がないことを認めたことを受け、記者団は「名簿が存在する可能性がある」として再調査の意向を尋ねたが、菅氏は「書類の管理は内閣府人事課職員に限られていたと聞いており、『廃棄した』というのであればないと思っている」と述べ、再調査は行わない考えを示した。

 公文書管理法施行とガイドライ…

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