韓国・国立障害者図書館、同館ウェブサイトでの数式及び数学記号の音声変換規則の提供を開始
韓国国立中央図書館(NLK)は、所管する国立障害者図書館が、2020年1月6日から数式及び数学記号の音声変換規則の提供を開始したと発表しています。
韓国の通信社NEWSISの報道によると、数学関連の視覚障害者等用資料の作成にあたり、これまで数式を読むための規則が存在せず、作成者が任意に表現していたことによる学習の困難さが問題になっていたことから、その標準化を目指して制定されたものです。
小学校から高校1年生までの数学教育課程の内容や教科書に基づいて数式の音声変換規則を定めており、MathSpeakeの規格も取り入れているとのことです。今後、大学の数学の内容まで範囲を拡大する予定としています。
@national.library.of.korea(Facebook, 2020/1/5)
https://www.facebook.com/national.library.of.korea/posts/2589821841135064
국립장애인도서관, 시각장애인·저시력자 위한 서비스(国立障害者図書館、視覚障害者・弱視者のためのサービス)(NEWSIS, 2019/1/6)
http://www.newsis.com/view/?id=NISX20200106_0000880362&cID=10701&pID=10700
수식 독음(数式読音)(国立障害者図書館)
http://nld.nl.go.kr/ableFront/mathvoice/mathvoice.jsp
参考:
韓国国立中央図書館(NLK)、国立障害者図書館による障害者を対象とした電子書籍(EPUB3形式)貸出サービスの開始を発表
Posted 2019年2月28日
https://current.ndl.go.jp/node/37683
CA1881 - 動向レビュー:韓国の国立障害者図書館と図書館での障害者サービスの現状 / 孫 誌衒
カレントアウェアネス No.329 2016年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1881
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