LINEモバイルSMS機能を解説 料金やLINE認証について

LINEモバイルのSMS送信料は?

SMS(ショートメッセージサービス)とは、電話番号をメールアドレス代わりにして短文のメッセージをやりとりできる機能のことです。多くの格安SIM(MVNO)各社では、データSIMはSMS付きのプランとSMS無しのプランを選択できるようになっており、また通話SIMではたいてい標準でSMS機能もついてくるようになっています。

LINEフリープラン(LINEのみがデータフリーとなるプラン)で契約している場合であれば、SMSの有り無しで料金プランが異なります。SMS無しであれば月額500円、SMS付きであれば120円プラスされて月額620円となります。

コミュニケーションフリープラン(LINE、Twitter、Instagram、Facebookがデータフリー対象のプラン)、MUSIC+プラン(コミュニケーションフリープランでデータフリー対象となるサービスに加え、LINE MUSICもデータフリー対象となるプラン)のデータSIMカードであれば、SMS機能は標準で付属します。

また、音声通話SIM(電話機能の使用が可能なSIMカード)を利用している場合は、どのプランであってもSMS機能は標準で付属します。

SMS対応のデータSIMを使っている場合、国内にも海外にもSMSを送ることができます。ただし、月額料金とは別に、1通ごとにSMSの送信料がかかります。日本国内で日本国内の相手にSMSの送信を行う場合は、1通につき3円〜30円の送信料がかかります。また、日本国内から海外の相手にSMSの送信を行う場合は、1通につき50円〜500円の送信料がかかります。また、海外でLINEモバイルのSMS対応SIMカードを入れた端末からSMSの送信を行う場合は、100円〜の送信料がかかります。

LINEモバイルで送ることができるSMSの文字数は、全角で670文字(半角英数字で1530文字)です。上で記載したSMSの送信料にはかなり開きがありますが、これは文字数によって料金が変わってくるということなのです。具体的には、日本国内から日本国内に送る場合は以下の通りになります。

全角1〜70文字(半角1〜160文字) 3円

全角71〜134文字(半角161〜306文字) 6円

全角135〜201文字(半角307〜459文字) 9円

全角202〜268文字(半角460〜612文字) 12円

全角269〜335文字(半角613〜765文字) 15円

全角336〜402文字(半角766〜918文字) 18円

全角403〜469文字(半角919〜1071文字) 21円

全角470〜536文字(半角1072〜1224文字) 24円

全角537〜603文字(半角1225〜1377文字) 27円

全角604〜670文字(半角1378〜1530文字) 30円

また、日本国内から日本国外に送る場合は以下の通りになります。

全角1〜70文字(半角1〜160文字) 50円

全角71〜134文字(半角161〜306文字) 100円

全角135〜201文字(半角307〜459文字) 150円

全角202〜268文字(半角460〜612文字) 200円

全角269〜335文字(半角613〜765文字) 250円

全角336〜402文字(半角766〜918文字) 300円

全角403〜469文字(半角919〜1071文字) 350円

全角470〜536文字(半角1072〜1224文字) 400円

全角537〜603文字(半角1225〜1377文字) 450円

全角604〜670文字(半角1378〜1530文字) 500円

この文字数に応じた料金設定は、NTTドコモのSMS送信料に準じたものとなっています。ドコモの回線を利用している格安SIMであれば、SMSについては概ね似たような料金設定となっているようです。

SMSは、受信は無料です。また、電話番号を用いてのメッセージのやりとりになりますので、SMSを送受信しても、それだけでは月々の高速通信可能なデータ容量は消費せず、またSMSだけで速度制限になることもありません。

SMS機能が付くと何ができるようになる?

SMS機能があれば、携帯電話番号を知っている相手と短文メッセージのやりとりができるようになります。送信料はかかりますが、相手が日本国内にいても、また海外にいたとしてもコミュニケーションが取れる、というメリットがあります。

「…でも、コミュニケーションを取りたい相手はみんなLINEアプリを使っているな。LINEモバイルを使っていれば、データフリー機能のおかげでストレスなくLINEアプリを使用できるから、短文のメッセージのやりとりには困らないし、SMS機能は要らないのでは?」…そう感じる方もいるかもしれません。しかし、SMS機能がないと思わぬところで困ってしまうこともあります。

メールサービスや金融機関、音楽ストリーミングアプリなど、幅広いサービスでセキュリティを高めるために使用されている個人認証に、SMSが使用されることがあるのです。

ウェブサイトにログインしようとすると、多くの場合はIDとパスワードを求められます。しかし、1つの要素の認証だけでは、不正にアクセスされてしまう危険性も高くなります。そこで、IDとパスワードを用いた通常のログイン後、携帯電話の番号宛に認証番号をSMSで送信し、その番号をウェブサイト上で入力させることによって認証を行うことにより、よりセキュリティを高めることができます。これを、「SMS認証」といいます。アメーバピグなど、これを取り入れることによって、複数アカウントの取得を防いでいるサービスもあります。SMS機能を付けることによって、SMS認証を取り入れているサービスの利用が可能になります。

また、SMSがついていないSIMカードを利用していると、「アンテナピクト問題」「セルスタンバイ問題」とよばれる、バッテリーの負荷が大きくなり電池の減りが早くなる、といった問題が発生します。これは、SMS付きのSIMカードにすることで発生しなくなります。

LINEモバイルではSMS認証やFacebook認証しなくてもLINEが利用できる

au、ソフトバンク、ドコモといった3大キャリアや、LINEモバイル以外のMVNOのSIMカードを使用している場合は、LINEアプリを使用する際に、SMS認証もしくはFacebook認証が必要になります。Facebook認証とは、Facebookアカウントを通して個人認証を行う機能のことです。

LINEモバイルを利用している場合も、SMS認証やFacebook認証を行うことでLINEアプリを利用することができます。LINEモバイルでは、SMS対応ではないデータSIMカードであっても、必ず電話番号が割り振られています。(マイページの「契約情報」より確認できます。)SMS認証の画面でLINEモバイルの電話番号を入力すると、「SMSを送ります」という確認画面は出ます。そのあと、LINEモバイルに登録しているメールアドレス宛に認証番号が届きますので、LINEアプリの登録もスムーズに行うことができます。SMS機能がなくとも、そしてFacebookアカウントがなくともLINEアプリを利用できるというのは、LINEモバイルの大きな利点のひとつであるといえるでしょう。

また、LINEモバイルでは、契約時に本人確認書類を用いての年齢確認を行うため、契約者が18歳以上であれば、LINEアプリ上の年齢確認をクリアし、ID検索機能を利用することができます。LINEアプリ上での年齢確認の際には「利用コード」が必要となりますが、それはLINEモバイルの「マイページ」より取得することができます。LINEアプリの年齢確認をクリアできるMVNOは今のところLINEモバイルだけですので、これもLINEモバイルのアドバンテージだといえますね。

LINEモバイルにおいては、LINEアプリの認証は楽にクリアできる上に、LINEはデータフリー対象のサービスとなりますので、いくらLINEの無料通話機能を使っても、はたまたLINEのビデオ通話機能を使ったときでさえも通信速度が落ちることはなく、またデータ消費を気にする必要もありません。その上、LINEモバイルの月額料金の1%が、LINEポイントとして還元されます。LINEポイントは、LINEコインに交換してLINEスタンプを買ったり、Amazonギフト券などの金券に換えたりすることができるポイントです。このような特徴を備えているLINEモバイルは、LINEを多く利用する人にとっては、まさにうってつけのサービスです。

LINEモバイルでSMSを利用する際の注意点

上にも記載しましたが、SMSは1通ごとに送信料がかかります。特に、相手が海外にいる場合は、1通で最大500円もの送信料がかかってしまいます。何通もやりとりしていると、思わぬ痛い出費となることがあるので、注意が必要です。

また、SMSには文字数の制限もあります。Eメールであれば長い文章を送信することも可能ですが、SMSでは最大全角670文字が限界です。

また、SMS無しのデータSIMからSMS付きのデータSIMに変えたい、といった場合のようなサービスタイプの変更にはLINEモバイルは対応していません。この場合は、一旦LINEモバイルを解約し、再度SMS付きのプランに申し込む必要があります。SMS機能が必要になることが考えられるのであれば、最初からSMS付きの契約にしておいたほうがよいでしょう。