米クアルコムは6日、自動運転車向けの半導体を組み合わせてセットにした「スナップドラゴン ライド」を発表した。自動ブレーキや走行車線の維持、高速道路の自動走行といった用途を想定。2020年前半に自動車メーカーへの提供を始める考えで、23年にも公道を走る搭載車が出てくると見込んでいる。
CESに自動車関連の出展が増えていることを踏まえ、クアルコムは45分間の記者会見の大半を車向けの新製品やサービスの紹介に充てた。クリスチャーノ・アモン社長によると、車載情報システムなども含めて車関連で約70億ドルの受注があるという。
とはいえ自動車業界でのクアルコムや同社のスマートフォン向け半導体セットである「スナップドラゴン」の知名度は高くない。自動運転分野ではすでに多くの半導体企業がしのぎを削っており、独自の強みを出せるかがカギとなりそうだ。(佐藤浩実)
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